東京都北区主催「ちょ…

田渕恵梨子
東京都北区主催「ちょこっと起業 ~私らしく始める、起業スタイルの見つけ方~」に合同会社とNPO法人の起業経験者としてゲスト登壇させていただきました。
当講座は、東京都北区が女性活躍推進事業の一環として、起業に興味がある女性を対象に、起業のコツやノウハウについてアドバイスする講座です。
開催場所は北区男女共同参画活動拠点施設の「スペースゆう」多目的室。定員は30名。
1回3時間の講座を全4回開催。4週に渡って中小企業診断士川口佐和子さんと税理士池田理世さんが、起業についてガッツリ指南してくれるという贅沢な内容になっています。
この講座がなんと無料!!!さすが北区、太っ腹です。
私は開催2日目、5/27(日)の講座に登壇してきました。

川口先生との対談

最初に私のこれまでの経歴について説明させていただきました。
その後、川口先生との対談形式で、合同会社の設立からその後のNPO法人の設立に至るまでの経緯、今後考えている新会社での事業構想についてお話しさせていただきました。

ジェンダー問題について話す時間をもらっちゃいました!

川口先生に、ジェンダー問題について話したいと相談したところ快諾していただけました。(川口先生ありがとうございます!)

まずはSex(生物学的性差)とジェンダー(社会的・文化的性差)の違いについて説明しました。

次に日本におけるジェンダー問題をいくつか紹介し、その中から今社会問題となっている「セクハラ問題」をピックアップして説明しました。
セクハラがなくならない理由に古いジェンダー固定観念が密接に関連しているという話です。

男性も女性も

高度経済成長期に確立したジェンダー固定観念から抜けきれておらず、当時の感覚がメディアや教育などを通して日本人に受け継がれてしまっています。
その結果、男性優位な固定観念から脱却できていない一部の男性が、職場の女性を対等に扱うことができず、性的対象にしか見れなくなっているのです。
これはセクハラ問題の要因の1つであり、日本が早急に解決しなければならないジェンダー問題だと考えています。そして、この問題を解決するには女性の自立が非常に重要だと考えています。

当イベントに参加されるような意欲的な女性にはぜひ知っておいてほしい内容のため、今回この話ができたことを非常にうれしく思います。

起業を考えている女性のみなさまに伝えたかったこと

ジェンダー話の後は、「行動すること」について話をしました。
行動することでチャンスに出逢えます。そしてチャンスが巡ってきたら取り組む姿勢について、私が考える5つのポイントを伝えました。

①チャンスが来たら即行動する。
 →即断即決が原則。少しでも「やってみようかな?」と思ったならやる。
②プロ意識をもつ。やると決めた時からプロ。
 →「私は素人なので」というワードは使わない。
③自分より上の層の人とつきあって視野を広げる。
 →労働者<経営者<投資家<資本家
④ギブ&ギブの精神で取り組む。
 →いちいち見返りを求めない。
⑤ここぞという時は意地でもやる。イニシアチブを取る。
 →目標達成の阻害要因は事前につぶしておく。

その後、「失敗を恐れないこと」、「日本人として生まれている時点で運があると思うこと」など、これから新しいチャレンジに挑もうとしている自分自身を奮い立たせるためにも、気持ちを込めて熱く語らせていただきました。

最後に

なんだかんだで1時間近く自由に話させていただくことができました。
このような機会をいただき、川口先生や池田先生はじめ、男女いきいき推進課の藤野課長、スペースゆうの職員のみなさまには心より感謝しております。
ありがとうございました!!!

当イベントは毎年開催されていると聞いています。中小起業診断士川口先生の起業ノウハウ、税理士池田先生の税務ノウハウを教えてもらいながら「やりたいこと」を事業にするためのヒントをゲットできる非常に有意義な講座です。
週末開催ですので企業にお勤めの方でも参加可能です。興味のある方はぜひ次回の開催時にご参加ください。
北区のホームページ、北区民に配布される「北区ニュース」等で告知されると思います。)

【セミナーレポート】…

田渕恵梨子
東京都北区男女共同参画活動拠点施設「スペースゆう」が主催する講演会に、副代表篠原とともに参加しました。

講師は少子化ジャーナリストとして多岐にわたってご活躍されている白河 桃子(しらかわ とうこ)さん。
本日のテーマは「フェアネス社会の実現にむけて」。
今日本のニュースでホットな話題となっている「働き方改革」の話題を中心に、今日本で起きている問題について非常にわかりやすくお話ししてくださいました。
簡単ではありますが、個人的に印象に残った点を中心にレポートとしてまとめましたのでご覧ください。
※レポートの内容は作成者の個人的見解を示すもので白河さんの公式見解と必ずしも一致するものではありません。予めご了承ください。

セミナー概要

白河 桃子さんのプロフィール

少子化ジャーナリスト・作家・相模女子大学客員教授・昭和女子大学総合教育センター客員研究員

東京生まれ。慶応義塾大学文学部卒業後、住友商事などを経てジャーナリスト、作家に。
2008年中央大学教授山田昌弘氏と『「婚活」時代』を上梓、婚活ブームの火付け役に。
少子化、働き方改革、女性活躍、ワークライフバランス、ダイバーシティなどをテーマとする。
講演、テレビ出演多数。2018年1月発売の「広辞苑第七版」に「婚活」が掲載される。
内閣官房「働き方改革実現会議」有識者議員、内閣官房「一億総活躍国民会議」民間議員、内閣府男女共同参画局「男女共同参画会議 重点方針専門調査会」委員などを務める。
著書に『後悔しない「産む」×「働く」』(齊藤英和氏と共著、ポプラ新書)、『御社の働き方改革、ここが間違ってます!残業削減で伸びるすごい会社』(PHP新書)、『「逃げ恥」にみる結婚の経済学』(是枝俊悟氏と共著、毎日新聞出版)などがある。

活躍からフェアネスへ

最近ではフェアネス(公平性)の声が上がってきているとのこと。

独身女性向けアンケートで92.7%の働く女性が仕事と家庭の「両立不安」を感じているそうです。
理由は言わずもがなですね。

結婚・出産したら家事育児は当然女性がメインでこなさなければならない
日本企業では「長時間労働」が仕事の評価に繋がっている

こういった思想や文化がいまだに根付いていることが両立不安を掻き立てているのです。

これから本気で「少子化対策」を考えるのであれば、「女性が働きやすい社会」とか「女性が活躍できる社会」といった、女性だけを取り上げた問題にするのではなく、多様性社会の観点からあらゆる人がフェアになるような文化に革新する必要があるのです。

「同質性」の問題

セクハラやパワハラ、メディアの炎上など、これまで何度も何度もニュースになり問題提起されているにもかかわらず、いまだに無くなる気配がありません。
なぜなのでしょうか?

白河先生は「同質性」の問題を挙げられていました。
要は事件は同じ価値観や固定観念を持っている人たちが集まっている現場で起きているということです。
異質性が伴う問題を同質性の高い現場で解決しようとしても根本的解決には至らず、何度も事件を繰り返してしまうのです。

例えば今大きなニュースになっている日大のパワハラ問題。
この問題は非常に同質性の高い世界(日大の世界観)の中で起きています。
同質性が高いことにより、他の文化が見えていないのです。
白河先生は「同質性が暴走している」という表現をされていました。

セクハラ問題も同様です。いくら社員にセクハラ是正教育を施したとしても、管理職層が同質性の男性ばかりだと改革が難しいのです。
しかし、改革を試みて女性管理職を1人増やすだけでは全く意味がないとのこと。なぜならその女性の価値観だけが女性代表になってしまうからだそうです。

ところでみなさん、「ティッピング・ポイント(英語:tipping point)」という言葉を聞いたことがありますか?
Weblio辞書から抜粋すると、

それまで小さく変化していたある物事が、突然急激に変化する時点を意味する語。臨界点や閾値と言い換えられることもある。主に、物事が爆発的に流行して社会に広まる際に、その時点を指して用いられることが多い。

となっています。

先程の「場の多様性」を確保するためのティッピング・ポイントは「35%」だそうです。
35%の異質性の人間を投入しなければ、同質性の人たちの変化が起きないということです。

メディアの炎上問題

無くなるどころか、逆に増えているのではないかと思わせる「メディアの炎上問題」。
これもなぜ繰り返してしまうのか不思議に思っている方も多いと思いますが、原因は先ほどの「同質性の問題」です。

女性を容姿や年齢で差別する
女性を性的な存在として扱う

メディアの炎上を繰り返してしまう原因は、テレビ番組やCMの制作者がいまだに上記のような意識をもっている同質性の集団であることの表れなのです。

1つ、白河先生が興味深いことをおっしゃっていました。

昨年9月に「とんねるずのみなさんのおかげでした」の30周年スペシャルで、90年代に流行った「保毛尾田保毛男(ほもおだほもお)」が放送された後、LGBT団体の方が即座に抗議を入れたそうです。
抗議を入れた理由はいつまでも笑って良い存在だと思われることにストップをかけるため。
とても素晴らしい考えだと思いました。90年代と今とで許容される文化は違って当然です。抗議を入れることによって、人々の意識が今の時代に合ったあるべき価値観に再インストールするきっかけになるのです。とても大切なことだと思いました。

これからの働き方はどう変える必要があるのか?

今のビジネスモデルが確立された時期、いわゆる高度経済成長期は、人口がどんどん増えて経済にプラス作用を与える「人口ボーナス期」でした。
この時代は「一律」、「量」、「他律」が重要視されていました。
変わって、現代は人口がどんどん減ってマイナス作用を与える「人口オーナス期」です。
オーナス期では、ボーナス期と真逆の「多様」、「質」、「自律」を意識することがポイントだそうです。

「男は仕事、女は家庭」といった古い価値観はもはや受け入れられない時代になっているのです。
まさに今、日本経済には「イノベーション」が必要なのです。

最後に、白河先生が仰っていた「価値のあるイノベーション」を発動するための3つのワードをご紹介します。

■「価値のあるイノベーション」を発動するための3つのワード

①多様性
前述した「同質性の高い世界」では、マイノリティである「異質性」の人々に対する差別が発生してしまいます。フェアネスな社会には多様性が必要不可欠です。

②女性がいること
一般的に社会的感応度は女性のほうが高いと言われており、女性がいるとイノベーションの質が上がるとのことです。

③賛否両論を巻き起こすこと
賛否両論を巻き起こすには多様な意見が必要です。多様な意見を得るためには、1つ1つの意見を尊重することが重要です。反論があったとしてもまずは一旦「いいね」と受け入れましょう。そうすればいろんな人が発言しやすくなるとのことです。

記念撮影♡

左から、北区役所職員阿部さん、藤野課長、白河桃子先生、篠原、田渕

講演が終わった後、白河先生といつもお世話になっている北区男女いきいき推進課の方々と記念撮影させていただきました。

そしてそして!白河先生から、できあがったばかりという「#We Too」のステッカーを篠原と2人もらっちゃいました。うれしい♡

※「#We Too」とは、#Me Tooで声をあげた人を支え、私たちも!と声を上げることで、セクハラやパワハラなどのあらゆるハラスメントにNo!を訴えかける運動です。くわしくはこちら

最後に本日の感想ですが、とにかくあっという間の1時間半でした。
私たちジェンダーイコールとしても注目していたテーマだったので、最初から最後まで食い入るように聞き入ってしまいました。
参加者はほとんど女性でしたが、このテーマはぜひ男性にも参加してもらいたい内容です。
次回白河先生の講演に伺う際は、夫にも参加してもらいたいと思いました。

白河先生、貴重なお話ありがとうございました!!!

映画「性別が、ない!…

篠原くるみ
こんにちは!ジェンダーイコール 篠原です。
ドキュメンタリー映画 「性別が、ない! インターセックス漫画家のクィアな日々」 。
こちらの映画、公開に向けてクラウドファンディングで資金調達をされていました(すでに募集は終了しています / プロジェクトページはコチラ)。
ジェンダーイコールと同じ東京都北区で活動されている Rainbow Tokyo 北区 代表の時枝氏に教えていただき、わずかながら支援させていただきました。そして、4月30日 UPLINK渋谷にてクラウドファンディング支援のリターンとして先行公開の鑑賞をしてまいりました!

セクシュアリティを「表現する」ということ

映画のテーマとマッチしてるかわかりませんが。一言、すごく「爽快」な映画でした。

自らのセクシュアリティを語る登場人物の方々。
「ヒゲがあっておっぱいがある自分の姿がすごくしっくりきた」って語る姿、めちゃくちゃカッコよいのです!

僭越ながら、わたしも「母親役割」「性別役割」から抜け出せていなかったときがすごくしんどかったなぁと思い出してしまいました。。
悩みの種類はぜんぜん違うと思います。ただ、「本当の自分」がわからないとき、周囲に理解してもらえないとき、自分に胸を張れないときが辛いという点では、いわゆるセクシュアルマイノリティと言われる人もそうでない人も、みんなおんなじだろうと思うのです。

そして、主人公であるマンガ家の新井さん。コミックエッセイでご自身や周囲の方々についてリアルな表現をしている方です。
性に悩む人たちからたくさんの支持を得ている一方で、セクシュアルマイノリティの実情を公にすることに対し反発を示す人もいるとのこと。
そんな声に対しての新井さんの一言に、わたしはとても勇気付けられました。
声を上げることで見える世界がある。本当にその通りだと思います。

子供(小2)の反応

今回、子供と一緒に鑑賞させていただきました。
親的な目線としては、視野を広げてほしいとか、そういう想いもあり。そして単純にどんな反応するんだろう?という興味もあり(笑)
とはいえ、結構きわどい表現とか出てきそうだし、大丈夫かな〜?と内心少しドキドキしていましたが、本当に子供にも見せてよかったと思っています。

子供なので感想は単純ですが、
「〇〇さんは、お仕事で一緒の人。学校の先生。」
「〇〇くんは、小学校のとき男の子が好きだと思ったんだよ。」
「あの人は、まえは男の人だった。」
「あの二人は、家族とかきょうだいじゃないけど、一緒に住んでる。」
などなど、ちゃんと見たままの事実をなぞっている!しっかり見ていたようでエラかったです。

その一方で、映画の終盤、
「ママは、性別あるよね???」と心配そうに確認してきました。。
そっか、そこかぁ。なんだか少し不安になったみたいでした。

子供の反応は正直です。彼女のこれまでの8年間、家族も友達も先生も、「女」と「男」しか見えてこなかったのだから。

それでも、大事だと思うのは、事実を見せること。
世の中にはこんな人がいて、こんな顔をしていて、こんなふうにしゃべって、こんなお仕事をしていて、こういうふうに生きている人。
画面の向こうだとしても、ドラマとドキュメンタリーの違い、創作とリアルの違いくらいは子供にもわかります。
実在する人間が動く姿を見せること、見せ続けることが大事だと思うのです。

これからの社会に絶対必要だと感じたこと

わたしがこの映画を見て、即刻いまの社会に取り入れるべきだと強く感じたことが二点あります。

ひとつめは、性別欄の廃止もしくは改定です。
「男・女」ってマルつけるあれ、いる?
ほとんどのケースで必要ないですよね。そもそも大抵「男」が先に書かれてることに毎回イラッとするし、なくてよくないですか?
…とわたしですら思うくらいなので、どちらにもマルを付けたくない、しっくりこない方はきっともっと毎回嫌な思いをされていると思います。

それからふたつめ。
学校の先生や保育士さんに、セクシュアルマイノリティといわれる方々が増えるといいなと思いました!
出張授業とかでもいいです。もっともっと子供たちの身近な存在になってほしいなと思います。

この映画に出てくるような、単なる「男」とか「女」に分類されない人たちを「なんだかよく分からない人」としてしまう原因。
その大半は、多くの人がセクシュアルマイノリティ当事者との接触機会を逃してきたことだと、子供の反応を見て感じました。

自分ではない人間と関わり合うとき、「人と人」としてリスペクトしあえる付き合いができれば、相手の「性」が何かというのは取るに足らないことなんじゃないでしょうか。
映画「性別が、ない! インターセックス漫画家のクィアな日々」。ドキュメンタリー映像のパワーを感じました。
魂を込めてこの映画を製作された渡辺監督の想いが、是非たくさんの人に伝わってほしいなと思います。

映画の公式サイトはコチラ。2018年7月28日よりUPLINK渋谷にて公開されます!

北区男女共同参画活動…

田渕恵梨子
本日、北区男女共同参画活動拠点施設「スペースゆう」に団体申請をしてきました!
この申請が通れば同施設の広々とした多目的室を団体価格(5割も減額!)で利用できるようになります。

北区男女共同参画活動拠点施設「スペースゆう」とは?

「スペースゆう」は、東京都北区の男女共同参画のための活動拠点施設です。
JR京浜東北線王子駅に直結している「北とぴあ」5階にあります。
区民、団体の自主的活動の場として無料で自由に出入りできます。
※多目的室の利用は有料。
開館時間は朝9時から夜9時まで(日曜日は17:00まで)。休館日は基本的に月曜、祝日、年末年始ということで土日も開館しています。
館内にはジェンダー関連の書籍が図書室ばりにずらりと並んでいます。
喫茶コーナーもありますので、読書したり自主活動をしたり丸1日充実して過ごせる場所です。

北区にお住まいの方はぜひご活用ください。

情報誌「ゆうレポート」

北区では、男女共同参画について知識を広める活動の一環として、情報誌「ゆうレポート」を発行しています。
紙面は、スペースゆうなど北区の公共施設で配布していますが、Webでも閲覧することができます。

直近のテーマをご紹介します。とても良い内容ですのでぜひご一読ください。

第42号:月経困難症を知っていますか?
第41号:DVのない社会を目指して~必要とされる多面的な取り組み~
第40号:メディア・リテラシー~メディアと賢く付き合う法~
第39号:介護をしながら働くということ
第38号:女性への暴力~一人で悩んでいませんか~
第37号:小島慶子講演会「私らしい、明日への一歩」

一覧はこちらからご覧ください。

これから「スペースゆう」をじゃんじゃん利用していくぞーーー!!!

これまで隣町ということもありたまにしか訪れていませんでしたが、平日ノマド的行動を取っている私にとってはとても相性の良い施設だということに気づきました。(遅っっっ^ ^;)
これからは積極的に利用し、ジェンダーイコールとしても多目的スペースで定期的にセミナー等のイベントを開催していきたいと思います!

【セミナーレポート】…

篠原くるみ
こんにちは!ジェンダーイコール篠原くるみです。先日の里親セミナーに引き続き、3月25日に開催されたRainbow Tokyo 北区さんのセミナー 「みんなが輝く北区を目指して!多様性について考えよう ーRainbow Tokyo 北区のこれまでとこれからー 」。今回はわたしが参加させていただきました。
Rainbow Tokyo 北区 椿克美さんの進行のもと、代表の時枝穂さんから今年度の活動報告、そして、協力事業としてLGBTを題材にしたドキュメンタリー映画を制作された渡辺監督のお話を聞いてまいりました。

Rainbow Tokyo 北区 活動報告

Rainbow Tokyo 北区 は、2017年3月に発足したダイバーシティ&インクルージョン社会の実現に向けて活動を行う団体です。

みなさんは、「アライ」という言葉をご存知ですか?
アライとは、LGBT理解者のことです。(英語で「同盟、支援」を意味するallyが語源。わたしは今回初めて知りました..!)
渋谷区男女平等・ダイバーシティセンター アイリス 制作のパンフレット「LGBT基礎知識ガイド 誰もが誰ものアライになれる」によると、性のあり方は、以下4つのかけあわせなのだそうです。

  1. 体の性(単純に男女二分にはできない)
  2. 心の性(性自認。自分をどんな性別だと思うか)
  3. 好きになる性(性的指向)
  4. 表現する性(服装やしぐさなど)

LGBTもそうでない人も含むすべての人が、これらの要素から構成される「性」を持っています。

今回のセミナーには、LGBT当事者の方もそうでない方も参加されていました。当事者でない方の声としては、LGBTの方はいじめや争いごとに巻き込まれるリスクが高く、そんな現状に問題意識を持っているというものでした。

さて、Rainbow Tokyo 北区さんの活動報告。

Rainbow Tokyo 北区 代表 時枝氏
とにかく活動のスピードが半端じゃない!代表の時枝さんをはじめ、メンバーの皆さんは他にお仕事を持っておられる方々なのですが、活動報告ではこれでもかと一年間やられてきた事業をご紹介されていて、圧倒されました..!
スタートからおよそ一年で、ここまでの活動をやれるのは本当にすごいと感じました。

特に、Rainbow Tokyo 北区のスピード感を支えていると感じたのは以下の3点です。

  • 有識者へのアプローチと巻き込み
  • 多様性社会の実現に向け先進的な施策を打ち出す自治体(渋谷区、世田谷区、豊島区、千葉市)とのコンタクト、北区長への協力依頼

  • 社会の動きやニュースにしっかりアンテナを張り、関連したイベントを企画し実現する
  • 働き方、社会的養育、里親制度等に関するイベント開催

  • 多種多様な団体とのコラボレーション
  • 北区創業支援施設「ネスト赤羽」、NPO法人OVA 、ライフネット生命 など

代表の時枝さんとは最近になり知り合ったのですが、私たちジェンダーイコールとも一緒に何か事業をしようという話が具体化している最中です。
Rainbow Tokyo 北区 さんのさらなる活躍で、これからの社会がどう変わっていくのかがとても楽しみです。

セクシュアル・マイノリティの性と愛に迫る「性別が、ない!インターセックス漫画家」

渡辺正悟監督は、長くNHKや民放テレビ局でドキュメンタリー制作に携わってこられた方です。
メディアのあり方が時代とともに変遷する中で、テレビ以外の映像制作に取り組もうとしたとき、LGBTを題材にしようと考えたそうです。
LGBT当事者の方は何を考えているのか?当事者に寄り添い、映像に残したいと考えるようになったそうです。

「わたしたちは、多様性を受け入れることが本当にできるのだろうか?現実問題として、できていないのではないか?」という問い。
映画の主人公の新井祥さんは漫画家です。エッセイコミックという形でLGBTのことをユーモアを交えて描写しているけれども、本人が実際に経験したことを描いている。そして、表現者として一般の若者とつながりを持っている。
このことに関心を持った渡辺監督から、新井さんにオファーをしたそうです。

映画を公開するにはお金がかかります。社会的に関心の高いテーマであるはずだからと、複数の公的機関やたくさんの企業に協賛のオファーをかけたそうですが、「時期尚早」などど言われ、なんと全てに断られてしまったそうです。
現在クラウドファンディングにより資金調達をされています。わたしは、このイベントの前に時枝さんから紹介を受けて興味を持ち、すでに支援をしていました。ですが、今回渡辺監督のお話を聞いて、ぜひ子供にも映画を見てもらいたいと思い追加で支援をさせていただきました。

いわゆるセクシャルマイノリティとひとことで言っても、世の中にはほんとうにたくさんの「性」があります(グラデーションというそうです!)。
頭では「差別感情はない」と思っているつもりですが、本当に当事者の方の立場に立てるか?気持ちを理解しているか?というと自身を持ってイエスとは決して言えないなと思います。

セクシュアル・マイノリティの存在をどう私たちが受け止めてきたか? 自分とは別の人間。あるいは関わりたくない人たちという通念が、その存在をいつも見えない、見ない存在にしてきたように思います。

クラウドファンディングのページにある、この渡辺監督のコメントがわたし自身を含む多くの方に当てはまる感情なのではないでしょうか。
「自分とは別の人間」と蓋をしてしまうことで、出会えるはずだった人との関わりを絶ってしまうことは単純にもったいないなと感じます。わたしは、この映画を見て何を感じるでしょうか。それから、子供も。

クラウドファンディングはこちらのページから。3000円の支援から映画のチケットが付いてきます。4/25まで。

【セミナーレポート】…

田渕恵梨子
最近、NPO法人フローレンスさんが手がけている赤ちゃん縁組事業や、私の友人が養子縁組の仕事を始めたことで、「養子縁組」に対する情報を耳にする機会が多くなっています。
しかし、私自身はお恥ずかしながら里親と養子縁組の違いを理解ができていませんでした。

このような状況の私に、いつもお世話になっているRainbow Tokyo 北区の時枝さん、椿さんが里親をテーマにしたセミナーを開催するという情報をいただきました。
タイトルは「子どもの未来を考えよう〜里親意向調査からみる里親リクルート」。
せっかくの機会だったので参加してきました。

今回は簡単ではありますが、その参加レポートをお伝えしたいと思います。

セミナー概要

講師プロフィール

木ノ内 博道 氏

NPO法人千葉県里親家庭支援センター理事長

下養育里親・専門里親、公益財団法人全国里親会 前副会長
社会保障審議会などの委員として、改正児童福祉法などに関わる。
日本財団「里親意向調査」にも当初より関わる。

金ヶ崎 絵美 氏

十条王子法律事務所 弁護士

里親制度と養子縁組制度の違い

最初に金ヶ崎弁護士より、里親制度についての説明がありました。

里親制度とはさまざまな事情により家庭での養育が困難又は受けられなくなった子どもたちを、温かい愛情と正しい理解を持った家庭環境の下で養育する制度です。
里親は養子縁組ではありません。

養子縁組制度とは、実の親子関係になることです。
対して里親制度の場合、里親との間に法律上の親子関係は成立しません。
また、里親になると、公的機関からの経済サポートを受けることができます。
里親手当(約7万円)、養育費(5万円〜)で、トータル15万位支給されるそうです。

里親の種類

里親には下記4つの種類があります。

養育里親 様々な事情により家族と暮らせない子どもを一定期間、家庭に迎え入れて養育する里親。原則として子どもが18歳に達するまで。
専門里親 養育里親のうち、虐待や非行、障害などの理由により専門的な援助を必要とする子どもを養育する里親。原則として2年以内。
親族里親 実親が死亡、行方不明などにより養育できない場合に、祖父母などの親族が子どもを養育する里親。
養子縁組を希望する里親 養子縁組によって、子どもの養親になることを希望する里親。養子縁組の手続きが終了するまで。子ども年齢については養育里親と同様。

「里親」意向に関する意識・実態調査

金ヶ崎弁護士から里親制度の説明を受けた後、日本財団の「里親意向調査」に当初より関わっているNPO法人千葉県里親家庭支援センター理事長の木ノ内氏より、調査結果についてレポートだけでは伝わりにくい現状の問題点などについて分かりやすく説明をしていただきました。

日本には、さまざまな事情で、親と一緒に暮らせない子どもたちが約4万人いると言われているそうです。そのうちの約8割が乳児院や児童養護施設などの施設で暮らしています。対して潜在的な里親家庭候補は全国に約100万世帯あるにも関わらず実際の里親意向者は約6%。日本は諸外国に比べて里親になるという感覚が非常に低いようです。
そこにはさまざまな要因がありますが、木ノ内氏がお話しされていた問題点の中で私が印象に残ったものは下記3つです。

  • 施設ではなく、家庭環境の下養育を行うことの重要性が認知されていない。
  • →子どもが施設育ちでも構わないのではないかと考えている人が多いそうです。
    でも施設は時間単位で動くため、自発的な思考が育ちません。
    例えば、普通の家庭だとお腹が空いたらご飯やお菓子を食べ、お風呂も入りたい時に入ることができます。
    それに対して施設は全て決まった時間に行動します。
    「お腹が空いたからご飯を食べる」ではなくて「6時になったからご飯を食べる」になってしまうのです。
    幼児期から思春期というのは豊かな人間性を育むためにはとても重要な時期です。
    「家庭で普通に暮らす」ということは実はとても重要なことなのです。

  • 里親相談窓口が極めて少ない。
  • →児童相談所は虐待対応で手一杯。里親を増やそうという意識が低いそうです。

  • 興味はあるけど、経済力で踏み出せない人が多い。
  • →経済サポートがあることが知られていないそうです。

    感想

    セミナーに参加したことで里親制度についての理解が深まりました。

    里親制度で月額15万円の経済サポートが得られることも初めて知りました。里親のハードルが一気に下がる良い話だと思いましたが、里子が成長すれば学費の問題などに直面すると思います。その時、里子が希望する学校に負担なく入れてあげる制度も合わせて充実するようになれば良いなと思いました。

    現在日本においては里親について一般にほとんど認知されていないのが実情だそうです。
    潜在的な里親候補者は100万世帯にも及ぶと言われているようですが、私自身、里親に経済サポートがあることを知らなかったように、日本人の里親に対する理解は極めて低いように思います。
    里親の認知を高める主な情報源として、テレビや新聞が大きな役割を果たしていることがわかっているそうです。
    うまくマーケティングを行いながら、正しい知識で里親への理解が深まると良いなと感じました。

    児童福祉法 第一条
    「全ての児童は、児童の権利に関する条約の精神にのっとり、適切に養育されること、その生活を保障されること、愛され、保護されること、その心身の健やかな成長及び発達並びにその自立が図られることその他の福祉を等しく保障される権利を有する」

    里親制度とは、上記の条項の実現に向けた手段の1つだと思います。
    このことが日本社会の誰もが意識できる世の中になってほしいものです。

    ヴェルテック&ジェン…

    2/17(土)に、株式会社ヴェルテックとジェンダーイコールの共催で「小学校低学年向けプログラミングワークショップ」を実施しました。

    開催概要

    対象受講者 小学校低学年
    目的 ①身の回りにある動くもの(おもちゃロボットを例に出す予定)はプログラミングによって動いていることを知ってもらう
    ②「プログラミングができた!」という成功体験をしてもらう
    ③小学校低学年のプログラミングに対する理解を調査する
    プログラミング言語 Scratch(スクラッチ)
    受講人数 親子3組(計6名)
    講師 田渕恵梨子、竹形誠司(技術サポーター)

    きっかけ

    ジェンダーイコールがなぜプログラミング教育?と思われる方も多いと思いますので、先に説明しておきます。
    ジェンダーイコールは、事業の1つに「子供向け教育事業」を掲げています。
    私たちは、子供たちが成功体験を繰り返すことによって、自信が育まれ、ジェンダーに囚われない「将来の夢」を持つようになると考えています。
    子どもたちへの教育を通じて成功体験をさせてあげたい。では、私たちの力で何ができるのか?
    そう考えて出た答えが「プログラミング教育」でした。
    当団体代表理事の田渕は元々システムエンジニアでした。そして、副代表理事の篠原は現役システムエンジニアです。
    そして、以前紹介したこちらのイベントで、オフィスを使わせていただいたご縁で知り合ったのが、
    株式会社ヴェルテック代表取締役の竹形誠司さんです。
    竹形さんは、Java関連のテクニカル本を複数出版されているテクニカルライターで、長年にわたりIT業界でご活躍されている方です。
    偶然竹形さんもプログラミング教育の事業を考えられていたところで話が盛り上がり、共同でプロジェクトを開発することになりました。
    今後、何をやっていくかということは別の機会にご説明することにします。
    今回は低学年の子供たちがどのレベルまでプログラミングを理解するかという調査も兼ねて、初のワークショップを開催しました。

    進行内容

    受講者には、こちらのかわいい小学生向けパソコンを1人1台用意しました。外部ネットワークから遮断され、プログラミングの勉強に特化させています。
    「親が安心して子供に渡せるパソコン」というテーマで開発中です。(現在は試作品)

    進行は、はじめに自己紹介/全体の流れ/プログラミングについての説明を行った後、休憩をはさみながら、3ステップのプログラミング指導を実施しました。

    第1ステップ
    ①マウスの説明
    ②ポインタの説明
    ③ステージとスプライトの説明
    ※スプライトはキャラクターのこと。今回はネコのキャラクターを使用(右記参照)
    ④クリックの練習
    ⑤ドラッグアンドドロップの練習
     「フラグがクリックされたとき」をステージにドラッグアンドドロップ
    ⑥「フラグがクリックされたとき」、「10歩動かす」

    第2ステップ
    ①「フラグがクリックされたとき」
    ②「10回繰り返す」
    ③10歩動かす
    ④次のコスチュームにする
    ⑤1秒待つ
    ⑥「ニャーの音を鳴らす」

    第3ステップ
    ①各自自由に組み合わせる(10分)
    ②①の発表会(5分)

    第3ステップでは、先にどんな動きをさせたいかを考えて、その内容をホワイトボードに書いてもらいました。
    その後、ホワイトボードの内容どおりにプログラムを組みます。


    ↑10ほあるいてにゃーとないてからさかだちする。ぶつかったらはんたいにむく。あるきながら絵をかく。


    ↑ホワイトボードどおりにプログラミングした動き。

    ワークショップデザイナー

    今回、ワークショップデザイナーの駒崎美紀さんにも、ご協力いただきました。
    ワークショップデザイナーは、人と人とのコミュニケーションの場面を生み出していける専門家として、「共に」活動することを楽しめる資質を持ち、コミュニケーションを基盤とした知識や技能を活用する参加体験型活動プログラム(ワークショップ)の専門職です。
    彼女は、青山学院大学社会情報学部ワークショップデザイナ育成プログラムの受講を修了し、さまざまなワークショップのアドバイザーとして活躍しています。
    今回はママ友のご縁で、お子さんと一緒に特別参加してくれました。
    ワークショップ終了後、早速プロの視点で的確な指摘事項をいくつもいただきました。素人には想像もつかないプロのアドバイスはさすがです。
    指摘事項を改善し、次回はより良いワークショップを実現できそうです。
    駒崎さん、ありがとうございました!
    この記事をお読みの方で、彼女に相談をしたい方はこちらのフォームよりお問い合わせください。

    終わりに

    最初はプログラミング以前の問題で、マウスの使い方をすぐに覚えられるのか?など多々心配がありましたが、
    最後の発表では全員、自分で考えた動きをプログラミングすることに成功しました。
    子供たちにも喜んでいただけたと思います。
    次回、男の子も同様の集中力を保てるのか?調査予定です。
    調査を繰り返しながら、次のステップに進んでいきたいと思います。

    またこちらでご紹介させていただきますね。

    【プレスリリース】「…

    NPO法人ジェンダーイコール(本部:東京都北区、代表理事:田渕恵梨子、公式サイト:http://gender-equal.com、以下ジェンダーイコール)は、
    2018年2月13日よりクラウドファンディング・プラットフォーム「Readyfor」で、
    家事・育児、そして「名もなき家事」を日々誰がどのように担っているかを可視化するためのツール「ハッピーシェアボード」制作の資金調達プロジェクトを開始しました。
    https://readyfor.jp/projects/gender-equal-shareboard

    プロジェクトについて

    家事や育児など家庭内のタスク、そして「名もなき家事」をパートナー同士で可視化するためのツール「ハッピーシェアボード」を製作し、普及させるための資金調達プロジェクトです。
    https://readyfor.jp/projects/gender-equal-shareboard

    「ハッピーシェアボード」製作の目的

    ①ペットボトルのフィルムを剥がす、子供の爪切り、ア◯ゾンのダンボールを潰す・・・
    といった無数にある細かなタスク=「名もなき家事」を可視化し、そのタスク存在をパートナーと共有する。
    ②家事・育児の頻度を洗い出して必要以上の「やりすぎ家事」を見つけだして改善を図る。
    ③パートナー同士で家事・育児のタスク負担率を可視化し、均等化を図る。

    「ハッピーシェアボード」使用の効果

    無数にある「名もなき家事」をこなしたり、必要性のない「やりすぎ家事」のせいで、
    家事や育児で毎日時間に追われて「自分のことを後回しにしてしまって」いたり、
    「キャリアアップやチャレンジをためらって」いる人に「自由な時間」を増やすきっかけを作ります。
    「自由な時間」が増えることで、新たなチャレンジの第一歩を踏み出すきっかけを作り、
    就労促進やキャリアアップを通して日本のジェンダーギャップ指数の是正の一歩につなげます。

    私たちの想い 〜ジェンダーギャップゼロを目指して〜

    今回、私たちの活動をより多くの方に知って頂きたいと思い、
    様々な方の目に触れることができるクラウドファンディングを利用することにいたしました。

    日本はジェンダーギャップ指数が先進国最下位の国です。
    未だに多くの人が縛られ続けている「男性は仕事、女性は家庭」という固定観念は、
    個性や能力を性別という枠のなかにはめ込んでしまう呪いのようです。

    IoT×AIの発達によって人類史上最大のパラダイムシフトが間近に迫っている現代において、性別役割分担にしがみつくメリットは皆無です。
    新時代では、ますます柔軟な発想が重要になってきます。
    そんな時代に直面する私たちが、全く時代に合わない固定観念の呪いから解放されないままで良いのでしょうか?
    そんな状態で次世代にバトンをつないでも良いのでしょうか?

    胸を張ってバトンつなぎを行うために、今こそ1人1人が根底から意識を変える必要があるのです。

    人間はちょっとしたきっかけで大きな変革をもたらすことができる生き物です。
    当プロジェクトは、そのきっかけを多くの人に手にしていただくために立ち上げました。

    私たちは未来ある子供たちのために、今の日本を本気で変えたいと思っています。

    概要

    内容:家庭内のタスクを簡単に視覚化できるツール「ハッピーシェアボード」の製作費用
    URL:https://readyfor.jp/projects/gender-equal-shareboard
    目標金額:50万円
    募集期日:2018年2月13日(火)17時00分〜3月20日(火)23時59分まで(35日間)

    本件に関する報道関係者からのお問合せ先

    NPO法人ジェンダーイコール 広報担当:田渕
    電話:090-8755-3486
    メールアドレス:

    東大生たちとのディス…

    田渕恵梨子
    Twitterがきっかけで実現した「HCAP東京大学運営委員会」のメンバーと当NPOメンバー4名とのディスカッション。
    前回からの続きで、今回は「②男性の家事育児意識が非常に低い」について彼女たちに伝えた私たちの考えを書き記したいと思います。
    ディスカッションというよりも私たちの意見を述べているだけ・・・という点についてはご容赦ください^^;

    〜おさらい〜現在の日本におけるジェンダーギャップについて。

    私たちは学生に対して、下記4つの問題を共有しました。

    ①女性の就業率、キャリア志向は増加傾向にあるが、産後のキャリア維持が非常に難しい。
    ②男性の家事育児意識が非常に低い。
    ③男性側が育児経験に伴う付加価値を認識できていない。
    ④政府が提唱している「女性活躍」の真相。

    前回は、「①女性の就業率、キャリア志向は増加傾向にあるが、産後のキャリア維持が非常に難しい。」について述べました。
    今回は「②男性の家事育児意識が非常に低い。」についてです。
    当団体が日本男性の家事育児意識が低い原因の1つとして推測していることを述べたいと思います。

    子育て中の女性は「稼ぐ能力」への自信を持てない!?

    子育て中の女性は「稼ぐ能力」に対して配偶者よりも劣等感を持ってしまい、家事育児を抱え込んでしまっている人が多いのではないでしょうか?

    ここで注意すべき点は、上記の対象が「子育て中の女性」という点です。

    日本において、子育て世帯における家事育児の分担割合が母親に偏っているということはみなさんご存知のことと思います。
    これは、例え母親が父親と同様にフルタイム勤務をしていたとしてもあまり変わらないのです。
    配偶者よりも家事育児の負担を多く抱えながら、同等に稼ごうと思っていてもなかなか容易ではありません。
    出産前は第一線でバリバリ働いてきた女性が、出産を機に初めてこのような男女の不平等に気づくパターンは多いのです。

    女性が家事育児を自分で抱え込んでしまう理由

    なぜ女性は家事育児に対して配偶者に多くの負担を求めず、自分で抱え込んでしまうのでしょうか?

    それは、伝統的性役割の価値観について、両親の教育、学校教育、そしてマスメディアの影響によって、「母親が家事育児のメインを担うことは当然である」という固定観念を刷り込まれているからだと思います。

    そうして家事育児も仕事も全て自分で抱え込もうとした結果、「稼ぐ能力」に対する自信が薄らいでしまうのです。

    母親がこの意識のを持ったまま、夫婦で下記いずれかの選択をするとします。

    1. 夫婦平等にキャリアアップを狙うのか?
    2. 夫婦どちらかキャリアップの資質のある側にキャリアを優先させるのか?

    この場合、稼ぐ能力に自信のない母親と大黒柱思想を持っている父親(これも固定観念の呪縛)の利害関係が一致して母親が「降りる」ケースが多いのではないでしょうか?その結果、男性の家事育児意識は当然低くなります。

    男性の家事育児意識が低い理由

    男性の家事育児意識が低いのは、男性のせいでも女性のせいでもありません。時代錯誤な固定観念にこだわり続けて、未だに刷新できていない日本の社会構造に問題があるのです。

    まずは私たちの意識改革から

    この社会構造改革のゴールは男性が大多数を占める政治・経済・社会のトップの男女比率を対等にもっていくことだと考えていますが、これを実現するにはボトムアップによる意識改革が必要不可欠です。まず私たちの意識が変わらなければ社会は変わらないのです。
    まずは、女性は勇気をもって家事育児のタスクを配偶者や家族にシェアして自分の負担を減らし、自分の社会的地位を向上させてみましょう。
    そして、男性は家事育児と仕事の両立はこれからの社会に必要不可欠であることを認識して、勇気を持って「妻の家事育児負担を減らして妻の社会的地位を向上させる」作戦に取り組んでみましょう。それはご自身の社会的地位の向上にもつながるはずです。

    1人1人の意識が変わることで社会は変わるのです。勇気と覚悟をもって負のスパイラルを断ち切ることが、未来の日本の存続を守ることにつながるのです。

    今日はここまで!

    次回は「③男性側が育児経験に伴う付加価値を認識できていない。」について。
    また時間を作って続きを書きます。

    東大生たちとのディス…

    田渕恵梨子
    Twitterを通じて、学生団体から私たちの活動について問合せがありました。

    彼女たちは「HCAP東京大学運営委員会」のメンバー。
    HCAP(=Harvard College in Asia Program)とは、ハーバード大学に本部を置く学生主体のプログラム。
    毎年、アジアの大学から8校程度が選考され、ハーバード大学との短期交換留学プログラムを開催しているそうです。

    2月に東京で予定している学生会議の企画において、ジェンダー問題をテーマにする案が出ているとのこと。
    そこで、私たちに日本の実社会でのジェンダーにまつわる諸問題についてヒアリングしたいという相談でした。

    私たちはもちろん快諾。
    学生、それも「東大」という優秀な学生たちがジェンダー問題に興味を持ってくれている。
    なんてすばらしいことでしょう。すぐに面談日程を調整してお会いすることになりました。

    事前準備

    事前に3つの質問をいただきました。

    1. 現在の日本におけるジェンダーギャップの状況や変化について
    2. 今後実施を予定している啓蒙活動について
    3. 当NPOの男性の視点の取り入れ方について

    メンバー間で集まってレポートにまとめた上で当日を迎えました。

    いよいよ当日

    休日のお昼時、東大生3名と当NPOメンバー4名とのディスカッションが始まりました。
    企画立案者の村上さんは女性でしたが、あとの2名は男性。
    若い頃からジェンダー問題に感心を持つ男性が増えれば、日本の将来も明るいですね。
    希望の光が差し込みました。

    私たちは、用意していたレポートを手渡し、順を追って説明を始めました。

    このレポートは、私たちの考えがまとまっていますので、当NPOについて知っていただくのにちょうど良い内容になっていると思います。
    せっかくの機会ですので公開させていただきますね。

    1.現在の日本におけるジェンダーギャップについて。

    学生からもらっていたこの質問に対して、私たちは4つの問題を共有しました。

    ①女性の就業率、キャリア志向は増加傾向にあるが、産後のキャリア維持が非常に難しい。
    ②男性の家事育児意識が非常に低い。
    ③男性側が育児経験に伴う付加価値を認識できていない。
    ④政府が提唱している「女性活躍」の真相。

    1−①女性の就業率、キャリア志向は増加傾向にあるが、産後のキャリア維持が非常に難しい。

    私たちは日本のジェンダーギャップが解消されない大きな原因として、
    「男女共に「男は仕事、女は家庭」という固定観念から脱却できていない。」
    という大前提の問題があると考えています。

    このことからさまざまな悪循環スパイラルを生み出しています。
    例を挙げると次のようなイメージです。

     夫の家事育児協力が不十分。
      ↓
     出産を機に夫の家事育児協力に期待が持てない女性が仕事復帰と同時にのしかかる家事育児との両立に不安を感じて第1線に戻ることを諦める。
      ↓
     本人の希望または会社からの辞令による時短勤務やマミートラック(*)への移動。
     (*)マミートラック・・・仕事と子育ての両立はできるものの、昇進・昇格とは縁遠いキャリアコースのこと(コトバンクより)
      ↓
     夫とのキャリア差がどんどん広がる。
      ↓
     能力はあるのにどんどん自信を無くしてしまう。(もったいない!)

    その他にも、

    • キャリアアップの重要な時期と出産の時期が共に30代である
    • 家事育児に専念したい男性を許容しない日本社会

    など、女性の産後のキャリア維持を阻害する要因はたくさんありますが、
    まずは日本人の大多数の根底にある、伝統的な固定観念から解放されることが重要だと考えています。

    今日はここまで!

    次回は「②男性の家事育児意識が非常に低い」について。
    また時間を作って続きを書きます。