ジェンダーイコールの…

この度、令和7年度文部科学省検定済教科書「新版 中学生の道徳 明日への扉③(株式会社Gakken出版)」に、当団体の活動が掲載されました。

掲載されたのは「社会を変える一歩」のページ

該当箇所は、94-95ページの「クローズアップ 社会を変える一歩」の「②社会の課題を意識する」です。本ページは、誰にとっても暮らしやすい社会、違いを認め合える社会の実現に向けて、私はどんなことができるのか?について考える章になっています。

2022年、当時高校生だったメンバーたちは、「どうすれば、もっとたくさんの人に日本のジェンダー課題を身近に感じてもらえるのだろう?」と話し合っている中で、ほんの少しの時間で多くの気づきを得られるエンタメの力を使って何か発信できないだろうか?と考え、ショートムービー制作を思いつきました。
本書では、この時の活動を取り上げていただき、メンバー4人から中学生に向けたメッセージが掲載されています。

高校生がショートムービー制作にいたった経緯

当時、4人のメンバー全員ショートムービー制作は初めてだったものの、「まずはやってみよう!」という意気込みでチャレンジすることに。
1人1人がオリジナルストーリーを考え、その内容を脚本にして絵コンテも作りました。高校生たちだけでは難しい撮影や編集部分はプロに手伝っていただきましたが、準備から監督までほとんど全てを担当。
2022年7月に下記5本のショートムービーが完成し、YouTubeでの公開にいたったのです。

No.1 「女らしく」「男らしく」ってなんだろう?

No.2 なぜ男女で接し方が変わるのだろう?

No.3 「あたりまえ」って何?

No.4 心のジェンダー

No.5 1人で悩まなくていいんだよ

学研デジタルコンテンツ

学研教科書サイト「学びを深めるコンテンツ」でも動画が紹介されていますので、ぜひご覧ください。

未来をつくるのは私たち

本章は最後に「未来をつくるのは、私たち1人1人です。」と締め括られています。ジェンダーイコールの学生メンバーたちの行動が、この教科書を読む中学生たちに勇気を与え、行動の一歩になってくれたらうれしいなと思います。
そして、当団体でも、より良い未来に向けて一歩ずつ邁進してまいります。

最後に、今回教科書で活動を紹介していただけたことは、学生メンバーたちの大きな自信につながったはずです。
学研のみなさま、素晴らしい機会をいただき、ありがとうございました!

新作の短編映画も公開中!

NPO法人ジェンダーイコールは、15歳の高校生メンバー・叶 英奈(かのう はな)が務めた青春学園映画『太陽のような君へ』を2025年4月29日(火・祝)午前10時にYouTubeにて公開いたしました。本作は、性別の違いによるバイアスや期待と向き合いながら、「本当にやりたいこと」を追いかける少年と、太陽のような笑顔で彼の背中を押す少女の物語が、観る人の心を揺さぶる内容となっています。無料配信中ですので、ぜひご覧ください。

YouTubeで公開…

NPO法人ジェンダーイコールは、15歳の高校生メンバー・叶 英奈(かのう はな)が務めた青春学園映画『太陽のような君へ』を2025年4月29日(火・祝)午前10時にYouTubeにて公開いたしました。

15歳の高校生が企画から脚本・監督まですべてプロデュース!
NPO法人ジェンダーイコールの高校生メンバー・叶 英奈(かのう はな)は、日本のジェンダー課題に関心を持ち、中学1年生でジェンダーイコールのメンバーに。映像を通じたジェンダー課題の啓発を中心に活動しています。
本作は、性別の違いによるバイアスや期待と向き合いながら、「本当にやりたいこと」を追いかける少年と、太陽のような笑顔で彼の背中を押す少女の物語が、観る人の心を揺さぶります。

ストーリー

“みんなの理想”として生きてきた高校2年生・神木戸 蓮(かみきど れん)。爽やかで優しく、成績優秀で誰からも慕われる存在だが、周囲の期待に応える日々の中で、自分の本当の夢を言い出せずにいた。

ある日、転校してきたのは、まるで太陽のように明るく、無邪気で自由奔放な少女・日向。

「キャビンアテンダントになりたい」——

その夢を口にした時、彼女は「かっこいい」と笑った。

彼の世界は、そこで少しずつ動き始める。

配信情報

本作は、2025年4月29日(月・祝)に一般公開いたしました。
現代の日本社会における「ジェンダーバイアス」に真正面から向き合い、若者たちが抱える“夢”と“現実”のギャップに問いを投げかける作品として、多くの共感と反響が期待されています。

配信開始日時

2025年4月29日(火・祝)10:00 第配信開始

視聴ページ

https://youtu.be/RRZI4syEFxQ?feature=shared
※配信開始後ご視聴いただけます。

配信形態

見放題

企画意図

性別を理由に夢を諦めたことはありませんか?
周囲の言葉に左右され、自分の進路を決めていませんか?
本作は、そんな問いを投げかけます。
何度も夢を諦めかけた少年と、運命のように現れた少女の出会いが、観る人に“勇気”と“希望”を届けることを目指しています。

作品概要

◎作品名:太陽のような君へ
◎ジャンル:ドラマ・ロマンス
◎テーマ:青春学園 × ジェンダーバイアス
◎脚本・監督・企画・プロデュース:叶 英奈(かのう はな)
◎制作:NPO法人ジェンダーイコール
◎公開日:2025年4月29日(火・祝)午前10時

登場人物

・神木戸 蓮(かみきど れん)
・高石 日向(たかいし ひなた)
・白川 羽衣(しらかわ うい)
・木下 昴(きのした すばる)

人物相関図

制作メンバー

叶 英奈(かのう はな)/監督・脚本・企画・プロデューサー

15歳・高校1年生。小学生時代からSDGsやジェンダーに関心を持ち、中学でNPO法人ジェンダーイコールに加入。子役としての経歴も持ち、今回の映画で初の監督・脚本を務める。

漆原 奏江(うるしはら かなえ)/ディレクター

慶應義塾大学法学部1年生。英語ディベート活動などを通じて社会課題と向き合い、ジェンダー問題に強い関心を持つ。前作に続き、本作では脚本・プロデュース補佐を担当。

メッセージ

本作は、国内外映画祭への出品も予定しており、“夢を信じる勇気”と“多様な生き方の選択肢”を提案する作品として、多くの若者に届くことを目指しています。
『太陽のような君へ』は、4月29日(月・祝)午前10時より公開。青春と社会課題を真っすぐに描いた、まっさらな15歳のまなざしに、ぜひご注目ください。

NPO法人ジェンダーイコールについて

NPO法人ジェンダーイコールは、ジェンダーギャップをなくし、多様性を尊重できる社会を目指して活動している団体です。「女だから」、「男だから」と選択肢を狭めることなく、誰もがひとりの人間として自信をもって自らの目標に向かえる社会。そして、性別に関わらず相手を尊重し、自主性と責任をもって行動できる社会を実現させて次世代を担う子どもたちにバトンタッチしたい。
ジェンダーイコールはこのような思いで、学生から社会人まで多様なメンバーで活動しています。

NPO法人ジェンダー…

「誰もが性別に関係なく自分らしくチャレンジできる社会」の実現に向けた活動を行っているNPO法人ジェンダーイコールが、日本最大級の音楽フェス「Fuji Rock FESTIVAL’23(フジロックフェスティバル2023)」内に設置される 「NGO Village(エヌジーオーヴィレッジ)」にて、ブース出展いたします。ブースでは、先日大学生メンバーがクラウドファンディングでゴール達成して完成させた未就学児向け絵本「あなたらしさはかっこいい」の読み聞かせ会およびグッズ販売を実施いたします。

Fuji Rock FESTIVAL(フジロックフェスティバル)とは

「Fuji Rock FESTIVAL(フジロックフェスティバル)」通称“フジロック”は、自然豊かで広大な会場を舞台に、毎年7月から8月に開催される日本最大級の野外音楽フェスです。
2023年のテーマは「超気持ちいい!FUJI ROCK」。音楽や食など様々な楽しみ方を提案していきます。

Fuji Rock FESTIVAL’23公式サイト
https://www.fujirockfestival.com/

NGO Village(エヌジーオーヴィレッジ)とは

様々なNGOが野外フェスティバルの来場者に向けて社会の課題や地球の問題を投げかけ、ともに解決への一歩を踏み出す場所です。

NGO Village公式サイトより https://ngovillage.net/

欧米の野外フェスティバルでは、当たり前のように社会変革を目指すNGOのブースやオーガニックショップが軒を連ね、様々な社会的活動と若者たちの出会いを創りだす貴重な場となっています。近年、日本でもそうした野外フェスティバルにおいてNGO/NPO、オーガニックショップや生産者の社会的活動を発信する試みが進みつつありますが、いまだ十分とはいえません。野外フェスティバルを、来場者とNGOが出会うきっかけの場として捉え、2000年より「NGOヴィレッジ」がフジロックフェスティバルにおいてスタートしました。「NGOヴィレッジ」では多様な活動紹介や参加体験型のブース出展を通じて、NGOと来場者による新たなムーブメントを創出することを目指しています。私たちは、主催者と共に、社会変革を目指すNGOにアピールする機会を提供し、来場者に課題をわかりやすく伝え、アクションへ踏み出すきっかけの場を創っていきます!

未就学児向け絵本「あなたらしさはかっこいい」について

女の子なのだから人前に立つことはやめた方が良い?

加藤がジェンダーに興味を持ったのは、自身がジェンダーバイアス(性別の役割や偏見のこと)によって悩んだことがあるからです。
彼女は中学2年生の時、生徒会長に立候補しました。その際、「女の子なのだから人前に立つことはやめた方が良い」「女の子だから副会長の方がいいのでは」という声を多くかけられ、自信をなくして生徒会長を諦めようと思い悩んでしまった経験があります。 最終的には、自分を信じ演説や選挙活動に工夫を凝らすことで無事に生徒会長に当選できましたが、就任してからも「女の子なのに頑張るね」などと引っ掛かりを感じる言葉をかけられる機会がありました。
この経験から、夢は性別ではなく自分の気持ちが大切であることと同時に、まだジェンダーバイアスを持つ人はたくさんいるという事を実感。

未就学児に向けたジェンダー絵本の必要性

また、保育園へボランティアに行った際に、すでに未就学児からジェンダーバイアスを持っている場面を目の当たりにしたことから、未就学児に向けたジェンダー啓発の必要性を感じ、当絵本の作成に着手しました。

3月にはより絵本制作の資金調達および支援者からの多様な観点で絵本を完成させるためにクラウドファンディングを実施し、見事目標金額を達成。そして、つい3日ほどまでに支援者の意見を取り入れた完成版の絵本が到着しました!

フジロックのジェンダーイコールブースでは、訪問してくれた子どもたちにこの完成したばかりの絵本の読み聞かせを実施予定!ぜひ気軽にブースにお越しください!!!

93人の皆様、本当に…

5月2日に111%の達成率で無事にプロジェクトを成立することができました。

大学生とみんなでつくる「ジェンダー教育」のための絵本を届けたい!

クラウドファンディングを開始し始めた頃は心配で、達成できなかった夢を見たり、毎日ページを何度も見返したりと不安でいっぱいでした。しかし、皆様からのメッセージや拡散のご協力、ご支援をしていただき自然とやる気へと変わっていきました。

成立させていただいたからには皆様の応援を無駄にせずに、兼ねてからの目標を達成させます。

これからは絵本作成と並行してリターンの準備もしていきます。

以下のリターンを選択された方には5月5日にリターン・詳細のメールを送らせていただきました。

  • 絵本「あなたらしさはかっこいい」を応援してくださる方コース(2000円)
  • 意見交換会参加権Aコース(絵本1冊つき)(10000円)

以下のリターンを選択された方には5月8日に詳細のメールを送らせていただきました。

  • 絵本動画で意見Aコース(絵本1冊つき)(5000円)
  • 絵本動画で意見Bコース(絵本3冊つき)(11000円)

その他のリターンをお選びいただいた方は、絵本の完成後、リターンを発送・反映させていただきます。それまでメールやこちらの新着情報で取り組みを報告させていただくので楽しみにしていただけると嬉しいです。

ご支援をしていただいた93人の皆様、本当ありがとうございました!今後ともよろしくお願い致します。

NPO法人ジェンダーイコール 加藤心渚

【イベントレポート】…

2023年2月24日(金)・3月3日(金)、目黒区緑が丘文化会館様にてセミナーを実施しました。

本記事では、当セミナー概要について、イベントレポート形式でお届けします。

第1回セミナー 実施概要

  • セミナー名:「ジェンダー平等」ってなんだろう?どんな平等?・性別を理由に諦めることがない世界へ
  • 日時:2023年2月24日(金)
  • 講師:田渕恵梨子(NPO法人ジェンダーイコール代表理事)
  • 実施方法:緑が丘文化会館での対面形式(オンライン配信なし)
  • 対象:目黒区民の参加希望者様(12名)

研修講師

田渕 恵梨子(たぶち えりこ)
NPO法人ジェンダーイコール代表理事

東京都北区在住。仕事と育児の両立をきっかけに、日本のジェンダーギャップに危機感を覚える。ジェンダーギャップをなくし、性別に関わらず誰もがキャリア形成・家事・育児をあたりまえに「自分ごと」として捉える社会をつくりたい。その強い思いから、同じ価値観をもつ複数の仲間と共に当法人を設立した。

アジェンダ

1.ジェンダーに関する基礎知識

ジェンダーに関する基礎知識について、3つのパートに分けて説明しました。

  • ジェンダーとは
    • ジェンダー平等とは
    • NPO法人ジェンダーイコールが考える「ジェンダー平等」
  • ジェンダーバイアスとは
    • ジェンダーバイアスチェック
    • ジェンダーバイヤスクイズ
  • ジェンダーギャップとは
    • ジェンダーギャップ指数について
    • ジェンダーギャップはなぜ起こるのか

2.グループディスカッション・シェアタイム

ジェンダーに関する基礎知識の説明で気づいたジェンダーバイアスの実体験について、グループディスカションを行い、シェアしていただきました。

3.クロージング

相手の選択を尊重する社会、分断のない社会を目指すためにはどうすべきか?についてお話しし、クロージングしました。

第2回セミナー 実施概要

  • セミナー名:性別を理由に諦めることがない世界へ
  • 日時:2023年3月3日(金)
  • 講師:加藤 じゅういち(NPO法人ジェンダーイコール副代表理事)
  • 実施方法:緑が丘文化会館での対面形式(オンライン配信なし)
  • 対象:目黒区民の参加希望者様(12名)

研修講師

加藤 じゅういち(かとう じゅういち)
NPO法人ジェンダーイコール
副代表理事

神奈川県出身。 武蔵野美術大学に在学中、及び、株式会社リクルートに在籍中は男女格差をあまり感じる機会がなく、男女平等が当たり前でもあった。
しかし、日本の世の中の「当たり前にある男女格差という前提」を知れば知るほど、違和感を覚えていく。
男女年齢に関係なく<個性>が活き活きとした社会による世界平和の実現を目指すという信条がベースにあり、 gender=の活動に強く共感し参画。

アジェンダ

1.講師・加藤の違和感と葛藤

講師の加藤が実際に感じたジェンダーに関する違和感や葛藤をもとに、身近にあるジェンダー問題についてご共有いたしました。

2.グループディスカッション・シェアタイム

加藤の実体験をお聞きいただいたうえで、率直なご感想やご自身の経験談などについてグループディスカションを行い、シェアしていただきました。

参加者の声

受講者からのメッセージの一部をご紹介します。

  • ジェンダーバイアスと LGBTQ+の問題の違いを知れて認識できてよかった。嫌だなと思ったことはその感情を大事にして相手に伝えて生きていこうと思いました。
  • 説明がとても分かりやすく、ディスカッションで色々な意見が聞けて気づきがたくさんあり、とても勉強になりました。ジェンダーバイアスについてもっと考えていきたいと思います。ありがとうございました。
  • 皆さんとの意見交換の結果、「男性女性以前に個人個人の個性を尊重し合う生きやすい世の中でありたい。」という結論に、あの2時間でたどり着けたことがとても嬉しかったです。


「グループディスカッション・シェアタイム」では、受講者たちが積極的に手を挙げて意見を述べてくださりました。聞くところによると、その後任意の受講者複数名で「SDG5勉強会」サークルを立ち上げられて、個別に勉強会を開催されているそうです。当セミナーによって、新たなアクションが生み出されたことを光栄に思います。ありがとうございました。

ジェンダーイコールと一緒に、社内研修を実施しませんか?

詳細はこちらにてご確認ください

【イベントレポート】…

2023年2月8日(水)・10日(金)、ウィーケン!探求SDGSコース様向けにセミナーを実施いたしました。探求SDGSコースは小学生向けに開講されたコースですので、小学生が理解しやすいよう、クイズや動画などを入れて工夫しました。

本記事では、当セミナー概要について、イベントレポート形式でお届けします。

実施概要

  • セミナー名:ジェンダーについて知ろう!学ぼう!
  • 日時:2023年2月8日(水)・10日(金) 30分x2回
  • 実施方法:オンライン
  • 対象:ウィーケン!探求SDGSコース受講者(約10名)
  • アジェンダ
    1. そもそもジェンダーってなんだろう?
    2. じゃあジェンダーバイアスってなんだろう?
    3. そもそもジェンダーってなんだろう?
    4. じゃあジェンダーバイアスってなんだろう?
    5. ジェンダーバイアスチェックをやってみよう!
    6. ジェンダーバイアスクイズをやってみよう!
    7. 女子高校生メンバーが感じたジェンダーバイアス
    8. 男子高校生メンバーが感じたジェンダーバイアス
    9. まとめ

企業概要

  • 会社名:株式会社ウィーケン
  • 代表取締役:佐々木 亜由子
  • 企業概要:体験の企画・運営、紹介ホームページの運営
  • 公式サイト:https://www.weeek-end.com/

研修講師

田渕 恵梨子(たぶち えりこ)
NPO法人ジェンダーイコール代表理事

東京都北区在住。仕事と育児の両立をきっかけに、日本のジェンダーギャップに危機感を覚える。ジェンダーギャップをなくし、性別に関わらず誰もがキャリア形成・家事・育児をあたりまえに「自分ごと」として捉える社会をつくりたい。その強い思いから、同じ価値観をもつ複数の仲間と共に当法人を設立した。

セミナー内容

セミナーの一部をご紹介します。

ジェンダーってなんだろう?ジェンダーバイアスってなんだろう?

ジェンダーとは社会的・文化的・宗教的につくられた性別のことです。
受講者のみなさん自身が持つジェンダーバイアスに気づき・向き合う機会として、「ジェンダーバイアスクイズ」にご挑戦いただきました。

ジェンダーバイアスの事例

弊団体の高校生メンバーが実際に直面したジェンダーバイアス事例を具体的にご共有し、受講者のみなさまがその立場になった場合どう感じるかについて意見交換しました。

高校生メンバーによる啓発

ジェンダー問題をなくしていくために、当団体の高校生メンバーたちが立ち上がって制作したジェンダーバイアスに関する動画をご視聴いただき、制作の背景や舞台裏についてお話ししました。

ジェンダーに関する絵本の紹介

当団体の学生メンバーが制作した「ジェンダーに関する絵本」の紹介を行いました。

質疑応答・クロージング

セミナーの全体を振り返って、受講者のみなさんに気になった点のご質問や、話を聞いてみての感想をお伺いしました。

参加者の声

一緒に受講された先生方からメッセージをいただきましたのでご紹介します。

  • ジェンダーについて考える大変いい機会になりました。高校生という少し上のお兄さんお姉さんたちが動画を作ったというのも、みんな考えることがあったように思います。
  • 生徒さんたちが、事前にショートムービーをチェックしてくれていて、とってもうれしかったです。感想だけでなく、疑問や意見もしっかり発表していて、未来の日本は明るいと感じられたとともに、改めて御社の取り組みは素晴らしいなと思いました。

今の日本の教育は一見ジェンダー平等に見えるものの、実際中に入ってみると、まだまだ無意識のジェンダーバイアスに溢れています。
当団体では、こういった状況では子どもたちが本来の能力をすべて発揮することは難しいのではないかと懸念しています。
子どもたちが性別に関わらず自信をもって成長していくためには、民間の力による子どものサポートが必要不可欠です。
今回は、そのような課題意識をもったウィーケン!様にお声がけいただき、当団体がお力添えさせていただけたことを心よりうれしく思っております。
ありがとうございました。

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【無料】オンラインイ…

育児や子育ての分担について考えよう!

このたび、NPO法人ジェンダー イコールは、「パートナーと読もう!考えよう!母子手帳と育児休業」を開催いたします。

コロナによって、育児・子育て負担の増加が叫ばれていることに加え、昨年には育児・介護休業法が改正され、男性の育児参加が目指されている一方、育児・子育ての分担の仕方が分からず、孤立した子育てで悩んでいらっしゃる方は多くいらっしゃいます。

また、コロナ禍においては、オフラインの交流・コミュニティが減少し、子育てに関する情報収集がしにくくなっています。

そこで、本イベントでは、保健師の伊原氏を招いて、子育て情報に触れる第一歩である「母子手帳」の使い方・妊娠期からパートナーとの共有するべき知識などを紹介いただくとともに、改正育児介護休業法で導入された「産後パパ育休」の取り方などについて、実際に育休を取られた男性の事例を交えながら説明します。
参加費は無料です。ぜひご参加ください!

【日時】2022年1月27日(木)14:00〜15:30

【場所】オンライン(zoom)

【当日のスケジュール】

★14:00〜14:40  母子手帳ってどんなもの?保健師さんと読んでみよう

★14:45〜15:05  パートナーととる育休の取り方・使い方

★15:05〜15:30  意見交換・おしゃべり会

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キャンセルポリシー
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手配の関係上、キャンセルの場合は必ず事前にご連絡をお願いいたします。
ご連絡なく無断キャンセルの場合、
次回以降のイベント・セミナーなどへのご参加をお断りする場合がございます。
予めご了承ください。

【イベントレポート】…

2021年夏、できること会議様のイベント『SDGsを学ぶ3日間〜中高生の私たちができること〜』にジェンダーイコール高校生メンバー4名が登壇いたしました。

 

イベント概要

  • 日時:2021年8月4日(水)〜8月6日(木)
  • 場所:オンライン(Zoom)
  • 主催:できること会議 様
  • ゲスト:Day1 GreenTEA Uka 様 Day2 ジェンダーイコール

『できること会議』は2020年4月に設立された、『思いをカタチにする人を増やし、世界の明日を変える』というビジョンを掲げた大学生を主体とした団体です。

今回のイベントは夏休み期間を利用した中高生限定の3日間にわたるイベントとなっており、「SDGsに関わる社会問題について学び、解決のために学生の私たちができることを考えよう」という目的で開催されました。

私たちジェンダーイコールはDay2のゲストスピーカーとしてお声がけいただき、高校生メンバーの4名が中心にお話をさせていただきました。

講演内容について

当日は高校生メンバーのそれぞれが活動をしているテーマについて、4部構成で講演をいたしました。

  • 高校生が考える 乳幼児期のジェンダー
  • メイクと ジェンダーの関係
  • 義務教育からジェンダー平等を目指す
  • “ないもの”にされる性被害

プレゼンの後はグループディスカッションも実施し、積極的な意見交換の場も持つことができました。参加者の皆様からは下記のような参加者の声をいたただいております。

  • 自分の知らなかったことをたくさん知ることができ、同世代と対話できた
  • ひとりひとりが当事者である自覚を持つことが大切だとわかった

まとめ

いかがでしたでしたでしょうか?

私は社会人メンバーとして準備やリハーサルから本イベントのお手伝いさせていただきましたが、高校生メンバーの当事者意識の高さや、イベント当日の参加者の皆さんの熱量にとても刺激を受けました!

今後も積極的に発信活動を続けて参りますので、引き続きジェンダーイコールの活動を応援してくださると幸いです。

ありがとうございました!

 

NPO法人ジェンダーイコール  村瀬 令奈

【子育てジェンダー平…

こんにちは!ジェンダーイコールのまさみです。窓を開けていると金木犀の香りが漂ってきて、「秋はいいなあ〜」と思いながら、書いています。

今回は、前回記事の「男性育休取得の際に、男性会社員が注意するべきポイント集」に続き、「男性育休取得の際に、企業側が気を付けるべきポイント」をまとめました。

★企業側が気を付けるべきポイント(2021.10時点)

  1. 子育て世代社員のライフスタイルの変化を認識する
  2. 育休申請があった際のファーストコンタクトを間違えない
  3. 「いる」社員ではなく、「成果」を出した社員を評価する
  4. 国や自治体の支援策を知る


今回の記事では、1と2を解説していきたいと思います。早速行ってみましょう〜!


子育て世代社員のライフスタイル・価値観の変化を認識する


まず、「会社側が子育て社員のライフスタイル・価値観の変化を認識する」ことについてです。

社員間のコミュニケーショントラブルの原因の多くは、お互いのライフスタイルや価値観の違いを認識できていないことではないでしょうか。

確かに、個人で生まれ育った家庭環境や生育歴は異なりますし、さらに世代によって良いとされる「ものさし」は異なります。

しかし、その「ものさし」の違いを把握することは、他者とのコミュニケーションを円滑に進める上で非常に大切です。

今回の記事では、特に知っておくべき、子育て社員のライフスタイル・価値観(=「ものさし」)の大きなポイントとして、以下の2つを挙げたいと思います。

①共働き世帯の増加

②「ワークライフバランス」の価値の上昇

まず、①共働き世帯の増加について、変遷を見ていきます。

厚生労働省の調査によると、平成9年ごろを境に、共働き家庭数が専業主婦家庭数を上回りました。現在は、共働き家庭は、専業主婦家庭の約2倍となっています。

現在の管理職層が子供だったときは、専業主婦家庭がメジャーなものだったかもしれません。

しかし、現代は「女性も男性も同様に働き、生活している」ということがメジャーとなってきているということは、よく認識しておかなければなりません。

また、データによらずとも、会社にいる同僚等を見てみると、共働き世帯が増えていることを実感するのではないでしょうか。

次に、「ワークライフバランス」の価値の上昇です。

高度経済成長期には、「男性は仕事が一番」、「長時間労働をする人が仕事ができる人」という価値観が広まっていたように思います。ジェンダーイコールでもよく主張していますが、そのような価値観は現代では変化しています。

デロイトトーマツグループが毎年実施している世界調査で、日本人のミレニアル世代(本調査では1983年~1994年生まれ)とZ世代(同1995年~2003年生まれ)の働くモチベーションは何かを尋ねたところ、第1位に「ワークライフバランス」となりました。

デロイトトーマツグループ「ミレニアル年次調査2020年版」記者発表資料より


また、こちらの記事(「【レポート】就活生の就職に関する意識変化について(ミレニアム世代~Z世代 トレンド予測)」)では、世代ごと就活生の意識変化を比較しており、約10~15年前の就活生よりも、近年の就活生は「ライフワークバランス」を重視するように変化していると述べています。


つまり、若手社員・子育て世代社員にとっては、仕事と家庭の両立ができることが、働く意欲が高める要因の一つとなっていると言えます。

また、「ワークライフバランス」を大切にすることは、企業側にもメリットがあります。

厚生労働省は、「ワーク・ライフ・バランスの実現に積極的な企業ほど売上は多く、離職率の低下や雇用の増加につながる傾向」にあるとしています。(出典:厚生労働省「平成29年版 労働経済の分析 -イノベーションの促進とワーク・ライフ・バランスの実現に向けた課題-」

社員のライフスタイルや価値観を知ることは、会社に対する満足度向上、ひいては社員のエンゲージメント向上につながる大切なことです。

こうした変化を、子育て世代社員と雑談する、世代間を超えたセミナーを実施するなどして、まずは認識してみてください。

2 育休の申し出があった際のファーストコンタクトを間違えない


そうした認識を持った上で、次は男性社員から育休の申し出があった際の対応方法について、説明したいと思います。

改正育児・介護休業法で新設された「父親産休」では、管理職から対象者(子育て世代社員)に対する制度周知・取得勧奨が義務付けられています。

また、制度周知の際は、面談+書面で行うことが基本です。(ファックスやメールは、労働者が希望する場合に限られます。)

その際の制度周知・取得の進め方や、男性社員から育休の申し出あった際のファーストコンタクトは、今後その社員に信頼関係をもって働いてもらうために、非常に重要です。

よくやりがちな間違った対応を以下でご紹介します。


・「自分たちの時代は、男性が育休をとるなんて考えられなかったけどね」等の昔語り

・「(自分はやらないけど)家事育児、やるんだね」等の謎のマウント

・「出世にひびくよ」、「評価を下げる」等のパワハラ

特に3つ目は、労働基準監督署に駆け込まれるので注意しましょう。

この発言に共通しているのは、意識的・無意識的に自分の「ものさし」を基準として発言をしてしまっていることです。こうしたことを言いたくなったら、1.に戻り、違う世代の「ものさし」を意識して取り入れてみてください。

現代は、まだまだ男性の育休はメジャーではありません。

そのような状況にもかかわらずある意味勇気を出して申請したということを理解して、自分の「ものさし」を持ち出す前に、以下のようなことをまず聞き取ることが必要だと思います。


・育休の期間はいつからいつまでを考えているのか。また、差し支えなければ、なぜ育休を取ろうと思ったのか。

・(その期間で、その社員が抱えている重要な仕事があれば)仕事の見通しはどうか。

・どういったサポートがあれば、心配やトラブルなく取得できると思うか。


おそらくいきなり申請があったら、今後の業務の割り振りなどで頭がいっぱいになるかもしれません。冷静に聞き取りをしましょう。

こうしたファーストコンタクトは面談という形ではなく、雑談の際にいきなり言われるかもしれません。

その時、どのように対応するかによって、その社員の働き方や意欲に大きな影響を及ぼしますので注意が必要です。

私の夫が課長から言われた一言で傷ついたエピソードは、こちらの記事に書きました。もしよろしければ読んでみていただければと思います。

次回は、「男性育休取得の際に、企業側が気を付けるべきポイント集」(後編)をお届けします~!

【子育てジェンダー平…

こんにちは!ジェンダーイコールのまさみです。
前回は、「改正育児・介護休業法」の概要と、夫の育休取得エピソードをまとめました。
今後は、そのエピソードをもとに、特に男性会社員が企業と交渉し、円滑に育休を取る際に注意するべきポイントを、<労働者(男性)側>と<企業側>に分けて、まとめたいと思います。伝え方や申請の仕方で、取得のしやすさは変わります。
今回はまず、<労働者(男性)側>のポイントをご紹介します。これから育休を取ろうとしている方は、ぜひご一読ください!

ポイント① 十分な期間をもって、前もって申請する

妊娠したことが分かるのは、パートナー(女性)が月経が来ないと思ったとき、5〜8週(2ヶ月目まで)の間で分かることが多いです。

その後、病院で心拍の確認が取れたら、まず出産予定日が決まります。
その時点で、いつからいつまで休業したいか、パートナーと一緒に考えてみるとよいと思います。


いわゆる安定期は16週〜(5ヶ月)ですので、安定期を過ぎたら、上記で考えた期間で育休が取れるか、一度会社・上司と話し合いましょう。


妊娠期間中はリスクが多く、安定期に入っても、妊娠が継続しないという可能性もあるものの、可能であれば、会社側になるべく早めにジャブを打ってほしいです。


(話し合えるような雰囲気でない場合は、世間話のついでに、「そういえば、妻が妊娠しまして、○月に生まれるんですよ〜」など、情報を入れておくとよいと思います。)


その理由は、長期で休業する場合、会社は代替人員や業務分担の再考などをする必要が出てきますが、そうした対応をしたくとも、時間が足りなければ、会社側もなかなか対応できない可能性もあるからです。


改正育児・介護休業法で新設された「男性版産休」は、最短2週間前までに申請すれば 法律上はOKですが、仕事の引き継ぎなどを考えると、やはり少しでも早いほうが会社としては助かると思います。

ポイント② 期間と理由をきちんと伝える

会社・上司との話し合いの際は、休業を取得したい期間と取得したい理由を伝えてください。

2020年度の男性の育児休業取得率は、12.65%となり、約10人に1人が取得していますが、夫の経験談から察するに、まだまだ男性の育児休業取得はマイノリティだと考えてよいと思います。

(12.65%のうち、1週間以上など長期で取っている率は低いのではないかと思います。)

もし、1週間程度ではなく、一定程度まとまった休業を取る予定である場合は、いつからいつまで取りたいのか・それはなぜかを伝えてほしいと思います。


その理由は、経営者・管理職の年代は、男性が育児休業を取るという発想自体がない人もおり、「奥さんに任せればいいじゃないか」と言われる前に、なぜ取りたいと思っているか説明してあげる必要があるからです。


育児休業は、労働者の権利ですが、その権利を気持ちよく使えるよう、会社とコミュニケーションをとりながら、理解してもらう必要があります。


取得する理由は、例えば、配偶者がフルタイムで働いているから、身近に親類がいないから、子供の成長を見守りたいから、保育園の空きがないから等が考えられます。

ポイント③ 会社のメリットを伝える

②と合わせて、会社へのメリットを伝えられるとよりよいと思います。
休業することで、どういう点で会社へ還元できるか考えてみましょう。


例えば、以下のようなことが考えられると思います。

・現代は多様なリーダー像が求められており、自分が休業を取得することで、自分がマネージャーになったとき、その経験を活かし、ライフイベントを理解しながら、リーダーシップを取ることができる。

・自社のターゲット層の理解につながる、もしくは新規ターゲットの理解につながる。

・男性が育休を取ると「くるみん」認定が受けられるため、会社のイメージアップにつながる。

・男性が育児休業を取れる会社であると学生から注目され、採用の際に有利になる。


会社にとって、育児休業というのは、人手が減るという点で、短期的な損失と捉えられがちです。

長期的な目線で見たとき、育児休業を取ることで会社のメリットになることを伝えてほしいと思います。

ポイント④ 自分の業務の棚卸しを行う

休業すると、(当たり前ですが)自分がやっていた業務を誰かにお願いすることになります。

企業側は、若手男性に業務を無茶振りしすぎており、管理職などでも、個々の社員がどの程度の業務をしているか、把握していないこともあります。

そうした状態では、「君がいなくなると業務が回らない」などと言われ、休業取得を妨げられる可能性があります。


しかし、よほど専門性が高い業務でない限り、引き継ぎ時間を十分設ければ、誰かは変わりにすることができます。

「代わりがいない→休めない」という事態を回避するために、自分がどういう業務を担っていて、それはいつ頃から引き継ぎをすれば十分かという点をまとめておきましょう。


また、その際に、スクラップ可能な業務があれば、会社・上司に相談し、自分が休業に入ると同時にやめてもよいと思います。これは業務効率化ができるため、会社のメリットにもなると思います。

ポイント⑤ 自分なりに制度を勉強する、自分の他に取得した人から情報収集する

育児休業を取ろうとすると、なかには心ない言葉で攻撃してくる人もいます。

最悪なのは、制度を知らないことを理由に、「そんな育休は取らせることができない」と言われる可能性もあります。

その際に反撃できるよう、自分なりに今回新設された育児休業制度を学んでおくとよいと思います。(新設された制度の概要は前回の記事をご覧ください。)


育児休業制度は、かなり強い権利で、労働者から申し出があった場合、会社側は拒否できません。

一方、休業が終われば、また仕事をすることになるので、会社とよい関係を築きつつ、自分が納得のいく育児休業が取れるとよいと思います。

また、自分より前に取得した男性がいれば、その人に、会社に育児休業を申請した時のこと等について、情報収集をしてみてください。

上記のように会社・上司との面談がうまくいかない可能性もあります。その際、自分の上司は否定的だけど、他の上司は肯定的である場合もあります。

そうした場合は、肯定的な上司に味方になってもらうということが考えられると思います。


情報収集をすることで、そうした解決策が浮かぶこともあります。



以上、男性会社員が企業と交渉し、円滑に育休を取る際に注意するべきポイントをまとめてみました。
いかがでしたでしょうか。

まだまだ男性が育休を取得することはメジャーではありませんが、取得したい人がきちんと取得できる世の中にするためには、今回あげたポイントを踏まえつつ、会社と交渉していくことが大切だと思います。

次回は、企業側のポイントをまとめてみたいと思います!