DAY4“ないもの”…

DAY4 “ないもの”にされる性被害

2021年8月の夏休み期間に、4人の高校生メンバーが1人ずつ講師になり、全4回に渡って「高校生が伝えたいジェンダーの話」をテーマにしたセミナーを開催します。

「ジェンダー」に興味をもったきっかけ

はじめまして。

NPO法人ジェンダーイコール 高校生メンバーの久保田 まもりです。

私は高校1中学2年生の時に、自身や友人達の性被害であったり、
痴漢などの性暴力に対して学校が被害者の女性側に非があるというような
発言、指導に強い疑問を覚えたのがフェミニズムに興味を持つきっかけでした。

色々と勉強していくなかで、自分の中の女性蔑視がいかに根深く、日々何気なく使っている言葉の端々に、
「女子力」「女捨てる」など性別に対する偏見、固定観念を孕んでいたことに気づいたのが
ジェンダーに興味を持つきっかけでした。

“ないもの”にされる性被害

先日、「福岡県内での痴漢や盗撮を含む鉄道関連の性犯罪の摘発件数は2015年の14件から年々増加し、19年は90件になった。」という記事を読みました。

私が中学時代に知る限りでも、相当数いましたし、毎日のように痴漢に遭っていた子もいたのにエリアが違うといえども、この摘発数は少なすぎるのではないのかとも思いました。

ですが、以前の私が痴漢を日常の中で ”よくあること” でそれが異常なことなのだと認識していなかったように、周りの子たちも苦しんで嫌な思いをしてはいたものの、「警察に被害を訴える」という選択肢自体なかったように思います。

それは、学校での教育であったり、マスメディアが与える影響であったり、日々色々なものに晒された結果なのではないかと思います。

痴漢は女子生徒の多くが被害に遭っているにもかかわらず、学校の現場では何も適切な教育がなされないことのみならず、被害者である女性の方に非があるという発言、指導をすることがまかり通っています。そうした大人、教師に自分が被害に遭ったことを果たして言えるのか、といったら言えないのが普通だと思います。

痴漢など性暴力のこのような現状は、色々な要因があって今に至ると思いますが、
今回は”学校側は何をすべきか”ということに焦点を当て、皆様と考えていこうと思っています。

痴漢などの性暴力をなくすために私たちができることを考えよう!

今回、この問題をより具体的にみなさま皆様に知っていただくため、
性犯罪について多くの記事を執筆されている、
フリーライターの小川たまかさんをゲストにお招きしてお話しを伺う予定です。

是非多くの方に聞いていただけると幸いです。

皆様のご参加をお待ちしています!

開催概要

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高校生が伝えたい「ジェンダーの話」
DAY4 “ないもの”にされる性被害
==================================
■日程:2021年8月22日(日)
■時間:14:00〜15:30
■場所:オンライン(Zoom)
■主催:NPO法人ジェンダーイコール
■講師:NPO法人ジェンダーイコール 久保田 まもり
■ゲスト:フリーライター 小川 たまか 様
■定員:100名
■対象:不問
■お申し込み:PeatixGoogleフォーム
■参加費:無料

登壇者紹介

ファシリテーター


久保田まもり

高校生/ドイツ生まれ板橋区育ち/学生グループFrom Now On発起人

中学2年生の時に自身や友人達の性被害であったり、
痴漢などの性暴力に対して学校が被害者の女性側に非があるというような発言、指導をし、
それに対し強い疑問を覚えたのがフェミニズムに興味を持つきっかけ。
クラウドファンディングを実施し多くの方の支援と応援のもと「女らしさ」「女子力」など
何気なく発されている言葉に疑問を投げかけるポスターを東京都内の約400校の高校に配布。


特別ゲスト

小川たまか

1980年、東京都出身。
編集プロダクション取締役を経て2018年からフリーライターに。
2015年頃から主に性暴力の取材に注力。
Yahoo!ニュース個人「小川たまかのたまたま生きてる」などで執筆。
著書に『「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。』(タバタブックス)。

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DAY3 義務教育からジェンダー平等を目指す 8/18(水)18:00-19:30
DAY4 “ないもの”にされる性被害 8/22(日)14:00-16:00

DAY3 義務教育か…

DAY3 義務教育からジェンダー平等を目指す

2021年8月の夏休み期間に、4人の高校生メンバーが1人ずつ講師になり、全4回に渡って「高校生が伝えたいジェンダーの話」をテーマにしたセミナーを開催します。

義務教育に潜むジェンダー問題

はじめまして。

NPO法人ジェンダーイコール 高校生メンバーの関崎未来(せきざき みく)です。

『女子はネクタイよりリボンの方が似合うわよ。』

私の学校ではジェンダーレス制服が起用されたのにもかかわらず、教師からこのような発言を受けたのです。
思い返してみると、所属していたダンス部は男子生徒の入部を拒否していたことや女子生徒がリーダーに立候補すると「女子なのに」という言葉で褒められたり…
数え切れないほどのジェンダー差別が学校生活において起こっていることに気付きました。

学校は日本の未来を担う存在である学生に成長のきっかけを与える場所だと考えます。
しかし、その学校がジェンダーバイアスを押し付ける場となってしまっているのです。

このままでは日本はいつまで経ってもジェンダー差別が起こり続けるのではないでしょうか?

無意識のうちに子どもの可能性が制約されている

歴代校長が全員男性であれば、無意識のうちに子どもたちは「校長=男性」という意識を持ってしまいます。このような性別で固定された役割を「ジェンダーロール」と言いますが、学校にはさまざまなジェンダーロールが潜んでいるように思います。
例えば、校長=男性というジェンダーロールが生徒たちに刷り込まれてしまった場合、もし将来教職を目指したいと思っている女子生徒は、「自分は女性だから校長にはなれない」という考えが、どこか心の奥底に潜んでしまう可能性があります。

また、子どもの大学進学意欲は、小6では男女差が見られないにも関わらず、中3になると男子が高くなることを知りました。女子よりも男子の方が親の進学期待が高いことが明らかになっているそうです。これは、中学生の間に、男子は大学進学を促されやすく、女子は制限されやすいことを表していることが考えられます。この違いによって、性別によって大学進学意欲に偏りが出ている可能性があるのです。

不要な「性別指標」をなくそう!

先述した通り、学校にはさまざまなジェンダーの固定観念が存在しているのです。

今回、この問題をより具体的にみなさまに知っていただくため、
教育とジェンダーの関係に詳しい、
宮崎公立大学の寺町晋哉准教授をゲストにお招きしてお話しを伺う予定です。

ぜひ多くの方に聞いていただけると幸いです。

みなさまのご参加をお待ちしています!

開催概要

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高校生が伝えたい「ジェンダーの話」

DAY3 義務教育からジェンダー平等を目指す
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■日程:2021年8月18日(水)
■時間:18:00〜19:30
■場所:オンライン(Zoom)
■主催:NPO法人ジェンダーイコール
■講師:NPO法人ジェンダーイコール 関崎 未来(せきざき みく)
■ゲスト:宮崎公立大学 准教授 寺町 晋哉 様
■定員:100名
■対象:不問
■お申し込み:PeatixGoogleフォーム
■参加費:無料

登壇者紹介

メイン講師

関崎 未来 (せきざき みく)

高校3年生/ジェンダーイコール所属

学校生活において、同世代のジェンダー問題に対する当事者意識の低さを痛感する。
日本の未来を担う世代である学生の多くに、ジェンダーに対する興味を持ってもらうために当法人にて活動中。

特別ゲスト

寺町 晋哉(てらまち しんや)

宮崎公立大学 准教授
主な研究テーマはジェンダーと教育、教師教育。

主著に「〈教師の人生〉と向き合うジェンダー教育実践」晃洋書房。

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DAY2 メイクと …

DAY2 メイクと ジェンダーの関係

2021年8月の夏休み期間に、4人の高校生メンバーが1人ずつ講師になり、全4回に渡って「高校生が伝えたいジェンダーの話」をテーマにしたセミナーを開催します。

メイクは女性だけがするもの?

はじめまして。

NPO法人ジェンダーイコール 高校生メンバーの田中万貴(たなか まき)です。

私はいわゆるコスメマニアで化粧をするのが大好きです。
将来も化粧品に関する仕事に就きたいなと考えています。

しかし、私はある日をきっかけに”メイクは女性だけがするもの?”と言う疑問を持つようになります。

ある日、アルバイト先で店長がメイクをせずに出勤した先輩に対し、化粧をするように指示したのを目にしました。
その際、化粧は強制するものでは無いのではないかと感じました。
さらに、私にそのことを笑い話のように話してきたことに怒りを感じました。
しかし、疑問を感じませんか?先輩に化粧をするように命令している店長自身は化粧をしていないのです。

男性だからしなくていい、女性はしないといけないと言う固定観念があるからでしょうか?

男性のメイクに違和感を覚える人が多いのはなぜ?

疑問をきっかけにいろいろ調べてみると、「化粧は女の身だしなみ」と言われるように、女性が行わないと不快感を与え、逆に男性が行うと不快感を与えるという矛盾した問題があることに気付きました。

「女性だから化粧をしなければならない」という義務感にかられて化粧をする人も少なくないはずです。
そして、男性で「美に興味はあるものの抵抗してしまう」という人も少なからずいるはずです。

メイクにはポジティブな効果がたくさんある

私は、メイクをすることや美を追求するのは人それぞれの自由であると考えています。
メイクには、自己肯定感を高める魔法の力があります。コンプレックスがあればそれを隠すことができますし、「なりたい自分」に近づけることもできます。
メイクをすることによって、ワクワクしたり、自信が持てます。
メイクにはポジティブな効果がたくさんあるのです。

性別に関わらず「メイクを楽しめる社会」をつくりたい

私はメイクが性別に関わらず楽しめる社会になれば、今まで以上に自信を持てる人たちが増えるのではないかと考えています。
そこで、「メイクとジェンダーの関係」というテーマで、セミナーを開催することにしました。

より具体的にみなさまに知っていただくため、2020年にジェンダーニュートラルコスメブランド 「iLLO(アイロ)」を立ち上げられた、株式会社コティスエルト 代表取締役 矢野亜也那をゲストにお招きしてお話しを伺う予定です。

ぜひ多くの方に聞いていただけると幸いです。

みなさまのご参加をお待ちしています!

開催概要

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高校生が伝えたい「ジェンダーの話」
DAY2 メイクとジェンダーの関係
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■日程:2021年8月15日(日)
■時間:14:00〜15:45
■場所:オンライン(Zoom)
■主催:NPO法人ジェンダーイコール
■講師:NPO法人ジェンダーイコール 田中 万貴(たなか まき)
■ゲスト:株式会社コティスエルト 代表取締役 矢野亜也那 様
■定員:100名
■対象:不問
■お申し込み:PeatixGoogleフォーム
■参加費:無料

登壇者紹介

メイン講師
田中 万貴(たなか まき)

高校3年生/NPO法人ジェンダーイコール所属

化粧にはプラスの力を女性に限定せずより多くの人に知ってもらいと思い、ジェンダーイコールで活動中。
ジェンダーに保守的な日本で、ジェンダーに対する潜在意識を破りたい。
将来はジェンダーレスコスメブランドをつくることを目標にしている。

特別ゲスト


矢野亜也那(やの あやな)

株式会社コティスエルト代表取締役CEO

コスプレイヤー専用のメイクアップブランドで働く中、
男性でメイクする人とたくさん出会いそこで男性のメイクの悩みやこだわりが女性と変わりないと気づく。
化粧品売り場に行くと女性のモデルさんや女性向けの化粧品ブランドが当たり前にたくさんある一方、
男性でも買えるようなブランドがないという違和感・気づきから「ブランドを作りたい」と思って会社を起業、
2020年8月13日よりiLLOを発売開始。

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DAY1 高校生が考…

DAY1 高校生が考える 乳幼児期のジェンダー!

2021年8月の夏休み期間に、4人の高校生メンバーが1人ずつ講師になり、全4回に渡って「高校生が伝えたいジェンダーの話」をテーマにしたセミナーを開催します。

ままごと遊びの中で当たり前のように台所に立つ女児

はじめまして。
NPO法人ジェンダーイコール 高校生メンバーの加藤心渚(かとう ここな)です。

私の母親は保育士です。そのため、小学生の頃から何度も保育園のボランティアに参加していました。

以前、保育園へボランティアに訪れた際、ままごと遊びの中で当たり前のように女児が台所で料理をしている間に男児が机で待っている姿を見ました。また、男児がおんぶ紐で人形をおぶっていることに違和感を覚えた幼児たちがいました。

その光景を目の当たりにし、幼児の頃からすでに「男は仕事、女は家事」という昔からの固定観念に従い、行動していることがわかりました。

なぜ幼児期ですでにこのような行動を取るのか?

私は、親や保育士など、身近な大人の無意識なジェンダーバイアスが起因していると考えています。
大人は無意識に刷り込まれた「男はこうあるべき」「女はこうあるべき」というジェンダーバイアスを無意識に子どもたちにも刷り込んでしまっています。

私は、中学2年生の時に生徒会長に立候補しました。 その際、友だちや塾の先生、祖父母から、「女の子なんだから人の上に立つことはやめておいた方が良いよ」、「女の子だから目立たない方が良い」、「生徒会長なんて無理だよ」、「副会長でも良いんじゃない?」といった否定的な言葉をかけられました。肯定的な言葉であっても「女の子なのにがんばるね」・・・。
「女の子なんだから」、「女の子なのに」って何?
自分が女子だからという理由だけで、なんでこんなことを言われるんだろう?
非常にモヤモヤした経験があります。

今、「ジェンダーバイアス」という言葉を知り、冷静になって考えてみると、大人の無意識のジェンダーバイアスが友だちにも伝わり、大人からだけでなく友だちからもこのような発言をされたのではないかと考えています。

乳幼児期のジェンダー

このような経験から、私は今回、「乳幼児期のジェンダー」というテーマで、セミナーを開催することにしました。

より具体的にこの問題を伝えるために、一般社団法人母親アップデート 代表理事 なつみっくす(鈴木奈津美)様をゲストに招いてお話しを伺う予定です。

ぜひ多くの方に聞いていただけると幸いです。

みなさまのご参加をお待ちしています!

開催概要

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高校生が伝えたい「ジェンダーの話」
DAY1 乳幼児期のジェンダー
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■日程:2021年8月8日(日)
■時間:14:00〜15:30
■場所:オンライン(Zoom)
■主催:NPO法人ジェンダーイコール
■講師:NPO法人ジェンダーイコール 加藤 心渚
■ゲスト:一般社団法人母親アップデート 代表理事 なつみっくす(鈴木奈津美)様
■定員:100名
■対象:不問
■お申し込み:PeatixGoogleフォーム
■参加費:無料

登壇者紹介

メイン講師

加藤 心渚(かとう ここな)

高校3年生/埼玉県出身/NPO法人ジェンダーイコール所属

中学生のときに生徒会選挙に立候補した経験から、ジェンダーに興味を持つようになる。
また、保育園へボランティアに訪れた際、乳幼児がジェンダーバイアスを持っていることに問題意識を感じ、子どもや保護者のジェンダーについて探究をしている。その成果を伝えるため、弁論大会や研究発表会などに出場し、発信活動をしている。


特別ゲスト


なつみっくす(鈴木 奈津美)

一般社団法人 母親アップデート 代表理事/母親アップデートコミュニティ(HUC) 発起人

コミュニティメンバー同士の価値観やつながりをミックスして、科学反応を楽しむ。
2002年日本ヒューレット・パッカード株式会社に入社。
お客様のIT運用コンサルティングを担当後、マーケティング部門に異動。
企業向けのITソリューションのブランディング、需要喚起などを担当。女性社員コミュニティを運営。
2019年1月に「母親を、もっとおもしろく。」をビジョンに母親アップデートコミュニティを立ち上げる。2020年8月に一般社団法人母親アップデートを設立。
社会との繋がりの中で母親の自律を促し、多様な母親の在り方を認め合う社会と個人へアップデートさせていく取り組みをしている。

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高校生が伝えたい、ジ…

【無料・オンライン】高校生が伝えたい、ジェンダーの話

はじめまして!ジェンダーイコールの高校生メンバーです!

「ジェンダーギャップをなくし、多様性を尊重できる社会」を目指して活動しているNPO法人ジェンダーイコールは、中学生から大学生まで、学生メンバーが多数在籍しています。

高校生メンバーは4人います。

それぞれ違ったジェンダー問題意識をもって、この団体に参加しました。

高校生もジェンダー問題を感じている

しばしば、大人たちから「今の若者たちは、すでに多様性でジェンダー平等になっているよねー」という声をかけられることがあります。

でも、現役高校生の私たちは、たくさんの「モヤモヤ」を抱えています。

最初は「ジェンダー」という言葉があることすら知らず、このモヤモヤたちがジェンダーに関する問題だと気づいていませんでした。

その後、「ジェンダー」について学ぶ機会があり、そのことがきっかけで、「モヤモヤ」が全てジェンダー問題だということに気づきました。

私たちにできることは何だろう?

高校生メンバーで相談しました。

「まずは行動しないと何も伝わらないよね。」
「高校生の間に何かやってみたいよね」

そんな話から、セミナーを開催して、「私たちが感じていることを伝えよう!」ということになりました。

性別・人種・障害・年齢に関係なく、すべての人々が自分の能力を活かしていきいきと働ける社会。
そこにはたくさんのワクワクが待っています。
1人1人が「女だからこう」とか「男だからこう」といった古い価値観を捨て、
あらゆる人がやりたいことにチャレンジできる社会。
個々の選択をみんなで応援できるようになれば、素晴らしい世界になるはずです。

全4回に渡って、「高校生が伝えたいジェンダーの話」をします!

2021年8月の夏休み期間に、4人の高校生メンバーが1人ずつ講師になり、全4回に渡ってセミナーを開催します。

各回の詳細につきましては、下記よりご確認いただけます。

DAY1 高校生が考える 乳幼児期のジェンダー 8/8(日)14:00-15:30
DAY2 メイクと ジェンダーの関係 8/15(日)14:00-15:45
DAY3 義務教育からジェンダー平等を目指す 8/18(水)18:00-19:30
DAY4 “ないもの”にされる性被害 8/22(日)14:00-16:00

お申し込み方法

お申し込みは、イベントサービス「Peatix」もしくは「Googleフォーム」の2種類をご用意しております。

■Peatix

【無料・オンライン】高校生が伝えたい、ジェンダーの話 │ DAY1 高校生が考える 乳幼児期のジェンダー

【無料・オンライン】高校生が伝えたい、ジェンダーの話 │ DAY2 メイクと ジェンダーの関係

【無料・オンライン】高校生が伝えたい、ジェンダーの話 │ DAY3 義務教育からジェンダー平等を目指す

【無料・オンライン】高校生が伝えたい、ジェンダーの話 │ DAY4 “ないもの”にされる性被害

■Googleフォーム

こちら

参加対象は、中学生以上どなたでもOKです。無料ですので、ぜひ気軽にご参加いただけるとうれしいです。
お会いできるのを楽しみにしています!

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【子育てジェンダー平…

こんにちは!ジェンダーイコールのまさみです。
私は、子育て負担をジェンダー平等に関心があります。
現在、妊娠6ヶ月になりますが、親や友人から「里帰り出産するの?」と、よく聞かれます。職場と実家が遠距離ということに加え、コロナが蔓延している中で、あまり積極的にやりたいと思えませんでした。

そのような中、里帰り出産を知り、メリット・デメリットを知ることで、ちゃんとした判断ができるだろうと思い、里帰り出産について調べてみました。

今回は、自分なりに調べたことをもとに、「里帰り出産の功罪」について書きたいと思います。

はじめに

まずはじめに、里帰り出産とは
「産前産後の間に、妊娠した女性の実家に帰る」
ことです。

日本では、約50.1%の女性が里帰り出産を選択しており、(平成29年度年厚生労働省委託調査)、「メジャーな出産方法」として定着しています。

しかし、「他の先進国には見られない日本独自の風習」であることが研究では指摘されています(1。また、「3.里帰り出産のデメリット」で詳しく紹介しますが、医学的観点からもリスクは否定できないという医師もいるそうです。

本日は、里帰り出産の歴史とメリット・デメリットを述べ、子育て負担のジェンダー平等について考えたいと思います。

里帰り出産の歴史

なぜ、里帰り出産がメジャーなのかを知るため、歴史を見ていきます。

江戸時代にはすでに里帰り出産は定着していたと言われています。

里帰り出産が定着した理由としては、以下のように分析されています。

封建制度の完成,家父長制度のもと直系家族が固定化し,その結果,嫁は一家の労働力としての価値が与えられるとともに,さらに重要な新しい労働力を産み出す価値と義務が与えられた。

当時の嫁の地位は低く,しかし,労働力を期待されていたため,出産前後の数ヶ月間,この期間は労働力として価値が無いこと,産の忌みもあり,婚家ではなく実家で休むことを許されていたと言われている。

(小林、陳,2008)

いきなりのパワーワードで驚くのですが、江戸時代当時、「嫁の地位は低く」、加えて「出産前後の数ヶ月間」女性は、「労働力として価値がない」ことから「実家で休む」(実家に追いやられる)という理由により、里帰り出産が広まっていったということです。

他にも、(論文からのコピペで恐縮ですが、)秋田県では、
婚家で出産すると、二度目から夫が傍にいないと生まれない癖がつく
といって初産は実家に帰ってお産する。

北海道でも,出産は漁夫にとっては特に
産を汚れとして極度に嫌う
ために実家に帰って生むことが多かったということです。そのような価値観のもと、里帰り出産は全国で見られたものであるとも書かれています。
 
これを読むと、江戸時代から、配偶者の男性は、「産む」際に関与することが少なかったと見えます。その理由は、村や周辺コミュニティが現代よりも濃密で、かつ家族近居であることが多く、男親・女親の母や周りの女性と子の母親で育児を行っていた、男性が現代よりも体力を使う労働が多く労働負担を一挙に引き受けており育児に関わる時間がなかったことなども考えられます。
一方、やはり「嫁(女性)の地位の低さ」ということも重大な影響を与えたのではないかと思います。

現在、同世代の女性が仕事も家事も一身に背負っている状況を見ると、「嫁(女性)の地位の低さ」と「労働力として価値がないこと」という旧来の価値観により、「出産」・「育児」・「家事」という行為の価値が低く見積もられているのではないかと思いました。

例えば、私が仕事をしていると、至って普通のことのように「毎日帰ってから晩ご飯作るの大変でしょ」とよく言われます。
私たち夫婦は、家事は一日交代制なので、私が毎日作っているわけではありませんが、ご飯作成担当=私(女性)のように見えるのでしょう。

また、1日交代制であることを伝えると、夫は優しい人だ・すごい人だともてはやされます。おそらく、夫が「やらなくてもよいこと」をやっていると思うから、そのような発言が出るのかなと思います。

現代に入り、ようやく家事・育児はアンペイドワークであるとして認識され始めてきましたが、まだまだメディア表象などは「女性がやって当たり前」・「女性の方が得意である」という視点・価値観を映しているように感じます。

生後直後の育児に関わる重要性

「里帰り出産」に話を戻すと、既に子どもを産んだ友人から話を聞くと、産後直後に乳幼児の世話をするということは、男親の意識に強く関わってくると思いました。
例えば、友人Yは、第一子出産時に里帰り出産をし、産後3ヶ月ほど実家におり、その間は2週間に一度ほど夫が通っていたそうですが、仕事のため立ち会い出産ができなかった事に加え、赤ちゃんが夫に懐かず抱っこをするたびに泣き喚き、お風呂も入れることも寝かしつけることもできなかったため、夫が自信喪失し「親になった実感がない…」と呟いたそうです。

里帰り出産をすると、フルタイムで働く男性は育児に十分に関われません。つまり、里帰り出産で「夫が子育てを手伝えない」環境となり、社会的にも「育児」は女性が主体ですべきものという価値観が根強いため、女性に育児負担が過度に集中するきっかけとなっているのではないかと思います。

里帰り出産のデメリット

これまでつらつらと述べてきましたが、里帰り出産のデメリットを、研究などをもとに3つにまとめたいと思います。

① 医学的側面のリスク

里帰り分娩には、長時間の移動・旅行に伴う問題、妊娠中に経過をみていた施設と分娩する施設が異なることにより発生する医療サービス格差 の問題(特に都市と地域の医療格差)の面から、リスクがあると述べる医師もいるようです。一方、分娩後の障害の有無に、里帰り出産か否かはあまり関係がないという結果が出ています。(小林 由希子、陳 省仁,2008,「出産に関わる里帰りと養育性形成」, 北海道大学大学院教育学研究院紀要, 106, 119-134)

② 夫の育児参画意識が芽生えにくい

生まれてから1〜2ヶ月実家にいることによって、フルタイムかつ実家から距離がある土地で働く男性は、必然的に子育てには携われなくなります。育児をしている友人からよく話を聞きますが、「生後直後」に子育てに携わらなかったことによる夫の育児参画意識の薄さは、生後1〜2ヶ月のことではなく、その子が成長しても続いていくものであると感じます。また、夫は「最も成長が早い乳幼児の時に育児に携われず、成長をそばで見られないのは悲しい」と述べていました。

③ 継続して就労する場合、仕事の支障となる場合もある

②により、夫の育児参画意識が薄くなったことによって、女性の就労にまで影響を及ぼしうると思います。日本では、育児休暇が最長1年認められていますが、その期間が終わり就労する際には、夫の協力が必要になります。②の状態が継続し、夫が育児を手伝わない結果、女性には「仕事」と「子育て」の負担が二つのしかかります。私はこのことが女性のキャリア構築を妨げる要因の一つではないかと思います。

また、コロナ禍においては感染リスクも加わってきます。以上のようなデメリットがあるにも関わらず、「里帰り出産」が定着しているのは、里帰り出産は、「女性が育児の主体であるため」、実家の母親のもと安心して育児ができることが「望ましいもの」・「普通のこと」として捉えられているからではないかと思いました。

つまり、子育ては「女性が主体となってすべきもの」という意識から、「里帰り出産」という手法が一般化しているのではないかと思います。

しかし、現代において、女性は働き、経済的負担を男性とともに担っているパートナーも数多いです。それゆえに育児をはじめとする家庭負担は男性も担っていくべきで、里帰り出産ということを選ぶ際にそうした意識を持つことは必要なのではないかと思います。

里帰り出産のメリット

デメリットを蕩々と述べましたが、里帰り出産にはメリットがあることはもちろん分かります。初産後に何が分からないかも分からない育児を、実母に手伝ってもらえる安心感や気兼ねのなさは、産後うつの予防などからも非常に大事だと思います。

ただ、実家から遠い場所でフルタイムで働き、今後も自分のキャリアを継続させたい私が、自分ごととして考えると、里帰り出産はデメリットがあるシステムであると思うようになりました。私は東京で働き続ける限り、ずっと実家にいることはできませんし、実家から遠く離れた職場でフルタイムで働くためには、実家のサポートより、夫の協力が必要だからです。

個人的には、どこでどのように産むかということは慎重に考えるべきだと思います。それには、夫・実家等の周囲が安易に里帰り出産を勧めないことや、実家が近くにない人でも安心して子育てができる支援・サービスと充実、夫との協力体制の確立が必要だと思っています。

おわりに

以上、「里帰り出産の功罪」でした。次回は「夫の育休取得奮闘記」を書きたいと思います。ご意見がありましたら、ぜひコメントをお願いできればと思います〜!

<参照文献>
1 小林 由希子、陳 省仁,2008,「出産に関わる里帰りと養育性形成」, 北海道大学大学院教育学研究院紀要, 106, 119-134
厚生労働省[三菱URLリサーチ&コンサルティング受託],2017,「妊産婦に対するメンタルヘルスケアのための 保健・医療の連携体制に関する調査研究報告書」, https://www.mhlw.go.jp/content/11900000/000520478.pdf

【メンバーインタビュ…

ジェンダーイコールメンバー:加藤心渚さん(高校3年生)

ジェンダー啓発活動に興味をもったきっかけは?

2019年11月3日開催「外国人ゲストから「ジェンダー平等」について学ぼう」
主催:ジェンダーイコール

高校1年生の冬、母親に誘われてNPO法人ジェンダーイコール主催のイベント「外国人ゲストから「ジェンダー平等」について学ぼう」に参加しました。
このイベントで、はじめて「ジェンダーバイアス」という言葉を知りました。
(ジェンダーバイアス:男女の役割についての固定観念)

自分が過去に経験したモヤモヤはジェンダーバイアスによるものだったんだということに初めて気づきました。
そこから、ジェンダーについて興味を持つようになり、ジェンダーイコールに参加しました。

過去に経験した「モヤモヤ」について教えてください

中学2年生の時に生徒会長に立候補しました。 その際、友だちや塾の先生、祖父母から、「女の子なんだから人の上に立つことはやめておいた方が良いよ」、「女の子だから目立たない方が良い」、「生徒会長なんて無理だよ」、「副会長でも良いんじゃない?」といった否定的な言葉をかけられました。肯定的な言葉であっても「女の子なのにがんばるね」・・・。
「女の子なんだから」、「女の子なのに」って何?
自分が女子だからという理由だけで、なんでこんなことを言われるんだろう?
非常にモヤモヤしました。

−− ここなさんの他にも立候補者はいましたか?

私以外にもう1人、男子候補者がいました。

−− 生徒会長にはここなさんが見事当選されました。選ばれた理由は何だと思いますか?

生徒会長は選挙で選出します。選挙に向けて候補者がスピーチをする機会があり、自分の意気込みを分かりやすく伝えるために、スライドや身振り手振りを使って様々な工夫をしました。また、中学1年生で副会長をしていたので、その実績も評価されたと思います。

−− 当選後、周りの反応はいかがでしたか?

選挙結果が出た時に、もう1人の候補者を応援していた人たちから「調子に乗るんじゃないよ」と言われたり、廊下ですれ違いざまに「◯◯の方が合っていたのに」などと言われました。生徒会長になってからの方が辛かったです。
でも、活動していくにつれ、選挙前に否定的だった友人たちが、当選後は応援してくれるようになりました。うれしかったです。

小学生の時の担任が「人前で話す楽しさ」を教えてくれた

−− ここなさんはなぜ生徒会に興味をもったのですか?

私は小学生時代は人見知りで、人前で話すのが苦手でした。
そんな私でしたが、5-6年時の担任の先生が私を学年委員に推薦してくれました。
学年委員を通じて人前で話す楽しさを知りました。
さらに先生は私の学年委員の活躍を見て「人をまとめることが向いているんじゃない?」とアドバイスをしてくださいました。それがきっかけで生徒会に興味を持ちました。
あの時の先生の言葉がなければ、今の自分はいないと思います。
私の背中を後押ししてくれた先生には心から感謝しています。

論文やスピーチを通じてジェンダー問題を発信中!

私の母親は保育士です。そのため、小学生の頃から何度も保育園のボランティアに参加していました。
以前、保育園へボランティアに訪れた際、ままごと遊びの中で当たり前のように女児が台所で料理をしている間に男児が机で待っている姿を見ました。また、男児がおんぶ紐で人形をおぶっていることに違和感を覚えた幼児たちがいました。その光景を目の当たりにし、幼児の頃からすでに「男は仕事、女は家事」という昔からの固定観念に従い、行動していることがわかりました。

なぜ幼児期ですでにこのような行動を取るのか?

私は、親や保育士など、身近な大人の無意識なジェンダーバイアスが起因していると考えています。

その考えをいろんな人に伝えたいと思い、2020年9月に「少年の主張埼玉県大会」、同年12月に「福澤諭吉記念第59回全国高等学校弁論大会」にエントリーして「保育環境とジェンダーの関係性」というテーマで発表しました。

福澤諭吉記念第59回全国高等学校弁論大会

上記は「福澤諭吉記念第59回全国高等学校弁論大会」でのスピーチです。
何度も練習を重ねたので、プレゼンに対する自信がつきました。

通っている高校ではみんなが応援してくれました。
授業でもジェンダーの研究発表会やジェンダーについての論文の時間を取ってくれるようになりました。
友人とジェンダーに関する相談や問題について話す機会が非常に増えました。

自分が行動したことで、明らかに周りの人たちに変化がありました。
これはとても価値のある経験だと思っています。
私は、これからもどんどんこのような大会にチャレンジしていきます。

弁論大会で感じた「ジェンダー問題」

審査員の方が年配者ばかりなのが気になりました。
さらに、「ジェンダーバイアスをなくすために、こんなにたくさんの工夫をしないといけないんですね」とか「大変ですね」など、どこか他人事のようなコメントが多かったのが印象的でした。
年代により、ジェンダー意識にかなりの違いがあるように思います。
公平な審査を実現するためにも、審査員の年代やジェンダーバランスを意識することは非常に重要だと感じています。

これからやってみたいこと

現在、高校生活最後の1年を過ごしています。高校生のうちに何か残したいと思い、ジェンダーイコールの高校生メンバー4人と8月にイベントを開催します。
本記事を読んでいただいたみなさまにもぜひご参加いただきたいです。
そして、来年大学に進学したら、幼児向けにジェンダーに関する絵本やパネルシアターを作って、保育園や幼稚園の子どもたちに直接発信していきたいと思っています。
いずれは起業したいとも考えていて、ジェンダーバイアスを無くすためのものづくり事業を実現したいです。

−− ここなさん、ありがとうございました!

インタビュアー:田渕 恵梨子(NPO法人ジェンダーイコール代表理事)

WE ARE HAP…

WE ARE HAPPY WORKERS!(2020年東京都発行)

令和時代の「新しい日常の働き方」として紹介されています。
ビジュアルは今どきですが、性別役割分担感がすさまじいです。男女共同参画社会を目指す東京都の発行物とは思えない見せ方ですね。

【メンバーインタビュ…

ジェンダーイコールメンバー:久保田まもりさん(高校2年生)

ジェンダー啓発活動に興味をもったきっかけは?

高校1年生の時に「女子力」「女捨てる」といった言葉を無意識に言っている自分に気づきました。これがジェンバーバイアスだと気づいたことがきっかけで、ジェンダー問題に興味を持ちました。
現在はジェンダーイコールの活動のほか、自分でも高校生向けのプロジェクトを立ち上げています。

性差別のない社会を目指す「FEMINISTIC ACTION −高校生の女性に向けたプロジェクト−」とは?

−− まもりさんは、自身で性差別のない社会を目指す「FEMINISTIC ACTION −高校生の女性に向けたプロジェクト−」を立ち上げられました。このプロジェクトについて教えてください。

−−− 私たちの社会には「女らしさ」「男らしさ」という性別に固定化されたイメージが蔓延しています。
それが人生の様々な場面での意思決定にも大きく影響し、人々の選択を縛り、また自然体で生きることを難しくしているのではないかと感じています。
日々、メディアやネット広告など女性と男性の非対称性が浮き彫りになっているものをよく見かけることのように、あまりにもそれが当たり前になってしまい気づくことさえ難しくなっているのかもしれません。

私がこのようなことに関心を持つきっかけとなったのは、「女子力」、「女捨てる」、「女らしく」、「女だから」、「女のくせに」等々、メディアや人々から何気なく発されている言葉から社会的に定義された「女性像」があることに違和感を覚えたことです。

自分自身、女性としての生きづらさを感じることが多くありました。私自身性被害に遭ったことがあり、世間で信じられている”強姦神話”など、フェミニズムを勉強していく中で、当たり前に信じられているものが実は男性社会の都合の良いようにつくられた常識であったのだと気づくことができました。

その一方で以前には、「女子力」などの言葉に何の疑問も抱いていなかったり、痴漢に遭った友達に酷い言葉を投げかけたり、被害に遭うことは日常の中で”よくあること”でそれが異常なことなのだと気づいてもいませんでした。
友達が痴漢に毎日のように遭うことがどれだけ辛かったか、あなたは何も悪くない、悪いのは痴漢をした加害者だ、と言うことさえもできなかった自分に今でも強い怒りがわきます。

自分の中の女性蔑視がいかに根深いものかということがフェミニズムに出会い、フェミニストとして生きる中で可視化され、女性差別に慣らされてしまっている現状に気づいてもらいたいという思いが強くなりました。

これらについて問題提起を行うことによりフェミニズムに関心を持ってもらうきっかけとなることを目的として、当プロジェクトを立ち上げました。

高校生の女性を勇気づけるためのクラウドファンディングを実施

−− 2020年10月、まもりさんは高校生の女性を勇気づけるためのクラウドファンディングを実施されました。概要を教えてください。

−−− 東京都内の高校に啓発ポスターを届けるためのクラウドファンディング「高校生の女性を勇気づけたい!東京都内の全高校にポスターを届けます。」を実施しました。

私自身にとってもそうであるように、SNSやウェブの世界は日々新しい情報を得たり発信したりするのに一番手軽で身近なものです。しかし同時に、どんな情報もウェブ上では数多くの情報の一つになりがちで、さらにその事柄について関心を持っていない人にはアクセスしてもらうのが難しいというデメリットがあります。

そこで思いついたのがポスターでした。特定の場所(学校)にいる人たちへメッセージを伝えるために、学校の掲示板に貼られたポスターは比較的目に入りやすいのではないかと思いました。

しかし、ポスターにもデメリットがあります。
まずは今回クラウドファンディングに頼ることになった一番の理由でもありますが、紙という素材、印刷の工程、配布の手間にすべてコストがかかるということです。また紙面上は限られたスペースなので、伝えたいメッセージを一枚にまとめなければならない難しさもあります。

そのようなデメリットを承知しながらもやはりポスターで発信したいと思ったのは、「その場にあって目に入る、立ち止まってよく見る、どういうメッセージなのかとじっくり考える」ことができる、ポスターの可能性に期待しました。

周囲の反応は?

同じ高校生や、痴漢抑止活動をしている方、女性団体などから「一緒に活動したい」という声をいただきました。

また、ポスターには、日々様々な角度から女性の権利のために活動している方々のインタビュー動画が見られるQRコードを設置したのですが、その動画向けのインタビューの協力者を募ったところ、7名の方がすぐに快く応じてくださいました。

私のような一高校生の思いに答えてくださった方々には、本当に感謝しかありませんし、それぞれ素晴らしいメッセージをくださったので、それをしっかり届けたいという思いが更に強くなりました。

クラウドファンディングをやってみて感じたこと

クラウドファンディングは、開始2日目頃にSNSで影響力のある方に拡散してもらうことができ、5日目で目標金額に達成しました。

集まった資金で、都内の高校400校の生徒会宛にポスターを送りました。
そのうち、100校ほどから返信をいただきました。
構内にポスターを掲示したり、ポスターの内容についてディスカッションしたことを報告してもらえました。

400校に手作業で送るのは想像以上に大変でしたが、目的達成することができて本当にやって良かったと思っています。
そして、たくさんの方から応援してもらえたことが何よりうれしかったです。

今後さらに取り組んでいきたい問題は?

−− ジェンダー問題は、社会規範から生活のほんの一コマにまで、多岐に渡って潜んでいます。まもりさんは、その中でどの問題に力を入れていきたいですか?

−−− 私自身、性被害に遭ったことから、「性被害をなくす」ことに力を入れたいです。今の日本では「女性の服装に落ち度がある」等、性犯罪に対して被害者側にも問題があると考えるレイプ神話がいまだに根付いています。
このような意識を改めるためのジェンダー教育や、1人1人がジェンダーバイアスに疑問を抱ける社会づくりは非常に重要だと考えています。

今、私はWebデザインを学んでいます。今後はこのスキルを活かして自ら発信していけるようになりたいです。そして、同じ志を持った人と一緒に連帯していて活動を広げたいです。

−− まもりさん、ありがとうございました!

インタビュアー:田渕 恵梨子(NPO法人ジェンダーイコール代表理事)

主要先進国(G7)に…

 

えりこ
こんにちは。ジェンダーイコール代表の田渕恵梨子です。
先日、「ジェンダーギャップ指数2021」が公表されました。
日本は相変わらず主要先進国最下位です。。。
ジェンダーギャップ指数の公表は2006年から始まり、今回で15年になります。
当時からどのような推移をたどっているのでしょうか?
今回、主要先進国に限定して、2006年から2021年の推移を分析し、変化を検証してみました。
ぜひご覧ください。

ジェンダーギャップ指数とは?


「ジェンダーギャップ指数(The Global Gender Gap Index=GGGI」は、男女格差の度合いを示す指数です。
スイスの非営利財団「世界経済フォーラム」(ダボス会議)が、男女間の格差を経済・教育・健康・政治の4分野の指標を用いて測定し、毎年公表しています。

スコアは、男性に対する女性の割合で算出されています。
「1.000」に近づくほど、男女格差が少なく、「0.000」に近づくほど、男女格差が大きいことを示します。

日本の順位は?


2021年3月31日、「ジェンダー・ギャップ指数2021」が公表されました。
日本は156ヵ国中120位。
前回の「2020」では、日本は153カ国中121位で、過去最低を更新しました。
順位だけで見ると、今回は120位なので、1ランク改善しているように見えますが、参加国が前回より3ヵ国増えています。
ですので、割合で見ると前回よりも順位が後退したことになります。


15年前、日本は「79位」だった


ちなみに、2006年測定開始当初の日本の順位は115ヶ国中79位でした。
当時より参加国が41ヶ国増えているとはいえ、割合では10位ぐらい後退しています。

主要先進国(G7)のスコア推移


上記グラフは、主要先進国(G7)の全体スコアについて、2006年から2021の毎年の推移を表したものです。1番下の赤色が日本です。

繰り返しますが、スコアは、男性に対する女性の割合で算出されています。
「1.000」に近づくほど、男女格差が少なく、「0.000」に近づくほど、男女格差が大きいことを示します。
2021年の日本の全体スコアは「0.656」でした。

内容をよく見ると、2006年の全体スコアで、0.7以上の国と、0.7未満の国とで分かれていることがわかります。

0.7以上は4ヶ国(ドイツ、イギリス、カナダ、アメリカ)です。「優等生組」と名付けましょう。
そして、0.7未満の国は3ヶ国(フランス、イタリア、日本)です。こちらを仮に「落ちこぼれ組」とします。


上記は、2006年と2021年でのスコアの変化(伸び率)を表したものです。
伸び率のトップ2は落ちこぼれ組だったフランスとイタリア。どちらも2021年でスコアが0.7以上となり、優等生組に追いつきました。
日本だけが落ちこぼれのままです。

分野別スコアで見る「落ちこぼれ組3ヶ国」の変化


次に、落ちこぼれ組3ヶ国の分野別スコア(経済・教育・健康・政治)について、2006年と2021年の変化を見てみましょう。
2021年がピンク、2006年がグリーンです。


フランスは、教育分野のスコアは2006年の時点で1.000で「完全平等」でした。2021年も変わっていませんので横ばいです。
健康分野のスコアは2006年から若干下がっていますが、気にするレベルではないと思います。
経済と政治分野は大幅に改善されていることがよくわかります。


イタリアもフランスと同様、教育分野のスコアは横ばいです。
健康分野のスコアも同じく若干下がっていますが、こちらも気にするレベルではないでしょう。
経済と政治分野はフランスほどではないものの、大幅改善されていることがわかります。


日本。経済分野が若干改善されたものの、他の分野はすべてマイナスです。

まとめ


今回、主要先進国7ヶ国に注目して、データを分析・検証しました。
日本は、15年前と比べて全体スコアがたった0.01しか改善していないという残念な結果となりました。分野別スコアで見ても、経済分野以外はすべてマイナスです。

2006年、日本と同じ落ちこぼれ組だったフランスとイタリアは15年間でがんばって改善し、優等生組の仲間入りをしました。
なぜ日本だけが改善できないのでしょうか?
「そもそも改善する意思が無い」と捉えられても仕方ありません。
これって、ただの怠慢では?

改善策はいくらでもあると思います。しかし、15年前とほぼ変わらないジェンダーギャップのある状況下での即時改善は容易ではありません。
意識の変わっていない大人たちに「意識を変えよう!」と声高に叫んでも非効率です。
とはいえ、せめて、日本の未来を背負う次世代の若者たちに、我々大人の古い価値観を押し付けるのはやめませんか?それ位の意識は持ちたいものです。

そして個人的な意見ですが、改善策としては、教育分野を見直すことが最も重要だと考えています。この件については、来週公開予定の別記事にて詳しく書きましたのでそちらをご覧いただければと思います。

今回の記事を読んで、みなさまはどう感じられましたか?
コメント欄に感想をいただけるとうれしいです。


ありがとうございました!