ジェンダーイコールの…

この度、令和7年度文部科学省検定済教科書「新版 中学生の道徳 明日への扉③(株式会社Gakken出版)」に、当団体の活動が掲載されました。

掲載されたのは「社会を変える一歩」のページ

該当箇所は、94-95ページの「クローズアップ 社会を変える一歩」の「②社会の課題を意識する」です。本ページは、誰にとっても暮らしやすい社会、違いを認め合える社会の実現に向けて、私はどんなことができるのか?について考える章になっています。

2022年、当時高校生だったメンバーたちは、「どうすれば、もっとたくさんの人に日本のジェンダー課題を身近に感じてもらえるのだろう?」と話し合っている中で、ほんの少しの時間で多くの気づきを得られるエンタメの力を使って何か発信できないだろうか?と考え、ショートムービー制作を思いつきました。
本書では、この時の活動を取り上げていただき、メンバー4人から中学生に向けたメッセージが掲載されています。

高校生がショートムービー制作にいたった経緯

当時、4人のメンバー全員ショートムービー制作は初めてだったものの、「まずはやってみよう!」という意気込みでチャレンジすることに。
1人1人がオリジナルストーリーを考え、その内容を脚本にして絵コンテも作りました。高校生たちだけでは難しい撮影や編集部分はプロに手伝っていただきましたが、準備から監督までほとんど全てを担当。
2022年7月に下記5本のショートムービーが完成し、YouTubeでの公開にいたったのです。

No.1 「女らしく」「男らしく」ってなんだろう?

No.2 なぜ男女で接し方が変わるのだろう?

No.3 「あたりまえ」って何?

No.4 心のジェンダー

No.5 1人で悩まなくていいんだよ

学研デジタルコンテンツ

学研教科書サイト「学びを深めるコンテンツ」でも動画が紹介されていますので、ぜひご覧ください。

未来をつくるのは私たち

本章は最後に「未来をつくるのは、私たち1人1人です。」と締め括られています。ジェンダーイコールの学生メンバーたちの行動が、この教科書を読む中学生たちに勇気を与え、行動の一歩になってくれたらうれしいなと思います。
そして、当団体でも、より良い未来に向けて一歩ずつ邁進してまいります。

最後に、今回教科書で活動を紹介していただけたことは、学生メンバーたちの大きな自信につながったはずです。
学研のみなさま、素晴らしい機会をいただき、ありがとうございました!

新作の短編映画も公開中!

NPO法人ジェンダーイコールは、15歳の高校生メンバー・叶 英奈(かのう はな)が務めた青春学園映画『太陽のような君へ』を2025年4月29日(火・祝)午前10時にYouTubeにて公開いたしました。本作は、性別の違いによるバイアスや期待と向き合いながら、「本当にやりたいこと」を追いかける少年と、太陽のような笑顔で彼の背中を押す少女の物語が、観る人の心を揺さぶる内容となっています。無料配信中ですので、ぜひご覧ください。

代表田渕がめざまし8…

引用元:FNNプライムオンライン

フジテレビ朝の情報番組「めざまし8」に、NPO法人ジェンダーイコール代表理事の田渕が出演させていただきました!
テーマは「家事格差」
若手歌舞伎俳優の尾上右近さんが「家事格差」の原因となる“名もなき家事”の調査隊となり、田渕の自宅でクイズにチャレンジ。あらかじめ潜ませた5つの「名もなき家事」を探していただきました。

5つの「名もなき家事」

引用元:FNNプライムオンライン

上記5つの家事をあっという間に見つけた右近さん。
歌舞伎の家柄に生まれて、現在ご実家暮らし。お母様が専業主婦で家事はほとんどされたことが無いそうです。
田渕が「家柄が家柄ですし、今後も家事を意識しなくても良いのでは?」とたずねたところ、右近さんは「親の世代まではそれでも良かったかもしれないけど、自分たちの世代は「家事できない」は誰にも相手にされないと思う。意識を変える必要がある。」と回答されました。素晴らしいですね!

家事は「自分ごと」として捉える

放送ではカットされてしまいましたが、右近さんと家事について色々と話しました。
家事は「家」の「事」と書くとおり自分の住む家の基本的な用事。
本来はお風呂に入ったり服を着替えたりするのと同じく、当たり前に「自分ごと」として捉えるものだと思うんです。自分ごとですから、男がやるものとか女がやるものとか決める話ではないと思っています。これは子どもの頃からの教育が重要ですね。

そして、人それぞれに服のセンスが異なるように、家事のやり方も人それぞれです。
同棲や結婚をするということは、価値観の違う他人と暮らすことです。相手のやり方を否定して自分のやり方を押し付けたり、相手に任せっきりにするような意識で良い関係が築けるとは思えません。
逆にお互いで相手を尊重しあい、相手を思いやる行動ができれば、素敵なパートナーシップを持てるでしょう。離婚率も減ると思います。
・・・といった会話をしていました。

スタジオでは“名もなき家事”チェック

スタジオでは、コメンテーターの橋下徹さんと司会の谷原章介さんが“名もなき家事”チェックにチャレンジ!

“名もなき家事”チェックリスト(監修:田渕)
①ベットを整える
②電気を消す
③トイレットペーパー・ハンドソープの補充
④手拭きタオルの交換
⑤お風呂の排水溝のゴミ・髪の毛の除去
⑥お茶を作り置きする
⑦ペットボトルのラベルをはがし捨てる
⑧ゴミ箱のゴミを集め、新しいゴミ袋をセット
⑨キッチンの水気を拭く
⑩裏返しの洗濯物を整える
⑪子どもの食べこぼし掃除
⑫子どもをパジャマに着替えさせる
⑬子どもの爪を切る
⑭子どもの持ち物の記名
⑮宿題や連絡帳のチェック
⑯消毒液の補充
⑰子どもの体温を測る
⑱子どものマスクの準備
⑲身の回り品の消毒
⑳自転車・車のメンテナンス(自転車の空気入れ、車のガソリン補給など)

さて、チェックリストの結果は???
橋下徹さん:②⑤⑦⑮⑳(20項目中5項目)
谷原章介さん:①②③④⑤⑥⑦⑧⑨⑪⑫⑯⑲⑳(20項目中14項目)

ちなみに橋下さんのお子さんは7人、谷原さんのお子さんは6人だそうです。
チェックリストの結果は良い悪いではなく、「名もなき家事に気づくこと」や「パートナーに負担をかけていないか?」を考えるきっかけになれば良いと思っています。

家事育児分担可視化ツール「ハッピーシェアボード」

こちらは、当団体が開発した家事育児分担可視化ツール「ハッピーシェアボード」です。
最後にスタジオで紹介してもらう予定でしたが生放送で尺が足りなくなったようで実現できず・・・
という訳で、こちらで改めてご紹介させていただきます!

HowToハッピーシェアボード

ハッピーシェアボードは、家庭内タスクの「見える化」ツールです。
パートナーと一緒にこのツールを実践することで、「①家事分担のバランス整理」「②名もなき家事の認知」「③やりすぎ家事の見なおし」3つの効果が得られます。

ハッピーシェアボードにチャレンジ!

これまで多数の方にハッピーシェアボードをチャレンジしていただき、毎回ご好評をいただいています。
どんな形でハッピーシェアボードを実践するのでしょうか?
下記、2事例をご紹介させていただきます。

東京都北区議会議員 駒崎美紀氏、NPO法人フローレンス代表 駒崎弘樹氏ご夫妻

駒崎弘樹さん・駒崎美紀さんがハッピーシェアボード体験!〜前編〜
駒崎弘樹さん・駒崎美紀さんがハッピーシェアボード体験!〜後編〜

参議院議員 音喜多駿氏、江東区議会議員 三次ゆりか氏ご夫妻

おときた駿さん・三次ゆりかさんがハッピーシェアボード体験!〜前編〜
おときた駿さん・三次ゆりかさんがハッピーシェアボード体験!〜後編〜

いかがでしたか?ハッピーシェアボードに興味のある方は、こちらからお問合せください。

最後に・・・

放送終了後、TwitterやこちらのYahoo記事に多数のコメントが寄せられていました。視聴者の関心が高さがうかがえます。
日本はジェンダー後進国のレッテルを貼られて久しいですが、少しずつ国民の意識が高まっているのは間違いないと思います。
さらに意識が高まるよう、引き続きジェンダー啓発に力を入れていきます。

今回、フジテレビさんには大変貴重な経験をさせていただきました。
そして、「家事格差」を取り上げてくださり、本当にありがとうございました!

NPO法人ジェンダーイコール代表理事
田渕 恵梨子