【企業研修レポート】…

2025年8月5日、埼玉県日高市役所主催「人権啓発研修会」にて、ジェンダー研修を行いました。

日高市役所主催「人権啓発研修会」の目的

日高市では、埼玉県の「人権尊重社会をめざす目指す県民運動強調月間」に合わせ、市職員等の人権尊重意識の高揚を目的として、毎年8月に「日高市人権啓発研修会」を実施。今回の令和7年度は8月4日・5日・6日の3日間で開催されました。同市より「ジェンダーギャップ」のテーマも取り入れたいという依頼を受け、5日の講座をNPO法人ジェンダーイコールが担当させていただきました。

研修概要

  • 研修名:歴史から考える「日本のジェンダー」
  • 日時:2025年8月5日(火)【1回目】9:45-11:55 【2回目】13:20-15:30
  • 会場:日高市役所301会議室
  • 参加者:各回約40-50名

研修講師

田渕 恵梨子(Eriko Tabuchi)
NPO法人ジェンダーイコール代表理事 / 株式会社ワークラボ 代表取締役
NLPプロフェッショナルコーチ / 宅地建物取引士 / ウェブ解析士 / Webディレクター / システムエンジニア

東京都北区在住。仕事と育児の両立をきっかけに、日本のジェンダーギャップに危機感を覚える。ジェンダーギャップをなくし、性別に関わらず誰もがキャリア形成・家事・育児をあたりまえに「自分ごと」として捉える社会をつくりたい。その強い思いから、同じ価値観をもつ複数の仲間と共にNPO法人ジェンダーイコールを設立。

講義内容

「ジェンダー平等」というテーマは切り口が多数あります。毎回セミナーでは、用語や基礎知識のほか、その会に合わせたテーマもご提供するように心がけていますが、今回はいろんな世代の方が参加されるということでしたので、世代間による捉え方の乖離がおきにくい、歴史から考える日本のジェンダーについてもお話しをすることにしました。

当日のレジュメをご紹介します。

1. 知ろう!学ぼう「ジェンダー」(ジェンダーに関する基礎知識Part.1)

どのセミナーでも、以下の3点は必ずお話しするようにしています。

  • 「ジェンダー」ってなんだろう?
  • 「平等」ってなんだろう?
  • NPO法人ジェンダーイコールが目指すジェンダー平等

「ジェンダー」と「平等」この2つの言葉には、人によってさまざまな解釈があると思います。そのため、この2つの言葉を合わせた「ジェンダーイコール」という名前に対する先入観もさまざまだと思います。当団体の概要を明確にするためにも、自己紹介の際には、「ジェンダーイコールが目指す「3つのジェンダー平等」」について必ずお話しさせていただいています。

ジェンダーイコールが目指す「3つのジェンダー平等」
①性別に左右されない「機会の平等」が実現されること
②意思決定層の多様性が当たり前になること
③仕事と家庭に対する性別役割分担意識が無くなること

2. 知ろう!学ぼう「ジェンダーバイアス」(ジェンダーに関する基礎知識Part.2)

次にジェンダーバイアスについての解説を行いました。

  1. 「ジェンダーバイアス」ってなんだろう?
  2. 「女の子はピンク、男の子はブルー」は、あたりまえではなかった?
  3. 【動画視聴】学生たちが感じているジェンダーバイアス
  4. ジェンダーバイアスクイズ

ジェンダーバイアスとは、「男性はこうあるべき」、「女性はこうあるべき」といった、無意識に持っている性別に対する固定観念や偏見のことです。当然、無意識の中に根付いているものですので、言葉で説明して頭で理解したつもりでも、実際の行動や言動は無意識のそれらに左右されてしまいます。
今回は、受講者のみなさまがどんなジェンダーバイアスをもっているのか、少しでも気づくきっかけにしてもらうために、動画の視聴やクイズなどを通じて無意識と向き合っていただきました。

3. 日本のジェンダーの歴史

今回のオリジナルテーマの「日本のジェンダーの歴史」です。

  • 原始「大きなジェンダー区分はなかった?」
  • 古代「ジェンダー区分のはじまり」
  • 中世「ジェンダー区分の確立」
  • 近世「職業によるジェンダー区分」
  • 近代「男性主導の社会」
  • 現代「「男は仕事、女は家庭」の固定観念が根強く残る」

2020年に国立歴史民俗博物館で開催された「性差(ジェンダー)の日本史」で学んだ内容をベースに、六分法による時代区分に分けてそれぞれの時代のジェンダーの特徴について解説しました。

4. 知ろう!学ぼう「ジェンダーギャップ」(ジェンダーに関する基礎知識Part.3)

次のテーマは「ジェンダーギャップ」です。

  • 「ジェンダーギャップ」って何だろう?
  • ジェンダーギャップ指数について
  • ジェンダーギャップはなぜ起きるの?

世界経済フォーラム(WEF)が各国における「男女格差」を数値化したランキングを毎年公開している「ジェンダーギャップ指数」の算出方法や、日本の順位、そして公開が開始した2006年から2025年までの主要先進国(G7)スコア推移をグラフで確認し、各国のランキングの変化について解説しました。

5. 個人ワーク

最後は個人ワークです。

  • 普段の何気ない会話にある「ジェンダーバイアス」について考える

を目的とし、仕事/育児の「ジェンダーバイアスな一言」の3つのケースをもとに、

①言われた人の心理は?
②異性にも同じことを言うだろうか?

このそれぞれの立場を想像し、ノートに記入するワークです。
自身のバイアスや相手の心情を知る(他者の靴を履く)という感覚を掴んでいただくことを目的としています。

6.まとめ

最後に、ジェンダー平等な社会に向けて「私たちにできること」についてお話しをして終了となりました。

参加者の声

日高市役所の方で、受講者アンケートを取っていただきました。その一部を抜粋してご紹介します。

  • 気づかないうちにジェンダーバイアスがかかっていたことがわかりました。講師の方の説明が分かりやすく色々なことを学ぶことができました。
  • 他の偏った考え方ではなくて良かった。思いやりがすべて、男女を理由にしなければいい
  • 色々な考え方を認め、否定しない先生の考え方、講習内容がとても良かったです。理解しやすかったです。
  • ジェンダーバイアスは気づかないうちに誰もが持っているものだと思った。一人一人が、本当にそれでいいのかなと考えて気づくことがまず必要だと感じる。
  • ジェンダー=LGBTQ かな?と思ってしまっていました。家事負担の差は納得いかなくとも「やらせてはかわいそう、、、」という意識がどこかにあって言えばやってくれるのに、機会をうばっていたなと反省しています。子どもたち(男女います)は、みんなやってくれるようになってて、未来は明るいと信じています。
  • ジェンダーの役割には限度があるような気がしていたが、できることから変えていく姿勢が大切であることを感じました。ありがとうございました。
  • 視点によって感想や態度が変わることを確認できた。(個人ワークに対する感想)
  • 自分自身もジェンダーバイアスがあると改めて気づかされました。意識しないといけないなと思いました。(個人ワークに対する感想)

今回の研修によって、何か1つでもジェンダーの気づきを感じてもらえていたら幸いです。ご参加いただいたみなさま、関係者のみなさま、ありがとうございました!

私たちはこれからも企業や団体の大小問わず、ジェンダーに関する周知/啓蒙活動を行っています。ご興味がある方はぜひ当団体にご連絡ください。

ジェンダーイコールでは講義の企画実行や企業研修なども実施しています。

ご興味ございましたらこちらよりお問い合わせをお待ちしております

【イベントレポート】…

2023年12月12日に京都府人権擁護委員連合会男女共同参画委員会の方々に向けて、ジェンダー研修の講師をさせていただきました!京都府内における人権擁護委員の方々へは今回が2回目の講演となりますが、今回は「ジェンダーの基礎知識を知り、自分のバイアスを感じる」というテーマで研修を行いました。

  • テーマ:ジェンダーの基礎知識を知り、自分のバイアスを感じる
  • 主な内容(抜粋):
    1. ジェンダーに関する基礎知識
    2. 自分のアンコンシャスバイアスを知る
    3. 日本の現状クイズ
    4. グループディスカッション/振り返り
  • 日時:2023年12月12日(火)10:00-12:00(120分)
  • 実施方法:講師のみオンライン
  • 対象:京都府人権擁護委員連合会男女共同参画委員会委員

人権擁護委員協議会とは

人権擁護委員は法務大臣から委嘱された民間のボランティアで、全国の各市町村に約14,000人が配置されており、京都府では令和6年1月1日現在、270人の委員が「京都府人権擁護委員連合会」を組織して活動を行っています。

人権擁護委員は、さまざまな分野の経歴などを活かし、日常生活のなかで発生する人権問題について、法務局と連携して、地域の皆さんからの人権相談を受け、問題解決のお手伝いをしたり、人権侵害の被害者を救済したり、地域の皆さんに人権について関心を持ってもらえるような人権啓発活動を行っています。(相談・調査救済・啓発)

【法務省:人権擁護委員】

https://www.moj.go.jp/JINKEN/index_yougoiin-a.html

【法務省:人権相談】

https://www.moj.go.jp/JINKEN/index_soudan.html

電話は最寄りの法務局にかかり、人権擁護委員または法務局職員が対応します。

登壇者

室田 美鈴(むろた みすず)

【関心のあるテーマ】企業内に残るジェンダー格差の解消、企業や組織文化の改革

【活動歴】大企業での就労経験や夫の海外勤務への帯同を機に企業内に残る性別役割分担意識に違和感を持ち、2021年2月に参画。以降、企業向け事業の立ち上げや男性育休取得推進に向けた企画を実施中。

研修概要

研修は主に3つのパートに分けて行いました。

1. ジェンダーに関する基礎知識

今回はジェンダーついて初めて学ぶ方に向けて用語説明を行いました。

  • セックス(SEX)
  • ジェンダー(Gender)
  • ジェンダーバイアス
  • ジェンダーロール
  • ジェンダーギャップ
  • ジェンダーギャップ指数

2. 自分のアンコンシャスバイアスを知る

次のセッションでは「自分のアンコンシャスバイアスを知る」と題して、性別役割分担意識を測る簡単なチェックを行いました。

こちらのチェックはインターネットで誰でも実施できるバイアスチェック(IATテスト)をアレンジして作成をしました。 実際にチェックを行う中で、回答が分かれてしまったり、考えすぎて手を挙げられなかったり、とご自身の性別役割分担に関するバイアスを肌で感じていただくことができました。

3. 日本の現状クイズ

今回も日本の現状を伝えるべく、ジェンダーバイアス/ギャップを題材としたクイズを4問出題しました。

4. グループディスカッション/振り返り

これまでの説明やバイアスチェックなどを踏まえて、各グループで感じたことなどを共有いただきました。どのグループも時間いっぱいまで白熱した議論をしてくださっていました。 最後に各グループで話したことを全体にシェアいただきました。ご自身の家族のお話といった実際の経験談を共有いただき、ジェンダーやアンコンシャスバイアスに関する意識をより身近に感じていただけたと感じました。

最後に

質疑応答の中で「実際にどんなことに気をつけたら良いか」というご質問をいただきました。確かに昨今では相手を慮り過ぎて、うまく話せないといった悩みを持たれる方も多いと感じます。

まずは本日説明したアンコンシャスバイアスの存在を認識し日常生活の中で意識した上で、「相手としっかり対話をすること」が重要であることをお伝えしました。相手と対話をするためには、相手の考えや価値観をそのまま受け止め、話しやすい環境を醸成することも重要であることも合わせて説明しました。 2時間という長時間にもかかわらず、終始積極的にご質問やお意見をいただくことができ、とても充実した時間を過ごすことができました。

また事後アンケート※注1では

  • 他の委員との話し合いがあったことで、いろんな意見や考えを聞くことができて良かった
  • 立場のある人間のアンコンシャスバイアスは放置すると意図せず人を傷付けてしまう事、部下や子供、周囲の人の可能性を狭めてしまう事を知った
  • 相談相手の話を相手の価値観で聞き、相手の悩みを共有したいと思った

といったコメントをいただき、研修を通じて自分事としてジェンダー課題を感じていただくことができたと感じました。

ぜひ京都府内での今後の皆様の活動に活かしていただけると嬉しいと感じました。改めてご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

※注1:上述の事後アンケート結果は抜粋/一部改訂して掲載しています。

ジェンダーイコールと一緒に、社内研修を実施しませんか?

こちらよりお問い合わせをお待ちしております

【イベントレポート】…

2023年12月9日に神奈川自治労連/婦人部開催の「ジェンダー平等しゃべり場」の中で自治労連のメンバーに向けて「ジェンダーの基礎的な知識に関する研修」を実施しました。

実施概要

  • 研修名:ジェンダーの基礎知識を知り、自分事として課題意識を持つ
  • 主な内容(抜粋):
    • ジェンダーに関する基礎知識
    • アンコンシャスバイアスを感じる
    • 日本の現状クイズ
  • 日時:2023年12月9日(月)14:00-15:00(60分)
  • 実施方法:オフライン
  • 対象:神奈川自治労連メンバー(12名)

研修講師

室田美鈴(むろた みすず)

【関心のあるテーマ】

企業内に残るジェンダー格差の解消、企業や組織文化の改革

【活動歴】

大企業での就労経験や夫の海外勤務への帯同を機に企業内に残る性別役割分担意識に違和感を持ち、2021年2月に参画。以降、企業向け事業の立ち上げや男性育休取得推進に向けた企画を実施中。

研修概要

1. ジェンダーに関する基礎知識

今回はジェンダーについて初めて学ぶ方に向けて用語説明を行いました。

  • セックス(SEX)
  • ジェンダー(Gender)
  • ジェンダーバイアス
  • ジェンダーロール
  • ジェンダーギャップ

2. アンコンシャスバイアスを感じる

次のセッションでは「アンコンシャスバイアスを感じる」と題して、参加された方や登壇者の経験に基づいて自分自身のアンコンシャスバイアスを感じていただきました。 実際に簡単なチェックを行う中でバイアスを克服することの難しさも合わせて体験いただきました。

3. 日本の現状クイズ

加えて日本の現状を伝えるべく、ジェンダーバイアス/ギャップを題材としたクイズを3問出題しました。

4. 最後に

参加された皆さんがとても真剣にお話を聞き、リアクションをしてもらえたことが印象的でした。研修の後は「しゃべり場」として自治労連の方々に主導いただき、2つのグループに分かれて、日頃感じているもやもややジェンダーバイアスなどについてカジュアルにお話しいただきました。参加者の皆さんから日常生活の中で感じている、ジェンダーに関するさまざまな経験をお話しいただき、環境は少しずつ改善はしているものの、まだまだ変わる余地が多くあることを改めて実感する機会となりました。

参加者の声

また事後アンケート※注1 では、

  • 知っているつもりでちゃんと理解できていなかったこともあり、整理できた
  • 改めて意識する機会になった
  • 自分のバイアスに気付き、誰もが違う背景を持っており、それぞれを尊重したコミュニケーションを取りたい

といったコメントをいただき、研修を通じてジェンダー課題を身近に感じていただくことができたと感じました。

ぜひ神奈川県の各自治体にもこういった考え方を持った方が少しでも増えるといいなと感じました。改めてご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

※注1:上述の事後アンケート結果は抜粋/一部改訂して掲載しています

私たちはこれからも企業や団体の大小問わず、ジェンダーに関する周知/啓蒙活動を行っていきますのでご興味がある方はぜひ当団体にご連絡ください!

ジェンダーイコールと一緒に、社内研修を実施しませんか?

こちらよりお問い合わせをお待ちしております

NPO法人ジェンダー…

「誰もが性別に関係なく自分らしくチャレンジできる社会」の実現に向けた活動を行っているNPO法人ジェンダーイコールが、日本最大級の音楽フェス「Fuji Rock FESTIVAL’23(フジロックフェスティバル2023)」内に設置される 「NGO Village(エヌジーオーヴィレッジ)」にて、ブース出展いたします。ブースでは、先日大学生メンバーがクラウドファンディングでゴール達成して完成させた未就学児向け絵本「あなたらしさはかっこいい」の読み聞かせ会およびグッズ販売を実施いたします。

Fuji Rock FESTIVAL(フジロックフェスティバル)とは

「Fuji Rock FESTIVAL(フジロックフェスティバル)」通称“フジロック”は、自然豊かで広大な会場を舞台に、毎年7月から8月に開催される日本最大級の野外音楽フェスです。
2023年のテーマは「超気持ちいい!FUJI ROCK」。音楽や食など様々な楽しみ方を提案していきます。

Fuji Rock FESTIVAL’23公式サイト
https://www.fujirockfestival.com/

NGO Village(エヌジーオーヴィレッジ)とは

様々なNGOが野外フェスティバルの来場者に向けて社会の課題や地球の問題を投げかけ、ともに解決への一歩を踏み出す場所です。

NGO Village公式サイトより https://ngovillage.net/

欧米の野外フェスティバルでは、当たり前のように社会変革を目指すNGOのブースやオーガニックショップが軒を連ね、様々な社会的活動と若者たちの出会いを創りだす貴重な場となっています。近年、日本でもそうした野外フェスティバルにおいてNGO/NPO、オーガニックショップや生産者の社会的活動を発信する試みが進みつつありますが、いまだ十分とはいえません。野外フェスティバルを、来場者とNGOが出会うきっかけの場として捉え、2000年より「NGOヴィレッジ」がフジロックフェスティバルにおいてスタートしました。「NGOヴィレッジ」では多様な活動紹介や参加体験型のブース出展を通じて、NGOと来場者による新たなムーブメントを創出することを目指しています。私たちは、主催者と共に、社会変革を目指すNGOにアピールする機会を提供し、来場者に課題をわかりやすく伝え、アクションへ踏み出すきっかけの場を創っていきます!

未就学児向け絵本「あなたらしさはかっこいい」について

女の子なのだから人前に立つことはやめた方が良い?

加藤がジェンダーに興味を持ったのは、自身がジェンダーバイアス(性別の役割や偏見のこと)によって悩んだことがあるからです。
彼女は中学2年生の時、生徒会長に立候補しました。その際、「女の子なのだから人前に立つことはやめた方が良い」「女の子だから副会長の方がいいのでは」という声を多くかけられ、自信をなくして生徒会長を諦めようと思い悩んでしまった経験があります。 最終的には、自分を信じ演説や選挙活動に工夫を凝らすことで無事に生徒会長に当選できましたが、就任してからも「女の子なのに頑張るね」などと引っ掛かりを感じる言葉をかけられる機会がありました。
この経験から、夢は性別ではなく自分の気持ちが大切であることと同時に、まだジェンダーバイアスを持つ人はたくさんいるという事を実感。

未就学児に向けたジェンダー絵本の必要性

また、保育園へボランティアに行った際に、すでに未就学児からジェンダーバイアスを持っている場面を目の当たりにしたことから、未就学児に向けたジェンダー啓発の必要性を感じ、当絵本の作成に着手しました。

3月にはより絵本制作の資金調達および支援者からの多様な観点で絵本を完成させるためにクラウドファンディングを実施し、見事目標金額を達成。そして、つい3日ほどまでに支援者の意見を取り入れた完成版の絵本が到着しました!

フジロックのジェンダーイコールブースでは、訪問してくれた子どもたちにこの完成したばかりの絵本の読み聞かせを実施予定!ぜひ気軽にブースにお越しください!!!

【イベントレポート】…

2023年3月6日に京都人権擁護委員協議会男女共同参画委員会の方々に向けて、ジェンダー研修の講師をさせていただきました!今回は「日本で今起きているジェンダー問題を知る」というテーマで研修を行いました。

  • テーマ:日本で今起きているジェンダー問題を知る
  • 主な内容(抜粋):
    • 日本の現状クイズ
    • 昨今の国内のジェンダー問題
    • 実際に生きづらさを感じている方の声を聞く
    • 振り返り
  • 日時:2023年3月6日(月)13:30-15:30(120分)
  • 実施方法:講師のみオンライン
  • 対象:京都人権擁護委員協議会男女共同参画委員会メンバー(12名)

京都人権擁護委員協議会とは

人権擁護委員は法務大臣から委嘱された民間のボランティアで、全国の各市町村に約14,000人が配置されています。京都市では55名の委員が「京都人権擁護委員協議会」を組織し、法務省管轄のもと、都道府県や全国それぞれの連合会と連携した活動を行っています。 委員は、さまざまな分野の経歴などを活かし、日常生活のなかで発生する人権問題について、法務局と連携して、地域の皆さんからの人権相談を受け、問題解決のお手伝いをしたり、人権侵害の被害者を救済したり、地域の皆さんに人権について関心を持ってもらえるような人権啓発活動を行っています。(相談・調査救済・啓発)

登壇者

室田 美鈴(むろた みすず)

【関心のあるテーマ】企業内に残るジェンダー格差の解消、企業や組織文化の改革

【活動歴】大企業での就労経験や夫の海外勤務への帯同を機に企業内に残る性別役割分担意識に違和感を持ち、2021年2月に参画。以降、企業向け事業の立ち上げや男性育休取得推進に向けた企画を実施中。

研修は主に3つのパートに分けて行いました。

日本の現状クイズ

ジェンダーに関連する用語説明を簡単に行った後に、アイスブレイクとして日本の現状クイズと題して、日本国内の政治的/経済的なジェンダー格差に関するクイズを出題しました。

皆さんはお分かりになりますか?

正解以外の選択肢にも関連する数字を使うことで、日本の政治的/経済的なジェンダー格差を広く知るきっかけになるように工夫しました。

ぜひ興味があれば、この数字のそれぞれの意味を検索してみてください。

参加者の中でも悩まれている方が多くいたり、回答が割れたりする問題などもあり、ご自身が想定するよりも日本国内の男女格差が存在することを数値で認識いただくことができたと感じました。

昨今の国内のジェンダー問題 〜ジェンダー課題の背景を政治家の失言から〜

次のセッションでは「政治家の失言から読み解く、日本のジェンダー問題」と題して、政治家の失言やインフルエンサーの炎上発言の背景にある心理や考え方について解説を行いました。

今回はこちらの3名の政治家の女性蔑視発言と女性インフルエンサーの男性に対する差別的発言や固定的な考え方(身長170cm以下の男性は人権がない/デート代は男性が払うべき)を題材にそれぞれの裏にある以下の考え方を解説しました。

  • ミソジニー
  • 世界的に女性の社会進出と少子化進行に相関はない →相関しているのは日本特有の理由がある!(政策/性別役割分担意識など)
  • 過剰適応
  • 男性は3高がモテる!?(非正規雇用の男性の結婚率は正規雇用の半分以下) →女性は雇用形態によって結婚率に大きな乖離はない

昨今ではジェンダーに関する発言で政治家やインフルエンサーが炎上するといったケースが増えてきています。こういった発言が炎上してしまう背景には発信者が「自分自身のジェンダーバイアスに気づいていない」ためと言えます。

誰しもが固定観念やジェンダーバイアスは持っているので、そのバイアスを持っていること自体は問題ではありません。問題なのは自分自身が自分のバイアスに無自覚な状態で発信を行い、その発言によって意図的かどうかは問わず、他人を傷つけてしまうことです。

そのような問題を起こさないためには、今の多様化した価値観を知ることと自分自身のバイアスを認知することが大切であるということをこの項目でお伝えしました。 基礎研修から1歩踏み込んだやや難しい内容でしたが、ご参加いただいた皆様も真剣に話を聞いてくださり、日本国内の問題をご理解いただけたと感じました。

実際に生きづらいと感じている当事者の声を聞く

次に実際に生きづらいと感じている方の声として「男性育休取得者」のインタビュー動画とジェンダーイコール高校生メンバーが作成したショートムービーをご覧いただきました。 こちらの動画は当団体のYouTubeにも上がっておりますので、ぜひご興味がある方はご覧ください!

動画URL:

男性育休取得者インタビュー

・ご夫婦で1年間育休を取得された児玉さん
 ・第3子のタイミングにパートナーが1ヶ月半育休を取得したくるみさん

高校生制作ショートムービー

・「あたり前」って何?
・なぜ男子ばかり厳しく怒られるの?

男性育休取得者インタビュー動画は取得した男性の方に加えて、パートナーが育休を取得した女性の方の声も聞いていただくことで、夫婦としての感じ方などをより広く知っていただけるように工夫しました。

動画を通じて、育休の取得しやすさに依然として男女差が存在すること、その裏には企業や家庭の中で性別役割分担意識が無意識的に刷り込まれているということを感じていただけたと思います。

続けて当団体の高校生メンバーが脚本/監督をしたショートムービーを2本放映しました。 こちらも学校生活の中で女子学生/男子学生がそれぞれ感じる違和感を取り上げ、一方の性に偏らずに幅広い価値観に触れていただけるように工夫をしました。

振り返り(ディスカッション)

動画やこれまでの説明を受けて、ご参加者の皆様の感想や感じたことなどを3-4人のグループで議論をしていただきました。

短い時間にはなってしまいましたが、どのグループも白熱した議論をしてくださっていました。

最後に各グループで話したことを全体シェアいただきました。 その中で、参加者のご家族の家事育児分担に関する話や高校生のショートムービーを通じて些細な発言に対しても人それぞれ感じ方が違うのだということに気づくきっかけになったといったご意見をいただくことができました。

まとめ

最後に京都府内でのジェンダー平等に向けた取り組みを簡単に紹介し、閉会とさせていただきました。

当日はさまざまなご意見やご質問をいただき、時間を大幅にオーバーしてしまいましたが、皆様の関心の高さや課題意識を強く感じ、私自身もとても勉強になる研修でした。

普段から人権問題に取り組んでらっしゃる方々のため、社会課題への意識がとても高く、私たちが捉えられていない視点や取り組めていない問題に対する考え方を伺うこともできました。 私たちの今後の活動に活かせるご指摘も多く、双方にとってとても充実した時間を過ごすことができたと感じました。

また事後アンケート※注1では

  • 課題意識は持っていたが、具体的な問題点を整理してもらい深く理解できた
  • 政治家の発言には違和感を感じていたが、今回の研修を通じてどこに問題点があるのか明確にできた
  • 高校生の動画が普段よく見かける現状の再現で、そういえば・・・と振り返るきっかけとなった

といったコメントをいただき、研修を通じて日本が抱えるジェンダー課題をご理解いただくことができたと感じました。

ぜひ京都府内での今後の皆様の活動に活かしていただけると嬉しいと感じました。改めてご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

※注1:上述の事後アンケート結果は抜粋/一部改訂して掲載しています 私たちはこれからも企業や団体の大小問わず、ジェンダーに関する周知/啓蒙活動を行っていきますのでご興味がある方はぜひ当団体にご連絡ください!

【イベントレポート】…

できること会議

できること会議さんは、さまざまな社会問題に対して「私たちにできることってなんだろう?」を会議する場を提供し、その想いを「カタチにする」サポートを行う学生団体です。

今回は、プライドmonthとして複数のイベントを開催される中、2022年6月11日、フェミニズムをテーマとした講演のご依頼をいただきました。

今回は、ジェンダーイコールより2名のメンバーが登壇者としてイベントに参加させていただきました!

https://www.instagram.com/p/Cea8qLABP2V/?igshid=YmMyMTA2M2Y=

登壇者

まい
【関心のあるテーマ】恋愛・結婚のジェンダーバイアス
【活動歴】大学生の頃から日本社会のジェンダーの価値観に違和感や生きづらさを感じていた(女子力、〇〇女子など)。このような価値観を少しでも変えていけるような取組みをしたく、2022年3月よりジェンダーイコールに参加。

久保田まもり
【関心のあるテーマ】性暴力の問題
【活動歴】中学時代から身近にある「女らしさ」「女子力」等のジェンダー規範に疑問を持っていた。このバイアスによる息苦しさを変えていけるよう活動したく、高校1年時にNPO法人ジェンダーイコールに参加。

フェミニズムとは?

フェミニズムとは、女性の地位向上・経済格差解消などのみならず、ジェンダー観による不当な扱いに対する社会運動のことです。
ベル・フックスによれば、「フェミニズムとは性差別をなくし、性差別的な搾取や抑圧をなくそうとする思想や運動のことだ」と指摘されており、フェミニズムの敵は男性ではなく、性差別そのものであると言えます。

フェミニズムの世界史(まい)

①第1波
第一次世界大戦ごろ、欧米を中心に参政権、相続権、財産税などの公的な領域・法制度へ権利を求めました。例えばアメリカでは奴隷制度廃止とともに、はじめて女性の権利が訴えられ、その70年後に初めて参政権が獲得されました。イギリスも同様に、1918年に参政権を獲得しています。

②第2波
1950年代から70年代前半にかけてアメリカを中心に起こった運動です。ウーマン・リブとも呼ばれ、第1波のような公的な領域や法制度への権利獲得だけでなく、ジェンダーバイアス、社会的・家庭的や役割、女性らしさへの抵抗を示したのが特徴です。スローガンには”The personal is political”ーー「個人的なことは、政治的なことである」と掲げられ、つまり、問題の根底は男性中心の社会や政治システムにあると主張してきました。一方で、全ての女性は主婦にならず働くべきというように、柔軟性には欠けていたという特徴もあります。

③第3波
男女間の平等だけでなく、人種や体型、肌の色、生まれ育ち、性的指向など、ひとりひとりの持つ個性を受け入れていこうという動きが特徴的です。第二波とは異なり、フェミニストはこうあるべきというよりは、個人の自由が尊重されたことも特徴の一つです。

④第4波
2010年代〜、SNSの普及に伴うオンライン・アクティビズムです。例えば、ハリウッド女優による「#Me Too」運動が想像しやすいと思います。SNSを通じ、多くの人が運動への参加がしやすく、かつ問題意識が共有しやすくなった一方で、論争や炎上につながることも多く、フェミニズムに対し過激な印象を持たれてしまう一面もあります。

フェミニズムの日本史(まもり)

日本におけるフェミニズムの歴史を、男女平等政策から見ていきます。

1970年前後に起こったウーマンリブは、女性たちによる女性開放のための運動です。この時代は、ネオリベラリズム改革、自由競争というのが台頭した時代でした。

1985年に制定された男女雇用機会均等法は、高学歴の女性の雇用機会を拡大し、意欲と能力さえあれば総合職で働くことも可能になりました。
ネオリベラリズム改革の過程で、女性たちは確かに機会を拡大しました。一方で、それ以前とは違う意味で大変になりました。
家事・育児の大半を担ってくれる配偶者を持つ男性たちと対等に働けるものなら労働市場に入れてもいいよ、という側面があったのです。
女性労働者の中でもエリートの女性たちはほんの一握り。そのエリート層の女性にすらアンフェアな競争に投げ込まれることになりました。

政府がなぜ男女共同参画を推進したか?その理由は、少子化です。
1989年に1.57ショック(出生率が過去最低)があり、その後は一時的に回復したのち徐々に低下していきました。そして、1991年には育児・介護休業法が成立しました。
育休制度は長い間女性労働者の悲願でした。ほんの数ヶ月の授乳期間の休みがあれば仕事を辞めなくてすむのに、育休がないために職場を去った女性がたくさんいました。
男女共同参画政策、そして育休法の背景には、国は女性にも働いてもらいたい、そして子どもも産んでもらいたいという思惑があったのです。

時は流れ、最近のできごととして、今年4月より育児・介護休業法が改正・施行され、男性の育児休業の取得がより柔軟になり、有期雇用者の取得要件が緩和されています。
制度というものは往々にして全てをカバーできるものではありません。政府がわたしたちにこう動いてほしい、という国作りの方向性が見てとれる一方で、わたしたちにとっては助かること、過去よりは良くなることもたくさんあるとも言えるでしょう。
日本においてもフェミニズムの先人たちが声を上げ、少しずつ権利を回復してきてくれました。
感謝とリスペクトの気持ちを持ち、わたしたちがさらに先に進めていかなければならないと思います。

フェミニズムにまつわる身近な問題

(まい)
フェミニストによるこれまでの運動により、今当たり前となっているような様々な女性の権利を私たちは享受できているかと思います。しかしその一方で、長い男性優位社会の中で形成されてきた価値観には、ジェンダー不平等が未だに色濃く残っています。このジェンダー不平等は、女性に生きづらさをもたらし、一方で男性もこのジェンダー観に苦しむことがあると思います。私は、女性に関する基本的な権利が獲得された現代においても、なお残るジェンダー不平等について問題意識を持っており、その観点からお話をさせていただきます。

〜恋愛〜
恋愛においては、「男性が選ぶ側で、女性が選ばれる側」という価値観が依然として残っているのではないでしょうか。例えば「男性から告白する、プロポーズする」という風潮は未だに残っているように感じます。
また、最近は死語になりつつありますが、「さしすせその法則」(さすが、知らなかった、すごい、センスがいい、そうなんだ)という言葉は、選ばれれる側である女性が男性を立てるという構造が背景にあるのではないかと思っています。勿論男性から告白してもいいと思いますし、男性を立ててもいいと思うんですが、これがあたり前とか、こうすべきっていうものでは無いと思います。

〜結婚〜
また、結婚においても、日頃の生活で違和感を感じることが多く、
例えば…大学を卒業して就職が決まったら、「あとは結婚だけだね!」
同僚同士の会話で、「だからあの人は結婚できないんだよ」
これらは、結婚が女性としての成功であるとか、結婚して初めて「一人前」として考えるような価値観が背景にあるのではないのでしょうか。
結婚をすることも勿論素晴らしいことですが、結婚してる・してない、もっと言えば子どもの有無にも関わらず、幸せな人生は多様にあり、様々なライフプランがあると思います。
もし、同じようなことを言われて、結婚に焦ったりモヤモヤするようなことがあれば、結婚がゴールの一つじゃないんだよって思っていただければいいなと思います。

(まもり)
フェミニズムの先達たちが戦ってきてくれたおかげで、色々な権利が享受できてるのですが、未だジェンダー不平等な社会だと思います。
言ってみれば、他の先進国でも、ジェンダー平等を達成できてる国なんて一つもありません。バックラッシュで、今まで享受できてた権利が泡のように消えると言うのが往々にしてあり得ます。

だから、私みたいに顔出しできて、本が読めるという立場にいる以上、積極的に発信していかなきゃと思います。
同時に、そういう立場にいるからこそ、例えばセックスワーク等の話など、この問題は自分は大丈夫でも、弱い立場にいる女性たちが真っ先に被害を被る問題なんじゃないかというのを考えなければいけません。

私が傍観者のまま80歳になって、未だに女の子や子どもたちが、痴漢被害にあっていたり、私が経験したようなことを、世代を超えてまた経験していたり、そんな現実を目の当たりにしたら、多分今まで社会に向き合わなかったことに後悔すると思います。
私は、自身が被差別者であることと同時に、この社会で差別の温存に加担してしまっていた身として、贖罪の気持ちもあります。

ディスカッション〜参加者の感想

講演後には、登壇者の関心のあるテーマ「恋愛・結婚のジェンダーバイアス」「痴漢(性暴力)の問題」について、少人数グループでじっくりディスカッションをする時間を設けていただきました。

最後に、参加者の方にいただいた感想を一部抜粋してご紹介します。

  • 初めてフェミニズムについて話を聞いて、漠然としたイメージしか持っていなかったが当事者意識をもって考えるようになれそうだと思いました。ディスカッションで「心のジェンダーレス」というワードを聞いて、ジェンダー問題について考えるいいスタートとなりました。
  • フェミニズムという概念を知っていることで視野が広がる、心の支えにできる、という考え方が印象に残りました。
  • 男性で理解しようとしている人が多い印象を受けました。
  • ジェンダーについてしっかり考える必要性と、まだまだ女性の立場が低い状況を性差関係なく自由に生きられるよう、声をあげていかなくてはいけないと思いました。

チャットも盛り上がり大変楽しいイベントでした!参加者の方々、できること会議の皆様、本当にありがとうございました!!

【無料】オンラインイ…

育児や子育ての分担について考えよう!

このたび、NPO法人ジェンダー イコールは、「パートナーと読もう!考えよう!母子手帳と育児休業」を開催いたします。

コロナによって、育児・子育て負担の増加が叫ばれていることに加え、昨年には育児・介護休業法が改正され、男性の育児参加が目指されている一方、育児・子育ての分担の仕方が分からず、孤立した子育てで悩んでいらっしゃる方は多くいらっしゃいます。

また、コロナ禍においては、オフラインの交流・コミュニティが減少し、子育てに関する情報収集がしにくくなっています。

そこで、本イベントでは、保健師の伊原氏を招いて、子育て情報に触れる第一歩である「母子手帳」の使い方・妊娠期からパートナーとの共有するべき知識などを紹介いただくとともに、改正育児介護休業法で導入された「産後パパ育休」の取り方などについて、実際に育休を取られた男性の事例を交えながら説明します。
参加費は無料です。ぜひご参加ください!

【日時】2022年1月27日(木)14:00〜15:30

【場所】オンライン(zoom)

【当日のスケジュール】

★14:00〜14:40  母子手帳ってどんなもの?保健師さんと読んでみよう

★14:45〜15:05  パートナーととる育休の取り方・使い方

★15:05〜15:30  意見交換・おしゃべり会

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ご連絡なく無断キャンセルの場合、
次回以降のイベント・セミナーなどへのご参加をお断りする場合がございます。
予めご了承ください。

【無料】寺町晋哉著『…

最終回(第7回)は12月23日(木)開催!

12/23の読書会最終回第7回では、書籍の【第7章】について解説します。
第7章の目次は以下のとおりです。

●第7章 〈教師〉の人生と向き合う
 第1節 〈教師〉ゆえの困難
 第2節 〈教師の人生〉と向き合うジェンダー教育実践へ

ゲストにジェンダーイコール高校生メンバーの加藤ここなと関崎みくが登壇。
寺町先生と一緒に「学校で感じるジェンダーバイアス」について考えます。お楽しみに!

「ジェンダー」による機会格差は存在する

❝男子であろうが泣きたくなることもあるし、人文学部へ進学したい男子もいるだろうし、大学院へ進学したい女子もいるだろう。個人の選択は自由であるし、尊重されなければならないはずなのに、「性別」が個人の可能性を阻害している。そればかりでなく、「女性/男性」という理由だけで不利益を被り、教育における様々な格差が生じてもいる。- 中略 – 実はジェンダーをめぐる教育課題は現在の学校にも歴然と存在しており、学校は社会に存在するジェンダー秩序を再生産する装置となっている。❞

寺町晋哉著『〈教師の人生〉と向き合うジェンダー教育実践』(晃洋書房)より

無意識のうちに子どもの可能性が制約されている

歴代校長が全員男性であれば、無意識のうちに子どもたちは「校長=男性」という意識を持ってしまいます。このような性別で固定された役割を「ジェンダーロール」と言いますが、学校にはさまざまなジェンダーロールが潜んでいるように思います。

例えば、校長=男性というジェンダーロールが生徒たちに刷り込まれてしまった場合、もし将来教職を目指したいと思っている女子生徒は、「自分は女性だから校長にはなれない」という考えが、どこか心の奥底に潜んでしまう可能性があります。

また、子どもの大学進学意欲は、小6では男女差が見られないにも関わらず、中3になると男子が高くなることを知りました。女子よりも男子の方が親の進学期待が高いことが明らかになっているそうです。これは、中学生の間に、男子は大学進学を促されやすく、女子は制限されやすいことを表していることが考えられます。この違いによって、性別によって大学進学意欲に偏りが出ている可能性があるのです。

寺町晋哉著『〈教師の人生〉と向き合うジェンダー教育実践』


2021年8月20日、宮崎公立大学准教授 寺町晋哉先生が、『〈教師の人生〉と向き合うジェンダー教育実践』(晃洋書房)を出版されました。

目次
●第1章 ジェンダーをめぐる教育課題と〈教師〉
 第1節 ジェンダーをめぐる教育課題は何か
 第2節 教師は「再生産の担い手」?「変革の担い手」?
 第3節 ジェンダーをめぐる教育課題へ対抗する
 第4節 ジェンダー教育実践と〈教師〉の関係
 第5節 本書で明らかにすること
 第6節 調査の概要
 [コラム1] 「さん」で統一すること

●第2章 教師教育は「変革の担い手」育成に寄与しているか
 第1節 教師教育における学び
 第2節 教職課程に所属する学生の学び
 第3節 ジェンダーをめぐる教育課題に対する教師教育
 第4節 実態をふまえた先へ
 [コラム2] ジェンダーにこだわりすぎなのか

●第3章 女子のトラブルを「ドロドロしたもの」と見なしてしまう文脈
 第1節 友達関係と学級運営
 第2節 学年運営の方針と「課題」であ る女子たちの関係
 第3節 A組のトラブルと山本先生の学級運営
 第4節 C組のトラブルと高橋先生の学級運営
 第5節 男子のトラブルへの対応
 第6節 「再生産の担い手」としての教師たち
 第7節 〈教師〉たちの置かれた文脈
 [コラム3] 友人関係とジェンダー

●第4章 〈教師〉であることとジェンダー教育実践
 第1節 山口先生の人生、そして葛藤と変容
 第2節 〈教師〉への多様な影響をもたらすジェンダー教育実践
 第3節 〈教師〉であることを見据えて
 [コラム4] 名簿・整列などや身体測定の男女混合

●第5章 〈教師〉集団だからできること/難しいこと
 第1節 ジェンダー教育実践を個人化させないために
 第2節 〈教師〉集団によるジェンダー教育実践と「子どもたちの実態」
 第3節 ジェンダー教育実践をめぐる困難
 第4節 仲間を増やしていくこと
 第5節 ジェンダー教育実践の可能性と限界
 第6節 〈教師〉集団の可能性と「センシティブ」であることの困難
 [コラム5] 性的マイノリティの「困難」とは

●第6章 〈教師〉たちと研究者の授業作り
 第1節 学校現場へ新たにジェンダー教育実践を導入するために
 第2節 ジェンダー・センシティブな視点の提示
 第3節 〈教師〉たちとの授業作りにおける新たな視点の提示
 第4節 教育臨床社会学からみたジェンダー教育実践の授業作り
 第5節 パッケージ化したジェンダー教育実践を広げる研究者の一助

●第7章 〈教師〉の人生と向き合う
 第1節 〈教師〉ゆえの困難
 第2節 〈教師の人生〉と向き合うジェンダー教育実践へ

前述した通り、学校にはさまざまなジェンダーの固定観念が存在しています。

昨今、ニュースでは日々、貧困問題や少子化問題が取り上げられています。

これらの問題の根底には教育格差が潜んでいます。そしてこの問題に「ジェンダー」は切っても切り離せない深い関係があります。

今回、NPO法人ジェンダーイコールは、この問題を具体的にみなさまに感じていただくために、寺町先生の新著の存在を世間の多くの人々に知ってもらいたいと考えました。

ですが、研究をベースにした書籍であるため、一般の方にとっては少し難しい内容があることも否めません。

そこで寺町先生と相談し、全7回に分けて、オンライン読書会を開催する運びとなりました。

第1回目は、11/14に売上5万部を超えるベストセラーとなった『教育格差』著者の松岡亮二氏を特別ゲストにお招きして教育問題に向きあうシンポジウムとして開催いたしました。

2回目以降は下記日程で開催してまいります。

第2回 11/18(木)20:30-21:30(22:00まで延長の可能性あり)
→第1章まとめ、第2章を中心にした解説
第3回 11/25(木)20:30-21:30(22:00まで延長の可能性あり)
→第3章を中心にした解説
第4回 12/2(木)20:30-21:30 (22:00まで延長の可能性あり)
→第4章を中心にした解説
第5回 12/9(木)20:30-21:30 (22:00まで延長の可能性あり)
→第5章を中心にした解説
第6回 12/16(木)20:30-21:30 (22:00まで延長の可能性あり)
→第6章を中心にした解説
第7回 12/23(木)20:30-21:30 (22:00まで延長の可能性あり)
→第7章を中心にした解説


読書会の開催目的は、本の1章ごとに寺町先生からわかりやすく説明していただくことで、参加者のみなさまに下記3つを感じてもらうことです。

①書籍の概要と意図を理解していただくこと
②書籍に興味を持っていただくこと
③実際に書籍を手に取られた際にスムーズに読んでいただけること

日本の未来のために1人でも多くの方に聴講していただきたい内容です。
みなさまのご参加をお待ちしています!

開催概要

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寺町晋哉著『〈教師の人生〉と向き合うジェンダー教育実践』読書会
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■日程:2021年11月18・25日、12月2・9・16・23日(いずれも木曜日)
■時間:20:30〜21:30(22:00まで延長の可能性あり)
■場所:オンライン(Zoom)
■主催:NPO法人ジェンダーイコール
■講師:宮崎公立大学准教授 寺町 晋哉 氏
■定員:100名
■対象:教育に関わる人(教師、講師、保育士、保護者など)、学生 ※年齢不問
■参加費:無料

著者紹介



寺町晋哉(てらまち しんや)
宮崎公立大学 准教授

兵庫教育大学特命助教、大阪大学大学院人間科学研究科助教、宮崎公立大学人文学部助教を経て現職。

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【イベントレポート】…

2021年夏、できること会議様のイベント『SDGsを学ぶ3日間〜中高生の私たちができること〜』にジェンダーイコール高校生メンバー4名が登壇いたしました。

 

イベント概要

  • 日時:2021年8月4日(水)〜8月6日(木)
  • 場所:オンライン(Zoom)
  • 主催:できること会議 様
  • ゲスト:Day1 GreenTEA Uka 様 Day2 ジェンダーイコール

『できること会議』は2020年4月に設立された、『思いをカタチにする人を増やし、世界の明日を変える』というビジョンを掲げた大学生を主体とした団体です。

今回のイベントは夏休み期間を利用した中高生限定の3日間にわたるイベントとなっており、「SDGsに関わる社会問題について学び、解決のために学生の私たちができることを考えよう」という目的で開催されました。

私たちジェンダーイコールはDay2のゲストスピーカーとしてお声がけいただき、高校生メンバーの4名が中心にお話をさせていただきました。

講演内容について

当日は高校生メンバーのそれぞれが活動をしているテーマについて、4部構成で講演をいたしました。

  • 高校生が考える 乳幼児期のジェンダー
  • メイクと ジェンダーの関係
  • 義務教育からジェンダー平等を目指す
  • “ないもの”にされる性被害

プレゼンの後はグループディスカッションも実施し、積極的な意見交換の場も持つことができました。参加者の皆様からは下記のような参加者の声をいたただいております。

  • 自分の知らなかったことをたくさん知ることができ、同世代と対話できた
  • ひとりひとりが当事者である自覚を持つことが大切だとわかった

まとめ

いかがでしたでしたでしょうか?

私は社会人メンバーとして準備やリハーサルから本イベントのお手伝いさせていただきましたが、高校生メンバーの当事者意識の高さや、イベント当日の参加者の皆さんの熱量にとても刺激を受けました!

今後も積極的に発信活動を続けて参りますので、引き続きジェンダーイコールの活動を応援してくださると幸いです。

ありがとうございました!

 

NPO法人ジェンダーイコール  村瀬 令奈

【無料】「教育格差に…

「生まれ」による機会格差は存在する

❝出身家庭と地域という、本人にはどうしようもない初期条件によって子供の最終学歴は異な り、それは収入・職業・健康など様々な格差の基盤となるつまり日本は、「生まれ」で人生の選択肢・可能性が大きく制限される「緩やかな身分社会」なのだ。❞

松岡亮二著『教育格差 ー階層・地域・学歴』(ちくま新書)より

「ジェンダー」による機会格差も存在する

❝男子であろうが泣きたくなることもあるし、人文学部へ進学したい男子もいるだろうし、大学院へ進学したい女子もいるだろう。個人の選択は自由であるし、尊重されなければならないはずなのに、「性別」が個人の可能性を阻害している。そればかりでなく、「女性/男性」という理由だけで不利益を被り、教育における様々な格差が生じてもいる。- 中略 – 実はジェンダーをめぐる教育課題は現在の学校にも歴然と存在しており、学校は社会に存在するジェンダー秩序を再生産する装置となっている。❞

寺町晋哉著『〈教師の人生〉と向き合うジェンダー教育実践』(晃洋書房)より

無意識のうちに子どもの可能性が制約されている

歴代校長が全員男性であれば、無意識のうちに子どもたちは「校長=男性」という意識を持ってしまいます。このような性別で固定された役割を「ジェンダーロール」と言いますが、学校にはさまざまなジェンダーロールが潜んでいるように思います。

例えば、校長=男性というジェンダーロールが生徒たちに刷り込まれてしまった場合、もし将来教職を目指したいと思っている女子生徒は、「自分は女性だから校長にはなれない」という考えが、どこか心の奥底に潜んでしまう可能性があります。

また、子どもの大学進学意欲は、小6では男女差が見られないにも関わらず、中3になると男子が高くなることを知りました。女子よりも男子の方が親の進学期待が高いことが明らかになっているそうです。これは、中学生の間に、男子は大学進学を促されやすく、女子は制限されやすいことを表していることが考えられます。この違いによって、性別によって大学進学意欲に偏りが出ている可能性があるのです。

教育格差の解消は日本の貧困問題と少子化問題を是正する


2021年8月20日、宮崎公立大学准教授 寺町晋哉先生が、『〈教師の人生〉と向き合うジェンダー教育実践』(晃洋書房)を出版されました。

前述した通り、学校にはさまざまなジェンダーの固定観念が存在しています。

昨今、ニュースでは日々、貧困問題や少子化問題が取り上げられています。

これらの問題の根底には教育格差が潜んでいます。そしてこの問題に「ジェンダー」は切っても切り離せない深い関係があります。

今回、NPO法人ジェンダーイコールは、この問題を具体的にみなさまに感じていただくために、寺町先生の新著の存在を世間の多くの人々に知ってもらいたいと考えました。

ですが、研究者向けの本として出版されている内容ということもあり、一般の方にとっては少し難しい内容であることも否めません。

そこで寺町先生と相談し、全7回に分けて、オンライン読書会を開催する運びになりました。

※本イベント以降の読書会スケジュールは追ってご連絡します。

読書会の開催目的は、本の1章ごとに寺町先生からわかりやすく説明していただくことで、参加者のみなさまに下記3つを感じてもらうことです。

①書籍の概要と意図を理解していただくこと
②書籍に興味を持っていただくこと
③実際に書籍を手に取られた際にスムーズに読んでいただけること

そして、より理解を深めていただくためには、「教育格差」全体についての話も避けられません。
ということで、読書会の特別シンポジウムとして、2019年に出版し、売上5万部を超えるベストセラーとなった『教育格差』著者の松岡亮二氏を特別ゲストにお招きして、「教育格差」と「ジェンダー」の両局面から、教育問題に向きあう会を企画しました。

ぜひ1人でも多くの方に聞いていただけると幸いです。

みなさまのご参加をお待ちしています!

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開催概要

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寺町晋哉著『〈教師の人生〉と向き合うジェンダー教育実践』読書会シンポジウム
教育格差に潜むジェンダー問題
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■日程:2021年11月14日(日)
■時間:15:00〜16:30
■場所:オンライン(Zoom)
■主催:NPO法人ジェンダーイコール
■講師:宮崎公立大学准教授 寺町 晋哉 氏
■特別ゲスト:早稲田大学准教授 松岡 亮二 氏
■定員:300名
■対象:教育に関わる人(教師、講師、保育士、保護者など)、学生 ※年齢不問
■参加費:無料
※本イベント以降の読書会スケジュールは追ってご連絡します。

登壇者紹介

●講師

寺町晋哉(てらまち しんや)
宮崎公立大学 准教授

主な研究テーマはジェンダーと教育、教師教育。
主著に『〈教師の人生〉と向き合うジェンダー教育実践』(晃洋書房)
●特別ゲスト

松岡亮二(まつおか 亮二)
早稲田大学 准教授

日本教育社会学会・国際活動奨励賞(2015年度)、早稲田大学ティーチングアワード(2015年度春学期・2018年度秋学期)、東京大学社会科学研究所附属社会調査データアーカイブ研究センター優秀論文賞(2018年度)を受賞。

著書『教育格差』は「新書大賞2020(中央公論新社)」で3位に選出。

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ご連絡なく無断キャンセルの場合、
次回以降のイベント・セミナーなどへのご参加をお断りする場合がございます。
予めご了承ください。