日本では女性の地位が低いって?「レディースデー」や「女性専用車両」があるのに…=中国– gender=ニュース


日本では女性の地位が低いって? 「レディースデー」や「女性専用車両」があるのに…=中国– gender=ニュース

@niftyニュース 村山健二 2017年03月14日 10時12分

男女平等の意識が高い中国では、日本女性の地位はいまだに低いという認識があるようだ。しかし、実際にそうなのだろうか。中国メディアの人民網は10日、この認識が正しいのか検証する記事を掲載した。

記事はまず、日本を「男女不平等の社会である」と断定。あえて意識はしていなくても、この概念は知らず知らずのうちに生活に深く入り込んでいるため、生活のいろいろな面に表れているとした。例えば、世界各国の男女平等の度合いを指数化した世界経済フォーラムの2016年版「ジェンダー・ギャップ指数」では、日本は世界で111位だったという。特に男女の所得差が大きく、日本では女性が男性の約半分に過ぎないことも分かったという。

しかし、これが真実の日本なのだろうか。記事は、日本では他国のように女性が男女平等を声高に叫ぶことはなく、むしろ「男性が不満を持っている」と主張。その根拠として日本の数々の看板や日常の風景の写真を掲載しながら現実の日本について紹介した。

例えば、「女性専用フロア」の看板。男性のみでの入店はお断りで、女性だけ、あるいは女性同伴に限り入店することができる。この看板があったため、プリクラが撮れなかった70歳のおじいさんと孫がいたというが、同様のケースは多いと思われる。また、「男性のみとペットはお断り」という看板もあり、こちらも男性のみの入店は拒否されている。

トイレでも日本の男性は差別を経験しているという。居酒屋やレストランのなかには、女性専用と男女共用にわけてトイレを2つ用意している店があるが、この場合男性専用のトイレはない。以前は大抵どこでも共用のトイレしかなかったため、男性たちはうっかりすると女性専用に入ってしまい、この「親切なサービス」のおかげで冷たい視線にさらされることになると論じた。

「レディースデー」や「女性専用車両」も同様で、メンズデーは少なく、電車の男性専用車両に至っては聞いたこともない。記事は、これは不公平なことで、痴漢冤罪問題もあるので「男性専用車両」を作って守ってもらわなければ困るとの男性側の悲痛な意見を述べている。

こうしてみると、日本は確かに「男女不平等」な面があるが、必ずしも女性にとって不利益なことばかりではなく、男性も不便や不利益を被っていると言えよう。海外のイメージがどうであれ、日本は女性にとって過ごしやすい社会であるというのは間違いなさそうだ。(編集担当:村山健二)

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