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外国人留学生の方へのインタビュー
私の意見をお伝えする前に、まずこのインタビューをご紹介したい。
私は昨年の春、日本に留学している四人の大学生の方にお話を伺った。
そして「男女平等の問題にどのように取り組むべきでしょうか?」と問うた。みなさんが口を揃えて述べられたのは「あなたたちのような若い世代が積極的に取り組み、話し合うことが大切」ということだ。
マレーシア出身の女性は「私ははじめ、自分の置かれた環境に疑問を抱かなかった。海外に出てその『当たり前』が違うとわかった。たまに地元の友達に会うと、自分も前までこうだったのだと感じる」とおっしゃっていた。
私たちは今一度、意識的に自分たちの環境を見直さなければならない。そして、それについて話し合う必要があるのだ。
解決に向けて
では、話し合いを活発化させるためにはどうすれば良いのか。
私は「学生が気軽に話し合える場所」と「教育の改善」の二つが必要だと考える。なぜなら、今私たちには二つの壁があると思うからだ。
まず、普段生活している中で、なかなかこうした社会問題を話し合う機会はない点だ。「友達に言ったら『意識高い』と思われそう」など、学生のなかにはこれらの話題にハードルを感じる人が多くいると思う。
だから、zoomなどを用いた討論の場を設け、色々な人から意見を聞ける場所を作ることができたら素晴らしいと思う。
これは私が今必要としているものでもある。
次に、この問題の解決が難しいのは、無知でいることが可能な点である。
どういう意味かというと、幼い頃からステレオタイプの考え方で育てられて大人になると、それを訂正することがほぼ不可能ということだ。目に見えない問題、特に意識を変えることは難しい。
だからこそ、全ての人に平等に与えられる教育が大切だと思う。小さいころから問題意識を持つことは、その後の考え方に大きく影響すると考えられるからだ。
最後に
男女平等は一朝一夕で叶うものではない。今までも長い歴史の中で進んで来たものだ。
一人一人が問題意識を持って日々を過ごすことが最も大切である。一度意識して回りを見渡せば、ジェンダー不平等は世間に溢れていることに気がつくはずだ。
今この記事を読んでくださったあなたはもう当事者だ。ふとした時にこの記事を思い出して頂けるととても嬉しい。
ちか(高校生)
男女それぞれに刷り込まれたジェンダーバイアスを取り除くためにはどうしたら良いかに興味がある。日本の教育や法律のジェンダー面からの革新が必要だと考えている。女性の政治参加にも関心がある。