- くるみ
- こんにちは!ジェンダーイコールの篠原くるみです。
今回は、職業とそれにより得られる所得のジェンダーギャップについて最近気になった記事や本をご紹介します。男性と女性の賃金格差はどこから来るのか?どうしたら解消できるのか?女の子が大人になる過程で取る、「選択」に注目して考えてみます。
Author: gender-free
育児は仕事の役に立つ…
こんにちは。ジェンダーイコールの田渕恵梨子です。
私は独身時代から仕事大好き人間でそれなりに仕事をこなしてきたと思っていますが、産後復職をしてからは、それまでとは比べ物にならない位、仕事のスキルが上がったと自負しています。
理由は間違いなく「仕事と育児の両立」です。
私は第1子の妊娠が発覚する直前、諸事情により前職を退職していましたが、産後半年を過ぎた頃に知人が経営する会社で求人を募集していることを知り、真っ先に手を挙げて就職させてもらいました。前職と同じIT業とはいえ、仕事の中身は全く別物。初めての育児に初めての仕事で毎日無我夢中で突っ走りました。あっという間に1年が過ぎ、ちょうど仕事にも慣れてきた頃に第2子を妊娠。ギリギリまで働きました。そして産休・育休中にも少しでも仕事に関わっていたい私に社長が与えてくれた仕事を産後1週間で再開しました。第1子の出産時には考えらないモチベーションです。それから私は更に仕事のスキルが上がっていったと思います。
仕事・育児・家事三つ巴で溢れかえるタスクの処理能力。全てをうまく回すための状況判断能力。クライアントとの重要な打合せと子供の発熱がバッティングした時に切り抜ける危機管理能力。育児の経験で仕事のスキルが向上したことは間違いありません。我が子には心より感謝です。
「育児は仕事の役に立つ」
そんな私ですから、この本を見つけて即買いをしたのは言うまでもありません。
本書の筆頭著者である浜屋祐子さんは、銀行、人材ビジネス、民間教育ビジネス勤務を経て、更に2人のお子さんを育てる傍ら、「育児経験がビジネスパーソンの仕事や能力形成に与える影響」を探求したいという思いで東京大学大学院という難関の入試を突破。人材開発の研究者である中原淳准教授のゼミ生となり、2年半に及ぶ研究の末に本書の出版に至ったそうです。
構成は中原さんと浜屋さんとの対話形式になっています。お2人とも育児経験をされているので共感ポイントが満載です。特に中原さんの父親視点での両立の苦悩は貴重な意見だと思います。中原さんは第2子の育児スタート直後、プチ鬱気味状態になったそうです。人材開発の研究者でさえもそのような状態になるんですから、世の一般的なお父さんたちにとってはかなりの励みになるのではないでしょうか。
本書は借りられる手があればいくらでも巻き込む「チーム育児」がいかに重要で仕事のスキル向上につながるかを具体的に説明しています。
ぜひ子育て世帯の方に読んでいただき、両立の重要性について理解を深めていただければと思います。
章の構成
第1章 「専業主婦」は少数派になる!?
第2章 「ワンオペ育児」から「チーム育児」へ
第3章 チーム育児でリーダーシップを身につける
第4章 ママが管理職になると「いいこと」もある
第5章 なぜママは「助けてほしい」と言えないのか
第6章 日本の働き方は、共働き世帯が変えていく
著者紹介
浜屋 祐子(はまや ゆうこ)
研究者。
国際基督教大学教養学部卒業後、企業勤務を経て、東京大学大学院修士課程修了(学際情報学)。
現在は経営教育事業に携わるとともに、はたらく大人の学びに関する研究を続けている。
著書:「アクティブトランジション働くためのウォーミングアップ」(共著、三省堂)、「人材開発研究大全」(共著、東京大学出版会)
中原 淳(なかはら じゅん) 東京大学 大学総合教育研究センター 准教授。東京大学大学院 学際情報学府 准教授(兼任)。大阪大学博士(人間科学)。
北海道旭川市生まれ。東京大学教育学部卒業、大阪大学大学院 人間科学研究科、米国・マサチューセッツ工科大学客員研究員等をへて、2006年より現職。
近著:「企業内人材育成入門」(ダイヤモンド社)、「ダイアローグ 対話する組織」(ダイヤモンド社)、「リフレクティブマネジャー」(光文社)、「学びの認知科学事典」(大修館)、「経営科学ハンドブック」(中央経済社)、「学び学(近刊)」(東京大学出版会)、「デジタル教材の教育学」(東京大学出版会)など。
北とぴあ「スペースゆ…

こんにちは。ジェンダーイコールの大井です。
先日、北とぴあにある「スペースゆう」という男女共同参画活動拠点施設があるということで行ってきました!
「スペースゆう」とは王子駅にある北とぴあの5階にあり、区民、団体の自主的活動の場として利用できる場所になっているようです。
ここで団体が集まり、会議など情報の共有ができる場となっているようです。
充実した本の多さ!
ここには男女共同参画に関する図書、行政資料、雑誌、ビデオ等の閲覧や貸し出しをしてくれるようなのですが、その量に驚きです!
なかでも図書がとても多く行政資料や、雑誌等までチェックができないぐらいでした。ふつうにジェンダー関連の書籍も豊富なうえ、絵本も負けないくらいの冊数だったのでお子さんにもお勧めです!
交流する場所にはいい!
ここには多目的室(有料)、交流サロン、ミーティングルームがあるので団体登録をすると安く利用できるようです。
男女共同参画活動する団体にはとてもいい場所だと思いますので我々もうまくこの施設を利用できたらいいなと思いました!
住所や、詳しく記載されている北区のスペースゆう(男女共同参画活動拠点施設)のページをリンクしておきますので
興味のある方はぜひ行ってみてください!
スペースゆう(男女共同参画活動拠点施設)
女児が「女性は頭が良…
女児が「女性は頭が良い」と思う傾向、6歳までに弱まる 米研究 – AFP
017年01月27日 10:08 発信地:マイアミ/米国
【1月27日 AFP】男女の性差についての固定観念は6歳までという早い時期に現れ、女児の間で「女性は頭が良い」と思う傾向が弱まり「男性は頭が良い」と思う傾向が強まることが26日発表の研究論文で明らかになった。 (さらに…)
「さんすうセット」記…
こんにちは。ジェンダーイコールの田渕恵梨子です。
先日、長男が小学校に入学しました。
入学式当日、学校からこちらの「さんすうセット」が支給されました。

中身はこんな感じです。

おはじき1つ1つ、計算棒1本1本の細部にまで名前を書く必要があるとのお達しです。
たまたま知人から入学祝いにいただいたお名前シールを見たら、なんとさんすうセット用のシールが!!!
おはじきや計算棒に合わせたサイズ展開があり、ラッキー♪と思い作業を開始したところ、、、
これが思いの外苦戦。( ̄◇ ̄;)
「シールをピンセットでつまんで極小のおはじきに貼る」という作業ですが、2段階で苦戦ポイントが。
まずは「シールでピンセットをつまむ」これが意外に難しい。そして「極小のおはじきに貼る」これは手がぷるぷるしてなかなかきれいに貼れません。
おはじき29枚、計算棒80本あったのですが、これだけで軽く1時間位かかってしまいました。
そして、他にもブロックやカードなど、記名対象はまだまだあります。
さんすうセット1箱の記名は2時間は見ておいた方が良いでしょう。
ここからは本題です。
私は親として子供の持ち物に対する記名作業は義務だと思っています。
ですが、このさんすうセットに関しては、全国の小学生の親が毎年毎年2時間もかけて経験する必要が本当にあるのでしょうか?
「さんすうセット 名前書き」でググってみると、”小学校の洗礼”やら”一度は通る関門”やら世の親の悲鳴ページが続々と出てきますが、こんな洗礼を素直に受けている場合ではない気がします。だから日本は生産性が低いと言われてしまうのです。
ワークライフバランスが叫ばれている昨今、共働きで忙しい両親が子供と触れ合える貴重な時間にこの作業で2時間も費やすことこそ改善するべきではないかと思い立ち、本記事を書くことにしました。
全国のさんすうセット利用児童の数
政府統計の総合窓口「e-Stat」の【小学校】学年別児童数によると、平成27年度の小1児童数は1,082,770 人、平成28年度は1,066,375人となっています。
児童数は少子化の影響で年々減っていますので、直近の平成28年度をベースに100万人で設定しましょう。
そのうち、さんすうセット利用児童は7割の70万人と仮定します。
全国でどの位の負荷を生んでいる?
上のお子さんのお下がりを使用している児童もいると思います。
ですので、70万人から更に2割程度引いて、キリの良い50万人の親がさんすうセットに記名していると仮定します。
前述しましたが、さんすうセットの記名には平均で2時間位かかります。
50万人×2時間で100万時間、かかっていることになります。
100万時間とは一体どの位の時間でしょうか?
1年は24時間×365日で8760時間です。
年数に換算すると、100万時間÷8760時間=114年間!!!
1人が50万人分記名をすると114年間もかかるという訳です。
毎年毎年この膨大な時間をさんすうセットの記名に費やしているなんてもったいなくありませんか!?
この時間こそ子供と触れ合う時間にシフトさせるべきではないでしょうか?
改善案
文句ばっかり言っていても仕方ないので、3つ改善案を考えてみました。
- 製作工場側で記名システムを導入
- 学校側の備品として取扱う
- 記名アウトソースの仕組み構築
現代のIT化社会においては、1セットずつ予め登録された名前を全ての部品に記名するシステムはそんなに難しいことではないと思います。
例えば、入学1年前あたりに各家庭がウェブで記名申込を行い、工場側で記名処理を行い、学校単位で発送する仕組みを構築するのはどうでしょうか?
工場側の生産効率は若干下がってしまうかもしれませんが、そんな仕組みを持っている工場であれば、受注数がうなぎのぼりだと思います。
番号などで管理すれば、毎年使いまわせると思います。
但し、記名や紛失、改定部品の補充作業等は学校側の負担となるため、そこはアウトソース等の仕組みの検討が必要ですね。
追加費用がかかっても良いので、記名をアウトソースしたいと思う人も多いと思います。
シルバー人材とか刑務作業とか、こういった作業は引き受けてもらえないものでしょうか?
まとめ
いかがでしょうか?
昔の習慣にいつまでも囚われる必要はありません。
親も学校も工場も進化していくべきです。
仕事と育児を両立していると、本当に毎日時間があっという間に過ぎてしまいます。子供の持ち物に記名をする行為は親として当然の義務だとは思います。しかし、なんでもかんでも学校側から言われるがまま疑問を持たずに記名を続けるのはどうかと思います。改善すべき点は声を出して未来につなげていくべきではないでしょうか?
今後も気づきがあればこちらに書いていきたいと思います。
【性差別】ある男性が…
【性差別】ある男性が「女性の名前」を使って仕事をしたら“地獄” を経験 / 社会に根付く問題の深さを痛感したらしい gender=ニュース
ロケットニュース24 Nekolas 2017年3月16日
ひと昔前に比べると職場における男女平等は進んではいるものの、それでも給与や条件の差がナカナカ縮まらないことを指摘する声は今も根強い。
そんななか、ある男性が「女性の名前」を使って仕事をしたらトンでもない性差別を経験! 社会に根づく問題の深さを実感したという件を紹介したいと思う。
・女性の同僚のアカウントで顧客とメールしていた!
米エンターテイメント情報サイト『Front Row Central:フロント・ロー・セントラル』の編集部に勤めるマーティン・シュナイダーさんは、ある偶然の出来事により、社会に深く根付く性差別を痛感することになったのだという。
ある日、彼が仕事に関するメールを顧客に送ったところ、なぜか失礼な反応ばかりが返って来て、仕事が全く能率的に進まなかったのである。あまりにも顧客の態度が否定的なため一体何事かと首をかしげていると、彼は同僚のニコールさんのアカウントでメールにログインしていたことに気付いたのである!
・社会に深く根付く性差別を痛感!
そして、マーティンさんは顧客が彼を男性ではなく、女性だと思っていたから態度が失礼だったのではないかと考えたのだ。そこで、「実はマーティンです。ニコールのプロジェクトについて僕が代わりに対応していました」と伝えると、相手の態度が激変!
瞬く間に状況は好転し、滞っていた話がトントン拍子に進んだのだとか。彼は顧客への対応を変えていた訳でもなんでもなく、ただ違うのは男か女かというだけである。
・‟女” として仕事をする社会実験を続行!!
思いがけない経験をしたマーティンさんは、どこまで業界に根付く性差別がひどいのか、ニコールさんとアカウントを入れ替えて仕事を続行することに。
すると、マーティンさんは ‟地獄” を経験することとなったのだ! 彼の企画や提案は全て真剣に受け止められず、上から目線で対応されたりで散々な目に遭ったというのである。なかには、ニコールさんだと思っているマーティンさんに、彼氏はいるのかと聞く顧客までいたのだそう。
対するニコールさんは、顧客が彼女を男だと思っているので効率的に仕事が進み、‟天国” を味わったとのこと。2人の仕事の能力に変わりはないのに、男と女かというだけで、ここまで対応や評価のされ方が違うことにマーティンさんは怒りを感じてしまったと語っている。
また、そんな状況にニコールさんが慣れてしまっている事実に、ショックを隠し切れなかったという。彼は自分の経験をSNSでシェアし、彼の投稿を読んだ男性が女性に対する言動や態度を見返し、改めてもらえたら嬉しいと語っている。
参照元:Twitter @SchneidRemarks、METRO(英語)
(編集担当:Nekolas)
諸外国における女性の…
- くるみ
- こんにちは!ジェンダーイコールの篠原くるみです。
前回、田渕さんが、ジェンダーギャップの小さいイメージの強い北欧における高福祉的社会構造と宗教の関係性について歴史的観点から執筆してくれました。今回は、わたくし篠原が数々のジェンダー関連本を読みあさるなか、欧米諸国ではなぜ日本に比べて女性の社会進出が進んでいるか、もっとも腑落ちした仮説をご紹介します。
「福祉」という概念の…
こんにちは。ジェンダーイコールの田渕恵梨子です。
みなさん、子育て政策に充実している高福祉国家といえば、スウェーデンやノルウエーなどの北欧諸国を思い浮かべませんか?そしてフランスはここ10数年で結婚や子育ての価値観が急激に革新し、アメリカは低福祉・低負担の自己責任意識を貫き、日本や韓国は未だに家族主義の思想から抜け出せていない印象を受けます。
私はこの問題は従来の固定観念から脱却できるかどうかが論点だと考えていました。
ですが、柴田悠氏著「子育て支援と経済成長」によるとおもしろいことが書かれていました。
福祉の概念が国のエリアによって差が出ている点に着目し調査した結果、宗教の歴史が大きく関わっていたそうです。
とても興味深い内容だったので、こちらでご紹介したいと思います。
ドイツの神学者「マルティン・ルター」について
みなさんは、ドイツの神学者である「マルティン・ルター(1483年~1546年)」についてご存知でしょうか?
私は知りませんでした(汗)。
ルターは、当時ドイツ国内でカトリック教会が教会の運営や貧しい人々を助けるための資金稼ぎとして盛んに販売していた贖宥状(それを買えば罪の償いが軽減される)に対して疑問を抱き、教会主導ではなく「住民の共同基金による救済」を発案した人物です。
時は16世紀のヨーロッパ。当時、カトリック教会は「これを買えば天国に行ける」と贖宥状(しょくゆうじょう)=免罪符をたくさん発行していました。
そもそも立派な教会を建てるカトリックは、財政難に陥りがちでした。また、病人や貧困者を救護院(ホスピタル)に収容して救済する「チャリティー」(慈善活動)にも、お金がかかります。そこで、贖宥状を販売し、信者から差し出されたその寄付金で貧しい人を救うという、いわば一種の社会保障を、カトリック教会が宗教的な活動として行っていたのです。
この贖宥状の発行を批判したのが、ドイツの神学者マルティン・ルター(1483〜1546)でした。ルターは貧しい人を救うことは善しとしていましたが、贖宥状の発行には反対の立場を取っていました。というのも、「お金を払って贖宥状を買えば、天国に行けますよ」というカトリックの教えは、「神の心はお金で買える」ことを意味しているからです。人間が作ったお金というものに心を動かされてしまう神など、ほんとうの神ではない、だからカトリックの教えは間違っている。そうルターは思ったのです。
〜中略〜
そこでルターは、発想の転換をしました。
つまり、貧しい人を救う活動は教会が行うのではなく、住民たちがお金を出し合って作る共同基金によって行うべきだ、と提案したのです。
そしてその基金を使って、働けない貧困者・病人・孤児の生活保障(現金給付・現物給付)や、語学教育・職業訓練(サービス給付)までも行うべきだと提案したのです。西洋史上類を見ないこうした公的基金による給付型の貧民救済策によって、ルターは、カトリックがそれまで行ってきた貧民救済と、教会とを切り離そうとしました。
ここからルター派宗教改革が広まります。
こうして北欧は高福祉国家になった
ルターはドイツ人でしたが、ちょうどその頃、スウェーデンの神学者がドイツに留学しルターを師事して改宗した後、スウェーデンに帰国しています。詳しくは割愛しますが、その神学者の主張が当時のスウェーデン国王に擁護され、国内全土で宗教改革を推し進めた結果、カトリックが姿を消し、ルターの教えが全国規模に拡大したそうです。現代の公的な給付型の社会保障制度は16〜17世紀にこのスウェーデンから始まり北欧諸国に広まったのです。
ルターはドイツ人だったと述べましたが、なぜドイツでは広まらず、北欧諸国でのみ拡大したのでしょうか?
その要因の1つとして、地理的な要因があるようです。
つまり、北欧は、カトリックの本拠地イタリアから、「遠く離れていた」ということです。距離がある上に、間にバルト海まで挟んでいますから、北欧諸国の国王たちは比較的好きなことができたのでしょう。
う〜ん、なるほど。私の勉強不足を露呈しますが、初めて知った歴史です。
こうして北欧諸国に高福祉の考えが浸透し、現代まで受け継がれるようになりました。
低福祉国家・アメリカ
次にアメリカを見てみましょう。
ルターの宗教改革後に、さらにもう1人の宗教改革の立役者として登場したのが、フランス生まれの神学者「ジャン・カルヴァン(1509〜1564)」です。今日はルターの存在を詳しく書きたかったので、カルヴァンについても割愛しますが、超ざっくり言うと資本主義の精神を普及させた人物です。
もともとイギリスでのカルヴァン派による宗教改革によって誕生したイギリス国教会は、カトリックの本拠地イタリアが近く、政治的な影響もあったため、カルヴァン派とカトリックの折衷案のような教義になりました。そのため、純粋なカルヴァン派の人たち(ピューリタン)は、イギリス国教会から弾圧を受けるようになったため、それを逃れて北米大陸に渡りました。彼らがそこで作った、世界で最も純粋なカルヴァン派の国、それがアメリカなのです。
純粋なカルヴァン派である彼らは、神の愛の兆候を確認するために、禁欲的な生活をしながら、利潤をどんどん再投資したいと考えていました。そのためには、利潤(所得)にかかる税率はできるだけ低いほうがいい。税率が高いと、そのぶん手取りが減って、再投資に使えるお金が減ってしまうからです。そのようなカルヴァン派の考え方が根底にあるために、アメリカは税率が低く、社会保障が乏しい低福祉の国になっていったのです。
こうして、アメリカはカルヴァン派によって低福祉国家になった訳です。
フランス、ドイツなどの西欧諸国
フランスやドイツはどうでしょうか?
カトリックの歴史の長いフランスやドイツなどの西欧諸国は社会保障はやや保守的な国家だそうです。
フランスやドイツなどの西欧諸国は、社会保障はかなり手厚いほうですが、北欧諸国と比べると、その比重は高齢者福祉に偏っていて、子育てはまだ家族(主に女性)に任されている部分があり、やや保守的です。とはいえ、これらの国は1990年代以降に女性の職場進出が急速に進み、それを後押しするように、子育て支援がだいぶ充実してきました。
とはいえ、昨今では多様性を受け入れた子育て支援制度が充実しています。特にフランスは、PACS法(パートナー制度)や同性婚の受け入れなど、昨今は現代モデルの最先端を進んでいる印象を受けますね。
イタリアなどの南欧諸国と中国・ロシア
カトリックの本拠地であるイタリアを含む南欧諸国はカトリック的伝統が強いため、それから中国やロシアは当時すでに共産主義的な家族システムが普及していたため、ルターやカルヴァンの思想は定着しなかったようです。
確かにこれらの国々は保守的なイメージです。
日本と韓国
最後に日本や韓国にも触れておきましょう。言わずと知れた男尊女卑の家族主義。当団体も未だに日本で女性の社会進出が思うように進まないことにジレンマを感じて立ち上げた訳ですが、なぜこんなにも他国に遅れを取っているのでしょうか?
日本に関しては、このようなことが書かれていました。
そもそも日本では、長い歴史のなかで、キリスト教やあるいはそれと同様の人類愛を軸とする宗教が、少なくとも江戸時代まではほとんど普及してこなかったからではないでしょうか。かわりに日本で長く信じられてきた宗教は、神道と大乗仏教でした。とくに、広く民衆の苦しみに寄り添ってきたのは、救済(慈悲)の教義が色濃い大乗仏教でしょう。
大乗仏教では、「生命はすべて仏性を持っていて尊い」(一切衆生悉有仏性)と考えられており、人間と動物を分け隔てしません。どちらも等しく尊いのです。ですから、「動物のことは無視して人間だけを制度で救おう」という考えがなかなか出てこなかったようです。
韓国は儒教の国として有名です。年長者を敬い、血縁優先、父系社会を軸とした、上下関係で秩序を守る風習が、今でも韓国の人々に根付いていると言われています。今では随分緩くなってきているとは聞きますが、この考え方だと子育ては女性という価値観が強いでしょうから、なかなか子育てに手厚い福祉といった考え方には近づきにくいのかもしれません。そして日本にも少なからずこの儒教の考え方が浸透していることも事実です。
まとめ
いかがでしたか?国毎に福祉の概念が違う点を全てこの宗教の歴史で片付けるつもりはありませんが、要因の一つではあるように思います。
ちなみに、もっと現実的な理由として、国の財政余力が影響しているといった要因もあります。こちらについては篠原さんが執筆してくれると思いますので、お楽しみに!
日本では女性の地位が…
日本では女性の地位が低いって? 「レディースデー」や「女性専用車両」があるのに…=中国– gender=ニュース
@niftyニュース 村山健二 2017年03月14日 10時12分
男女平等の意識が高い中国では、日本女性の地位はいまだに低いという認識があるようだ。しかし、実際にそうなのだろうか。中国メディアの人民網は10日、この認識が正しいのか検証する記事を掲載した。
記事はまず、日本を「男女不平等の社会である」と断定。あえて意識はしていなくても、この概念は知らず知らずのうちに生活に深く入り込んでいるため、生活のいろいろな面に表れているとした。例えば、世界各国の男女平等の度合いを指数化した世界経済フォーラムの2016年版「ジェンダー・ギャップ指数」では、日本は世界で111位だったという。特に男女の所得差が大きく、日本では女性が男性の約半分に過ぎないことも分かったという。
しかし、これが真実の日本なのだろうか。記事は、日本では他国のように女性が男女平等を声高に叫ぶことはなく、むしろ「男性が不満を持っている」と主張。その根拠として日本の数々の看板や日常の風景の写真を掲載しながら現実の日本について紹介した。
例えば、「女性専用フロア」の看板。男性のみでの入店はお断りで、女性だけ、あるいは女性同伴に限り入店することができる。この看板があったため、プリクラが撮れなかった70歳のおじいさんと孫がいたというが、同様のケースは多いと思われる。また、「男性のみとペットはお断り」という看板もあり、こちらも男性のみの入店は拒否されている。
トイレでも日本の男性は差別を経験しているという。居酒屋やレストランのなかには、女性専用と男女共用にわけてトイレを2つ用意している店があるが、この場合男性専用のトイレはない。以前は大抵どこでも共用のトイレしかなかったため、男性たちはうっかりすると女性専用に入ってしまい、この「親切なサービス」のおかげで冷たい視線にさらされることになると論じた。
「レディースデー」や「女性専用車両」も同様で、メンズデーは少なく、電車の男性専用車両に至っては聞いたこともない。記事は、これは不公平なことで、痴漢冤罪問題もあるので「男性専用車両」を作って守ってもらわなければ困るとの男性側の悲痛な意見を述べている。
こうしてみると、日本は確かに「男女不平等」な面があるが、必ずしも女性にとって不利益なことばかりではなく、男性も不便や不利益を被っていると言えよう。海外のイメージがどうであれ、日本は女性にとって過ごしやすい社会であるというのは間違いなさそうだ。(編集担当:村山健二)
「ワンオペ育児」私の…
「ワンオペ育児」私のことだ 夫不在、助けなく破綻寸前(朝日新聞digital) – gender=ニュース
朝日新聞digital 仲村和代 2016年12月3日07時41分
「ワンオペ育児」。母親たちの間で、そんな言葉が広まりつつあります。牛丼店などで従業員1人が全ての業務を切り盛りすることで問題になった「ワンオペ(ワンオペレーション)」が語源で、育児や家事を1人で担い、破綻(はたん)寸前の状況をあてはめています。背景にあるものは。 (さらに…)






