2026年1月22日に株式会社AOKIホールディングスの管理職の方に向けて研修を実施しました!
今回の研修はかなテラス(神奈川県立かながわ男女共同参画センター)企画の「男性の家事・育児参画促進に向けた講師派遣事業」の講師として登壇させていただきました。
今回は実際の研修概要について、イベントレポート形式でお届けします。
実施概要
- 研修名:誰もが働きやすい職場づくりに必要なこと~アンコンシャスバイアスの視点から考える~
- 日時:2026年1月22日(木)14:00-16:00(120分)
- 実施方法:対面式
- 対象:管理職の方
- 当日参加者:28名(対面:26名、オンライン:2名)
- 研修アジェンダ
- アンコンシャスバイアスとは(復習)
- バイアスを感じる
- ディスカッション
- アンコンシャスバイアスを弱める組織づくりに必要なこと
企業概要
- 会社名:株式会社AOKIホールディングス
- グループ従業員数:6,076名
- https://www.aoki-hd.co.jp/group/index.html

研修講師

室田 美鈴(むろた みすず)
【関心のあるテーマ】企業内に残るジェンダー格差の解消、企業や組織文化の改革
【活動歴】大企業での就労経験や夫の海外勤務への帯同を機に企業内に残る性別役割分担意識に違和感を持ち、2021年2月に参画。以降、企業向け事業の立ち上げや男性育休取得推進に向けた企画を実施中。
研修目的
- 自分自身のバイアスを感じ、自分自身の行動としてできることが1つ決まっている
- 心理的安全性が高い組織を作るために意識すべきことを理解する
研修内容
0. はじめに
まずはじめにAOKIホールディングス様より、本日の研修の目的や自社におけるD&Iの位置づけ、目指す姿及びKPIについてご説明を行っていただきました。
1. アンコンシャスバイアスとは(復習)
グループ内での自己紹介などを終えていただいた後、基礎知識の復習として、ジェンダーに関する言葉の意味や日本におけるジェンダーを取り巻く状況について説明を行いました。
- セックス(SEX)
- ジェンダー(Gender)
- ジェンダーバイアス
- ジェンダーロール
- ジェンダーギャップ
- ジェンダーギャップ指数
- なぜ企業が取り組む必要があるのか
- 世の中が変わったため
- VUCAの時代に求められる人材像の変化
- (企業に求められる義務)法令の変化
- 時代が変わっても人の意識はなかなか変わらないため
- 性別役割分担意識
- 実際の性別役割状況
- 統計的差別
- 世の中が変わったため
アンコンシャスバイアスとは誰しもが持っているものであり、持っていることが良い・悪いではなく、重要な意思決定を行う際に自身のバイアスを意識的に排除できるようにすることが管理職の皆さんに求められることをご説明致しました。特に日本語はハイコンテクストであり同質性の高いコミュニケーションであるため、多様な人材を活かすためにはローコンテクストのコミュニケーションが重要であることをお伝えした上で、ご自身のマネジメントスタイルを振り返る時間も確保しました。
2. バイアスを感じる
次に「ご自身のバイアスを感じてもらう」べく、性別役割分担意識に関するバイアスチェックを行いました。今回はIATテストという2つの項目に関する言葉の結び付きの強さを測るチェック方法を用いて行いました。
チェックはあくまでも自分自身のバイアスを感じるためのもので、他人と比較したり、どちらか一方の結び付きが強いから良い悪いというものではありません。ご自身がどういうバイアスを持っているのかを認識し、自己理解を深めることで他者との関わり方を改めて考える一助としてもらえればと思い、実施しております。
自分自身が自覚していたよりも思った以上に自身の中にバイアスがあることを感じていただけていたら嬉しいです。

3. ディスカッション(身近にある社内の暗黙のルール)
ディスカッションでは社内にあるバイアスを考えるというテーマで各テーブルにてディスカッションを行っていただきました。
当日は性別だけでなく、年齢や役職、業務内容などによってバイアスや暗黙のルールがあること、また以前との比較で改善している箇所、変わっていない箇所などを部署比較などをしながらお互いの状況を話すことで、自分たちの普段の業務スペースへの意識が高まったのではないかと感じました。今回のディスカッションが日常生活で無意識に過ごしている中にアンコンシャスバイアスが潜んでいるのかどうか考えるきっかけとなり、今後の組織改善の一助としてもらえたら嬉しいです。
すべてを言語化して分担を決めてほしいという話ではなく、
- なんとなく誰かに集中してしまっている業務の存在を認識すること
- そういった業務の分担が現状のままで良いのかを定期的に振り返ること
の重要性について改めてご説明をしました。分担を決めない場合は、担当者への声がけ(感謝や本人の意向確認)の重要性も併せてお伝えしました。

4. アンコンシャスバイアスを弱める組織づくりに必要なこと
最後に管理職として現場で具体的にどんな行動を取るべきかを考えてもらうべく、
まず個人としてアンコンシャスバイアスへ対処するために必要な
- 自己理解
- 心理的柔軟性 について説明を行いました。
さらに組織のリーダーとして組織内の心理的安全性の醸成についてもご説明させていただきました。組織長・リーダーとして組織内の「心理的安全性」を醸成するために必要なことやコミュニケーションで意識すべき点について説明を行ったうえで、個々人及びグループ内で、今日からできることをアクションベースで落とし込んでいただき、研修は終了しました。
参加者の声
研修当日は参加者の皆様が積極的に話を聞いてくださり、現場でのお困りごとや日々感じていることの再整理の場として研修を活用いただくことができました。
【良かった点(以下、抜粋加工して掲載)】
- 決めつけずに相手の気持ちや考えを確認したい時は相手に直接聞く
- 1on1でのコミュニケーションでは日頃の感謝を伝えると共に当人がどう感じているかを確認する
- 他部門とグループディスカッション出来る場があり、さまざまな方と話すことができて気づきが多かった。業務を進める上で活用できる内容も多かった
【改善・今後の課題(以下、抜粋加工して掲載)】
- スピード感が全体的に早い気がしました。時間的にタイトだったので、もう少しゆっくり振り返りの時間があるとよかった
- ワークの時間がもう少し長めだと有り難い
- バイアスの濃淡は世代によっても違いそうなので、世代間比較等があるとより実感を持って参加できたと思う
普段の業務とは全く異なるテーマにて研修やディスカッションに取り組んでいただいたことで、さまざまな気づきを得ていただけたと感じました。
ありがとうございました!
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