【研修レポート】京都府人権擁護委員連合会男女共同参画委員会向けにジェンダー研修を行いました


2025年8月19日に京都人権擁護委員協議会男女共同参画委員会の方々に向けて、ジェンダー研修の講師をさせていただきました!今回が3回目の登壇となりますが、今回は「バイアスを知り、考える」というテーマで研修を行いました。

講義概要

  • 研修名:バイアスを知り、考える
  • 日時:2025年8月19日(火)13:00-15:00(120分)
  • 実施方法:講師のみオンライン/参加者は複数拠点より参加
  • 対象者:33名(京都府人権擁護委員連合会男女共同参画委員会とその他参加希望された京都府内の人権擁護委員)
  • 講義アジェンダ
  1. ジェンダーに関する基礎知識
  2. なぜジェンダーギャップが生じるのか
  3. アンコンシャスバイアスとは
  4. グループディスカッション
  5. 人権擁護委員に期待したいこと

研修講師

室田 美鈴(むろた みすず)

【関心のあるテーマ】企業内に残るジェンダー格差の解消、企業や組織文化の改革

【活動歴】大企業での就労経験や夫の海外勤務への帯同を機に企業内に残る性別役割分担意識に違和感を持ち、2021年2月に参画。

以降、企業向け事業の立ち上げや男性育休取得推進に向けた企画を実施中。NPO法人ジェンダーイコールの認定企業である「ダイバーシティのすすめ」の代表として、企業のDE&I推進に関する事業を幅広く展開中

講義内容

今回の研修は盛りだくさんな内容で講師からの説明が多めとなりました。

1. ジェンダーに関する基礎知識

今回はジェンダーついて初めて学ぶ方に向けて用語説明を行いました。

  • セックス(SEX)
  • ジェンダー(Gender)
  • ジェンダーバイアス
  • ジェンダーロール
  • ジェンダーギャップ
  • ジェンダーギャップ指数

2. なぜジェンダーギャップが生じるのか

ジェンダーギャップがなぜ生じるのかを以下の3つの視点で整理を行いました。

  1. 統計的差別
  2. 性別役割分担
  3. 性別役割分担意識

過去の事象やデータを踏まえてジェンダーギャップが生じる原因について整理しました。性別役割分担意識は放っておいても、変わらない。むしろ再生産されてしまうことを伝えた上で、再生産されないために意識的行動を起こす必要があることをお伝えました。

3. アンコンシャスバイアスとは

次にジェンダーバイアスだけでなく、幅広くバイアスについて知っていただくためにアンコンシャスバイアスについてもご説明をさせていただきました。

  • アンコンシャスバイアスはなぜ生じるのか
  • アンコンシャスバイアスの例

などをご説明したうえで、ハイコンテクストという日本語の特性についてもお話をしました。

またアンコンシャスバイアスを弱めるために何をすれば良いのかという具体的な対処方法についても、

  • 自己理解
  • 心理的柔軟性
  • 心理的安全性

という個人の視点と組織の視点でご説明をさせていただきました。

4. グループディスカッション/振り返り

これまでの説明を踏まえて、各グループで感じたことを共有いただきました。そのうえで身近にあるバイアスや暗黙のルールについて考えていただきました。どのグループもとても盛り上がりました。

各支部からの全体共有の時間では、

  • 職場などではかなりジェンダー平等が進んでいると思うものの、地域活動ではまだまだ性別役割分担が明確に残っている
  • 地域活動でも人手不足から最近はXX長を女性が担うケースも増えて来ている
  • 地域活動でどう変えていくのがいいのか、女性たちも望んでいるのかわからない

といったお話を数多くいただきました。

さまざまなご経験をされている皆さんだからこそ、出てきたコメントだなと感じ、明確な仕事ではないからこそのお悩みや気づきを共有いただけて大変勉強になりました。

5. 人権擁護委員に期待したいこと

最後に畏れ多いですが、当団体から人権擁護委員の皆様に期待したいこととして以下をお伝えしました。

バイアスを弱めるために必要なことを改めて総括という形でお伝えし、本編は終了させていただきました。

  • 自己理解:ご自身のバイアスを知ること
  • 心理的柔軟性を身に付ける
  • 心理的に安全な場づくりをする

最後に

質疑応答の中で「相手を受け止めるだけではダメなこともある気がするが、実際に相手を受け止めるだけでいいのだろうか」というご質問をいただきました。

ご指摘の通り、相手を受け止めたうえでどうすれば良いのか難しいです。

何か攻撃的な発言をされる方がいらした時は

  • まずは自分の価値観が毀損されないように過度に反応しない(鈍感力を発揮し身を守る)
  • 周囲にも影響が与えられそうな場合は、事実に基づき相手を指摘する

ことが重要であることをお伝えしました。

相手に伝える際は事実を踏まえてコメントすることで、そんなつもりじゃないといった認識の齟齬を避けることができ、攻撃的な発言をした方も納得感が持ちやすいです。

細かいコミュニケーション方法については時間が足りず、ご説明できませんでしたら、ご自身の身を守ることそのうえでどう人と接するかについてはぜひまたいろいろとお話したいと感じました。

2時間という長時間にもかかわらず、ディスカッションにも積極的に参加いただき、またご質問やお意見も頂戴できて、私たちも大変学びの多い時間を過ごすことができました。

参加者の声

受講いただいた学生の皆さんより、講義後のお話などから前向きなご意見・感想を多くいただくことができました。

  • 自己理解を高める必要があると感じた。自分自身の普段の話し方に気を付けたい
  • 取り組むのは難しいが、柔軟性を持って他者と向き合いたい
  • 少し内容の範囲が広く、予備知識がないと理解するのが難しかった

といったコメントをいただき、研修を通じて自分事としてジェンダー課題を感じていただくことができたと感じました。受講いただいた方も今後も定期的に学びの機会を設けていただけると嬉しいです。

※注:事後アンケート結果は抜粋/一部改訂して掲載しています

一方で今回はさまざまな知識レベルの方が参加されていたため、内容の難易度調整ができていなかった部分は次回に活かしていきたいと感じました。

改めてご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

私たちはこれからも企業や団体の大小問わず、ジェンダーに関する周知/啓蒙活動を行っていきますのでご興味がある方はぜひ当団体にご連絡ください!

ジェンダーイコールでは講義の企画実行や企業研修なども実施しています。

ご興味ございましたらこちらよりお問い合わせをお待ちしております

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