2025年10月24日にモランボン株式会社の管理職の方に向けて研修を実施しました!今回の研修はかなテラス(神奈川県立かながわ男女共同参画センター)企画の「男性の家事・育児参画促進に向けた講師派遣事業」の講師として登壇させていただきました。
今回は実際の研修概要について、イベントレポート形式でお届けします。
実施概要
- 研修名:自分自身のバイアスを知り誰もが働きやすい組織づくりについて考える
- 日時:2025年10月24日(金)14:00-15:45(105分)
- 実施方法:対面式
- 対象:管理職の方
- 当日参加者:17名
- 研修アジェンダ
- 基礎知識
- なぜ取り組む必要があるのか
- バイアスを感じる
- グループディスカッション(身近にある社内の暗黙のルール)
- アンコンシャスバイアスへの対処
企業概要

- 会社名:モランボン株式会社
- 代表取締役社長:全峰碩(ジョンポンソ)
- 従業員数:721人
研修講師

室田 美鈴(むろた みすず)
【関心のあるテーマ】企業内に残るジェンダー格差の解消、企業や組織文化の改革
【活動歴】大企業での就労経験や夫の海外勤務への帯同を機に企業内に残る性別役割分担意識に違和感を持ち、2021年2月に参画。以降、企業向け事業の立ち上げや男性育休取得推進に向けた企画を実施中。
研修目的
- 男性育休における法令について理解する
- 自分自身のバイアスを感じ、今後のコミュニケーションで気を付けることを考える
- 今日からできるアクションを1つ定義する
研修内容
1. 基礎知識
今回はジェンダーやアンコンシャスバイアスについて初めて学ぶ方もいらっしゃるとのことでしたので、まずは用語や日本が置かれている状況について説明を行いました。
- セックス(SEX)
- ジェンダー(Gender)
- ジェンダーバイアス
- ジェンダーロール
- ジェンダーギャップ
- ジェンダーギャップ指数
- アンコンシャスバイアスとは
アンコンシャスバイアスとは誰しもが持っているものであり、持っていることが良い・悪いではなく、重要な意思決定を行う際に自身のバイアスを意識的に排除できるようにすることが管理職の皆さんに求められることをご説明致しました。
2. なぜ取り組む必要があるのか
次にこういったジェンダーギャップやアンコンシャスバイアスを弱める取り組みをなぜ行う必要があるのかについて
- 世の中が変わったから:事業環境、法令対応
- 時代が変わっても人の意識はなかなか変わらないから
- 日本語という特性(ローコンテクストとハイコンテクスト)
- 日本文化におけるマネジメントスタイル
という2つの視点でご説明を行いました。
今回はモランボン様からのご依頼に基づき、育児休業取得希望者に対しての会社が求められる行動などについて、法令がどのようになっているのかをご説明をさせていただいた上で人の意識を変える難しさについても併せてご説明をしました。人の意識はなかなか変わらず、無意識のうちに再生産されてしまうため、社内でも定期的に研修を行い、繰り返し意識を持つことが重要であることを改めてご説明しました。
3. バイアスを感じる
次に「ご自身のバイアスを感じてもらう」べく、性別役割分担意識に関するバイアスチェックを行いました。今回はIATテストという2つの項目に関する言葉の結び付きの強さを測るチェック方法を用いて行いました。
チェックはあくまでも自分自身のバイアスを感じるためのもので、他人と比較したり、どちらか一方の結び付きが強いから良い悪いというものではありません。ご自身がどういうバイアスを持っているのかを認識し、自己理解を深めることで他者との関わり方を改めて考える一助としてもらえればと思い、実施しております。
自分自身が自覚していたよりも思った以上に自身の中にバイアスがあることを感じていただけていたら嬉しいです。

4. グループディスカッション(身近にある社内の暗黙のルール)
ディスカッションでは社内にあるバイアスを考えるというテーマで各テーブルにてディスカッションを行っていただきました。
性別だけでなく、年齢などでもバイアスや考え方の差が大きいというご意見を頂戴したり、参加者の皆様が若手社員時代と今の働く環境は大きく変わっていることも感じてくださり、さまざまな気づきのある時間を過ごしていただくことができました。
4. アンコンシャスバイアスへの対処
ディスカッションでは社内にあるバイアスを考えるというテーマで各テーブルにてディスカッションを行っていただきました。
当日は性別だけでなく、年齢や役職などでもバイアスや暗黙のルールがあることをお話くださいました。ご参加者が和気あいあいと取り組んでいただけたこともあり、「それは暗黙じゃなく明示的なルールなのでは?」といったご意見や「確かにそうだね」といったさまざまな意見を皆様から頂戴し、お互いに気づきを与え合う時間を過ごしていただくことができました。

5. アンコンシャスバイアスへの対処
ディスカッションのまとめとして、アンコンシャスバイアスへの対処方法についてご説明を行いました。
まずは個人としてアンコンシャスバイアスへ対処するためには「自己理解」と「心理的柔軟性」を持つことの重要性についてご説明をしました。
また時間の都合上、簡単に触れる程度にはなりましたが、組織長・リーダーとして組織内の「心理的安全性」を醸成するために必要なことやコミュニケーションで意識すべき点についてご説明をし、終了しました。
最後に参加者の皆さんに本日からできそうなことを個人ワークにてアクションベースで振り返り・言語化していただき、閉会とさせていただきました。
参加者の声
参加者同士の皆様が普段から顔なじみということもあり、和気あいあいとディスカッションや別グループの意見などを聞き合ってくださり、積極的に参加いただくことができました。
【良かった点(以下、抜粋加工して掲載)】
- 自分の固定観念や思い込みで決めつけていることがあると改めて自覚することができた。
- IATテストを通じて、体感的に自分の意識と無意識を肌で感じることができて良かった
- 日々の組織運営を行う上で必要不可欠な内容だった。自分の課題を見つめ直すよい機会となった
【改善・今後の課題(以下、抜粋加工して掲載)】
- 時間的な制約があり、やや駆け足でゆっくり考える時間が取れなかった
- 普段あまり考えたことがなかったので、理解するのが少し難しかった。理解するのに時間がかかった
普段の業務とは全く異なるテーマにて研修やディスカッションに取り組んでいただいたことで、さまざまな気づきを得ていただけたと感じました。
ありがとうございました!
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