2025年11月28日に京セラ株式会社横浜事業所の管理職の方に向けて研修を実施しました!
今回の研修はかなテラス(神奈川県立かながわ男女共同参画センター)企画の「男性の家事・育児参画促進に向けた講師派遣事業」の講師として登壇させていただきました。
今回は実際の研修概要について、イベントレポート形式でお届けします。
実施概要
- 研修名:自分自身のバイアスを知り誰もが働きやすい組織づくりについて考える
- 日時:2025年11月28日(金)14:00-16:00(120分)
- 実施方法:対面式
- 対象:管理職の方
- 当日参加者:28名
- 研修アジェンダ
- 基礎知識(言葉の意味/なぜ企業が取り組む必要があるのか)
- アンコンシャスバイアスとは
- バイアスを感じる
- グループディスカッション(身近にある社内の暗黙のルール)
- アンコンシャスバイアスへの対処
企業概要

- 会社名:京セラ株式会社
- グループ従業員数:77,136名
- https://www.kyocera.co.jp/
研修講師

室田 美鈴(むろた みすず)
【関心のあるテーマ】企業内に残るジェンダー格差の解消、企業や組織文化の改革
【活動歴】大企業での就労経験や夫の海外勤務への帯同を機に企業内に残る性別役割分担意識に違和感を持ち、2021年2月に参画。以降、企業向け事業の立ち上げや男性育休取得推進に向けた企画を実施中。
研修目的
- 部下や後輩とのコミュニケーションを取っていくうえでの気づきを得る
- 具体的に何を意識すれば良いか理解する
- 今日からできるアクションを1つ定義する
研修内容
1. 基礎知識
今回はジェンダー平等について初めて学ぶ方もいらっしゃるとのことでしたので、まずは用語や日本が置かれている状況について説明を行いました。
- セックス(SEX)
- ジェンダー(Gender)
- ジェンダーバイアス
- ジェンダーロール
- ジェンダーギャップ
- ジェンダーギャップ指数
- なぜ企業が取り組む必要があるのか
- 世の中が変わったため
- VUCAの時代に求められる人材像の変化
- (企業に求められる義務)法令の変化
- 時代が変わっても人の意識はなかなか変わらないため
- 性別役割分担意識
- 実際の性別役割状況
- 統計的差別
- 世の中が変わったため
2. アンコンシャスバイアスとは
次にアンコンシャスバイアスとは何かについて説明を行いました。
誰しもが持っているものであり、持っていることが良い・悪いではなく、重要な意思決定を行う際に自身のバイアスを意識的に排除できるようにすることが管理職の皆さんに求められることをご説明致しました。
特に日本語はハイコンテクストであり同質性の高いコミュニケーションであるため、多様な人材を活かすためにはローコンテクストのコミュニケーションが重要であることをお伝えした上で、ご自身のマネジメントスタイルを振り返る時間も確保しました。

3. バイアスを感じる
次に「ご自身のバイアスを感じてもらう」べく、性別役割分担意識に関するバイアスチェックを行いました。今回はIATテストという2つの項目に関する言葉の結び付きの強さを測るチェック方法を用いて行いました。
チェックはあくまでも自分自身のバイアスを感じるためのもので、他人と比較したり、どちらか一方の結び付きが強いから良い悪いというものではありません。ご自身がどういうバイアスを持っているのかを認識し、自己理解を深めることで他者との関わり方を改めて考える一助としてもらえればと思い、実施しております。
自分自身が自覚していたよりも思った以上に自身の中にバイアスがあることを感じていただけていたら嬉しいです。

4. グループディスカッション(身近にある社内の暗黙のルール)
ディスカッションでは社内にあるバイアスを考えるというテーマで各テーブルにてディスカッションを行っていただきました。
当日は性別だけでなく、年齢や役職などでもバイアスや暗黙のルールがあることをお話くださいました。グループディスカッションの中で、過去ルールや今も残っているルールなど、組織での違いを皆様同士で感じていただくこともできました。違いを知れたことで組織改善の一助としてもらえたら嬉しいです。
ディスカッションの総括として、「女性」「派遣社員の方」といった大くくりで人を捉えるのではなく個々人で見る意識づけを持ってもらうこと、また個々人の思いや意見を個別に聞くこと(≒勝手に想像・解釈しないこと)の重要性を改めてお伝えしました。

5. アンコンシャスバイアスへの対処
ディスカッションのまとめとして、アンコンシャスバイアスへの対処方法についてご説明を行いました。
まずは個人としてアンコンシャスバイアスへ対処するためには「自己理解」と「心理的柔軟性」を持つことの重要性についてご説明をしました。
さらに組織のリーダーとして組織内の心理的安全性の醸成についてもご説明させていただきました。組織長・リーダーとして組織内の「心理的安全性」を醸成するために必要なことやコミュニケーションで意識すべき点について説明を行ったうえで、個々人及びグループ内で、今日からできることをアクションベースで落とし込んでいただき、研修は終了しました。
参加者の声
研修当日は参加者の皆様が積極的に話を聞いてくださり、現場でのお困りごとや日々感じていることの再整理の場として研修を活用いただくことができました。
【良かった点(以下、抜粋加工して掲載)】
- 自分では気づいていないバイアスがあることということにまずは気づく事ができた
- 思った以上に暗黙のルールが多いと感じた。またそのルールは昔からそうだからという理由で続いており、自分の価値観や考え方をアップデートできていない人たちが多いことを知る機会になった
- バイアスは何となくでは変わらず、意識しないと変割らないことを実感した
- 他部署でも近しい悩みや課題を持っていることがわかって良かった
【改善・今後の課題(以下、抜粋加工して掲載)】
- バイアスへの対処はメンバー毎に異なるし、必ずしも正解がないので実践で具体的にどのように対処すればよいのか考えるのは難しいと感じた
普段の業務とは全く異なるテーマにて研修やディスカッションに取り組んでいただいたことで、さまざまな気づきを得ていただけたと感じました。
ありがとうございました!
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