2025年1月15日に町田市役所の職員の方に向けて研修を実施しました!
今回は実際の研修概要について、イベントレポート形式でお届けします。
実施概要
- 研修名:職場のジェンダーバイアスを知る
- 日時:2025年1月15日(水)13:00-15:00(120分)
- 実施方法:対面式
- 対象:各部署で任意に選出された方
- 当日参加者:48名(対面)
- 研修アジェンダ
- ジェンダーに関する基礎知識
- なぜジェンダー平等を行う必要があるのか
- 庁内の状況を知る
- 庁内にあるバイアスについて考える
研修講師

室田 美鈴(むろた みすず)
【関心のあるテーマ】企業内に残るジェンダー格差の解消、企業や組織文化の改革
【活動歴】大企業での就労経験や夫の海外勤務への帯同を機に企業内に残る性別役割分担意識に違和感を持ち、2021年2月に参画。以降、企業向け事業の立ち上げや男性育休取得推進に向けた企画を実施中。
目的
- 日本や町田市役所のジェンダーに関する現状を正しく把握し、ジェンダー平等を進める意義を理解する
- 部下や同僚の仕事や家庭での役割を想像し、両立を支援するために何ができるかを考える
研修内容

まず町田市役所の職員の方より町田市役所の目指す姿やジェンダーに関する目標及び本日の研修の目的についてご説明いただきました。
1. ジェンダーに関する基礎知識
今回はジェンダーについて初めて学ぶ方に向けて用語説明を行いました。
- セックス(SEX)
- ジェンダー(Gender)
- ジェンダーバイアス
- ジェンダーロール
- ジェンダーギャップ
- ジェンダーギャップ指数
2. なぜジェンダー平等を行う必要があるのか
ジェンダー平等を実現する意義やメリットは多くありますが、組織内のジェンダー平等を実現するのかは組織次第です。ジェンダー平等を進めることで企業では業績にメリットがあったり、また採用面などにも大きなメリットがあることをご説明した上で、職員全員が正しくその意義を理解していることがジェンダー平等実現には不可欠であることを併せてご説明しました。

3. 庁内の状況を知る
日本全体のデータを踏まえて、町田市役所庁内のジェンダーに関する以下データを開示しました。
- 女性管理職比率
- 女性管理職者からの声
- 男性育休取得率
- 男性育休取得者の声(パネルトーク)
町田市役所の庁内のデータを自治体の数値と経年比較を行ったうえで実際に働いている方の声を紹介しました。男性育休取得者は実際に登壇いただき、育休取得時の心境や普段の生活リズムについてご説明をいただきました。
4. 庁内にあるバイアスについて考える
最後のセッションでは「庁内にバイアスについて考える」をテーマに職場にある暗黙のルールについてディスカッションをしていただきました。
ディスカッションの中で「同じ部署に長く勤務している人の意見が通りやすい」といった声や「長時間労働の人が評価される風土がある」といったお話を伺うことができました。これまで「こういうものだからしょうがいない」と諦めていた暗黙のルールの中に、職場の働き方を変える種が落ちています。ぜひ今回のディスカッションをきっかけに身近にあるバイアスに気づき、変えていく原動力としていただけると嬉しいなと感じました。
ディスカッション後にはお互いに認識の齟齬が生まれないように、社内のルール/業務であれば、きちんと上長から言語化し、そうでない場合はやる必要がないことも併せて伝えて、風通しの良い雰囲気を作っていただけると良いといった、よくある暗黙のルールとそれに対する対処方法について簡単にご説明させていただ来ました。
最後に違いを知るために必要なこと、活かすために必要なことを簡単に解説し、終了しました。
参加者の声
当日はいろいろな立場の方がご参加いただき、いろんな視点でのディスカッションを行っていただくことができたかと思います。
事後アンケートでは
- 自分自身のバイアスを理解するために、自分の感情の原因などを言語化していこうと思った
- 自分の中のバイアスに気が付くことができた。他者にニュートラルに向き合い、まず受け止めていくことを心がけたい
- 配慮する側として、相手にとってなにをしてほしいのか。何をやりたいのかコミュニケーションをとっていこうと思う
など、研修やディスカッションを通じて気づきを持っていただくことができました。一方で「管理職に対してもっと教育してほしい」といった声や「もっと根本的な解決をすべき」といったお声もいただき、次のステップとして具体的どのようなことに取り組み、各階層の方たちが何をすればよいのか、具体的な施策を考えていくことが必要であることも窺うことができました。
さまざまな研修時や事後アンケートから様々なご意見をいただくことができ、私たちも大変気づきの多い時間となりました。
ありがとうございました!
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