2024年12月3日に神奈川新聞社の部長職以上の方に向けて研修を実施しました!
今回の研修はかなテラス(神奈川県立かながわ男女共同参画センター)企画の「男性の家事・育児参画促進に向けた講師派遣事業」の講師として登壇させていただきました。
今回は実際の研修概要について、イベントレポート形式でお届けします。
実施概要
- 研修名:違いを知り、活かすために(ジェンダー編)
- 日時:2024年12月3日(火)13:00-14:30(90分)
- 実施方法:対面式+オンライン参加
- 対象:管理職の方+ご興味ある方
- 当日参加者:8名(オンライン+対面)
- 研修アジェンダ
- ジェンダーに関する基礎知識
- なぜジェンダー平等を行う必要があるのか
- 貴社内のジェンダーバランスを知る
- 自分のバイアスを感じる(IATテスト)
- 社内にあるバイアスについて考える
企業概要
- 会社名:神奈川新聞社
- 代表取締役社長:須藤 浩之
- 従業員数:300人
研修講師

室田 美鈴(むろた みすず)
【関心のあるテーマ】企業内に残るジェンダー格差の解消、企業や組織文化の改革
【活動歴】大企業での就労経験や夫の海外勤務への帯同を機に企業内に残る性別役割分担意識に違和感を持ち、2021年2月に参画。以降、企業向け事業の立ち上げや男性育休取得推進に向けた企画を実施中。
目的
- 貴社DEI宣言について正しく理解するために必要な基礎知識を学ぶ
- なぜジェンダーギャップを解消する必要があるのかを学び、DEI推進への意識を高める
研修内容

1. ジェンダーに関する基礎知識
今回はジェンダーについて初めて学ぶ方に向けて用語説明を行いました。
- セックス(SEX)
- ジェンダー(Gender)
- ジェンダーバイアス
- ジェンダーロール
- ジェンダーギャップ
- ジェンダーギャップ指数
2. なぜジェンダー平等を行う必要があるのか
ジェンダー平等を実現する意義やメリットは多くありますが、組織内のジェンダー平等を実現するのかは企業次第。ジェンダー平等を進めることでの業績や採用面へのメリットをご説明した上で、管理職などの意思決定層が「なぜやるのか」を理解していることはもちろん重要ですが、社員全員が正しくその意義を理解していることが実現には不可欠であることも併せてご説明しました。

3. 自社のジェンダーバランスを知る
次に日本全体のデータを踏まえて、自社のジェンダーに関する以下データを開示しました。
- 女性管理職比率/女性管理職数
- 男性育休取得率/取得者数
- 男性育休取得期間
そのうえで男性育休取得率が向上することが、多様性を認める組織風土を醸成する上でに どのようなメリットがあるのかをご説明しました。。
4. バイアスを感じる
次に「ご自身のバイアスを感じる」をテーマにご自身の性別役割分担意識に関するバイアスチェックを行いました。今回はIATテストという2つの項目に関する言葉の結び付きの強さを測るチェック方法を用いて行いました。
チェックはあくまでも自分自身のバイアスを感じるためのもので、他人と比較したり、どちらか一方の結び付きが強いから良い悪いというものではありません。ご自身がどういうバイアスを持っているのかを認識し、自己理解を深めることで他者との関わり方を改めて考える一助としてもらえればと思い、実施しております。
5. 社内にあるバイアスについて考える
チェックを行った後に、社内にある暗黙のルールや普段上司として意識していることをディスカッションいただきました。
会社に長くいるとなかなか気づきづらい社内のルールを改めて考えていただくことで普段の業務の中での気づきに繋げていただけたら嬉しいです。

最後にバイアスに気づくために意識すべきことについて簡単にご説明をした上で閉会とさせていただきました。
参加者の声
少人数で進めることができたため、参加者の皆さんのお声を伺いながら進めることができました。部長職以上の方にご参加いただきましたが、性別が半々であったことから、ディスカッション中もさまざまな視点でお話を伺うことができました。
- 自分にもバイアスがあるかもしれない、と気が付いた時に振り返るようにしたい
- 人の話を真摯に聞こうと思います。こういうことを言うはずだ、こんなものだろうとの思い込みはしないで臨みたい。
- ジェンダー平等を進めることが企業価値の向上につながる、進めないと企業存続の危機を迎えると教わり、怖いことだと感じました。弊社内で具体的に何に取り組めば良いか、ヒントがほしいです。
一方で「管理職の方への負荷があがる/管理職は大変だ」というお声もいただき、改めて企業内でジェンダー平等を推進する上での難しさや課題も認識できました。
今回はジェンダー平等に関する基礎知識に焦点を充てていたため、じゃあ自分の組織の中で具体的に何をすれば良いのかという部分は今後、改めて一緒に考えていけたら良いなと感じました。ありがとうございました。
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