2023年2月21日(火)、2022年11月よりプロボノ活動として当団体をご支援いただいた株式会社Dirbato様の最後の活動として自社内研修の実施をご支援しました。
当日のメインスピーカーはプロボノメンバーが主導し、私たちはオブザーバーという形で参加させていただきました。プロボノメンバーが講師を担い、ジェンダーに関する知識だけでなく、社員に身近に感じてもらえるトピックとして「育休」についても取り上げました。
プロボノメンバーがご自身が講師になることで参加されていた方もジェンダーについてより身近に感じていただけたと感じました。
実施概要
- 研修名:ジェンダー平等と育休
- 日時:2023年2月21日(火)19:00-20:30(90分)
- 実施方法:オンライン
- 対象:任意参加者(17名)※プロボノメンバー5名含む
株式会社Dirbato
理念
テクノロジーで世界に喜びを。
会社概要
- 会社名:株式会社Dirbato
- 代表取締役社長:金山 泰英
- 企業概要:テクノロジーコンサルティング事業/インキュベーション事業
- HP:https://www.dirbato.co.jp/
オブザーバー
※講師は株式会社Dirbato様のプロボノメンバー5名が担当。当団体はオブザーバーとして企画支援、研修当日の講師サポートに専任しました。
田渕 恵梨子/代表理事
東京都北区在住。仕事と育児の両立をきっかけに、日本のジェンダーギャップに危機感を覚える。ジェンダーギャップをなくし、性別に関わらず誰もがキャリア形成・家事・育児をあたりまえに「自分ごと」として捉える社会をつくりたい。その強い思いから、同じ価値観をもつ複数の仲間と共に当法人を設立した。
室田 美鈴(むろた みすず)/企業チーム
東京都新宿区在住。大企業での就労経験や夫の海外勤務への帯同を機に企業内に残る性別役割分担意識に違和感を持ち、2021年2月に参画。以降、企業向け事業の立ち上げや男性育休取得推進に向けた企画を実施中。
目的
- プロボノ活動で、知ることができたジェンダーについての知識を社員の方々にも展開し理解の促進を目指す
- 社内で普段は話すことのないジェンダーに関するトピックについて話すことで、ジェンダー平等に対する感度を高めること
研修アジェンダ
アイスブレイク
まずはアイスブレイクとして当団体が発行しているジェンダーハンドブックに掲載しているジェンダーバイアスクイズを出題しました。
皆さんは上のイラストのどこにジェンダーバイアスが潜んでいるかお分かりになりますか?当日は参加者の皆さんから積極的にご意見をいただき、盛り上がることができました。
ジェンダーに関する基礎知識
アイスブレイクを踏まえて、ジェンダーに関する以下の用語について意味とそれぞれの言葉の違いについて説明を行いました。
- セックス
- ジェンダー
- ジェンダーバイアス
- ジェンダーギャップ
- ジェンダーギャップ指数
ジェンダーギャップ指数については参加者の皆さんからデータの見方や計測方法についてさまざまなご質問をいただくことができました。
なぜジェンダーギャップが起きるのか
次になぜ日本の中でジェンダーギャップが発生しているのかという点を解説しました。やや難しい内容でしたが、さまざまなデータを用いて、これまでの制度上の背景などを丁寧にご説明いただきました。
育休について
ここからは育休について解説を行いました。参加者の方がより身近にジェンダーを感じる機会は「育休」ではないかと考え、今回サブテーマとして選択しました。育休について男女共に正しい知識を持っている人は少ないので、性別を問わず個々人の選択肢を広げたいという背景で「育休」について解説をしていただきました。
制度に関する説明だけでなく、当団体のYoutubeに掲載している男性育休取得者インタビューの内容を抜粋してご紹介いただきました。取得された方の声を知ることで参加された方も具体的な育休中の生活についてイメージをすることができたと感じました。
当団体のYoutubeにはここに掲載いただいている方の詳細な育休に関するインタビュー動画がアップされています。ご興味ある方はぜひチェックをお願いします!
意見共有(ディスカッション)/まとめ
最後に今回の研修の内容を踏まえて、ブレイクアウトルームにて意見交換を行っていただきました。普段仕事以外のテーマで話す機会がなかなかないこともあり、育休やジェンダーについてさまざまな意見共有がされており、時間が全然足りなかったというお声をたくさんいただくことができました。
議論の最後にプロボノメンバーより、プロボノ活動の中で気づいた身近なジェンダーギャップについてご経験を語っていただき、本研修をまとめていただきました。プロボノメンバーが考えたまとめの言葉がとても素敵でしたのでご紹介します!
参加者の声(一部抜粋)
- 育休に関してのテーマに興味があったので、概ね欲しい情報得られました
- 男性の育休取得に関する生の声が知ることができて良かったです。
- ジェンダーバイアスについて、意識しないと認識できないということ知り、良い気づきになりました。何が正しいということではないというのはその通りだと思うと共に、ジェンダーバイアスが至る所に潜んでいるということを知ることで、様々な価値観を許容できると感じました。
- 育休に関して、給与面で国からサポートがあることなど、知らないこともあり、広く認知されることで取得率も向上するのではないかと思いました。
といったコメントをいただき、研修を通じて日本のジェンダー課題や育休について認識いただくことができたと感じました。
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